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模試の結果が悪かった…高校受験の志望校を変更するべき?【保護者向け】

2学期も後半に入り、模試の結果がますます気になってきますね。合格可能性判定が低いと、「志望校はこのままでいいの? それとも合格安全圏の高校に変更した方がいい?」と迷うかもしれません。この時期に模試の結果が思わしくなかったとき、出願する志望校を変更すべきかどうか、「いつまでに・どうやって決めていくか」について考えていきましょう。

模試の結果が悪かった…高校受験の志望校を変更するべき?【保護者向け】

模試の結果が悪くても年内はあきらめないのがお勧め

受験する高校を最終的に決定しなければならないのは「出願日」。つまり、その日までは志望校はいつでも変えることができるのです。
ですから、模試の結果が思わしくなかったからといって、志望校変更の決定を急ぐ必要はありません。少なくとも年内は、一度決めた志望校をあきらめずに目指し続けたいところです。

そもそも秋以降は模試の結果が思うように出にくい

では、なぜ志望校を簡単に変更しない方がよいのでしょうか?
理由の一つとして、「秋以降に模試の結果が思わしくない受験生は意外に多い」ことが挙げられます。というのも、入試が近づくにつれて、受験勉強に力を入れる人が増えるからです。
今まで成績が良かったお子さまも、ほかの受験生が成績を伸ばし模試の各教科の平均点があがってくると、相対的に偏差値や順位が下がってしまうことが珍しくないのです。つまり、模試の成績が下がったり、合格判定が悪くなったりしたからといって、お子さまの実力が伸びていないとは限らないわけです。
秋の模試の結果を理由に志望校を変更するのは、時期尚早かもしれないのです。

目標を下げると学力が伸びにくくなる

また、すべての人に当てはまるわけではありませんが、「早めに目標を下げてしまうと学力が伸びにくくなる」という傾向もあります。
2学期半ばから後半くらいの実力で十分なレベルの高校を志望校に設定すると、「この後、それほど頑張らなくても大丈夫」という安心感が無意識のうちに生まれ、危機感が薄れ油断してしまうためです。
ですから、状況が許すなら出願間近まで志望校は変更せず、ギリギリまで力を伸ばすつもりで努力を続けるのがベストです。

志望校について家族でじっくり話し合う

お子さまの熱意を信じて、「あきらめずに頑張ろう!」と応援することはもちろん大切です。
しかし一方で、保護者の方には冷静に志望校を考えてほしいと思います。「今の志望校のままで出願するかどうか」を、模試の結果が出たタイミングで、一度家族できちんと話し合ってみる必要があります。

保護者の方の意見を一方的に伝えるのではなく、お子さま自身の志望理由も改めてよく聞いてみるとよいでしょう。お子さまの思いを再確認することで、前向きな話し合いができるはずです。
そのうえで、模試でなぜ結果を出せなかったのかを、一緒に冷静に分析し、今後何を強化すればいいのかが明らかになれば、年末に向けて、より効率的な受験勉強が可能になります。

保護者体験談

模試の成績が安定しなくて、志望校を変更しなくて大丈夫かな? と迷いました。ただ、模試の成績表を見ると基礎が固まっていないことがわかったので、基本問題を繰り返し解くようにアドバイスしました。
新潟県 くうママさん(保護者)

秋頃から模試の成績が伸びず、本人はとても悩んでいました。「みんなも努力しているから差がつきにくくなっているんだよ」と伝えて安心させ、応用力を高めるために過去問演習を勧めました。「進研ゼミ」のEVERESも活用して、結果的には第一志望校に合格できました。
神奈川県 S・Yさん(保護者)

弱気になっていたら明るく励まして

模試の結果が思わしくなかったことで、お子さまも少なからず不安になっているはず。
自分から「今の志望校はムリかな?」「志望校を変えた方がいい?」と保護者の方に相談を持ちかけてくることも考えられます。そのときは、まずその不安を受け止めつつ、志望校への気持ちがきちんとあるならば、「もう少し頑張ってみようよ」と明るく励ましてあげましょう。
そのうえで、一緒に今後の方向性を話し合えば、お子さまの不安は薄れ、受験本番に向けてまた頑張れるはずです。

「進研ゼミ」では、お子さまの模試の成績や内申点をもとにした、具体的な志望校や併願校のアドバイスや、受験対策について個別にご相談いただける電話サービスがあります。
また入試に関する疑問や不安を解消いただけるチャットもご用意していますので、ぜひご利用ください。

この記事を書いた人

高校入試情報担当

高校入試情報担当

進研ゼミ『中学講座』

高校入試を取り巻くさまざまな情報、役立つ情報を「プロの視点」から発信していきます。

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