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高校入試の過去問はいつから始めればいい?
高校入試のための勉強で欠かせないのが、実際に出題された入試問題に取り組む過去問演習です。効率よく合格に近づくために、「いつから過去問を解き始めればいいのか」をご紹介します。
過去問を解くいちばんの目的は「ニガテ発見」
出題形式に慣れたり、力試しをすることが目的なら、「もっと入試が近づいてから過去問演習を始めてもいいのでは?」と考える人がいるかもしれません。
もちろんそれも過去問演習の大切な目的ですが、もっと大事な目的があるのです。
それは「自分の弱点(ニガテ)をあぶり出す」こと。
「解けない問題」イコール自分の弱点なので、そこを中心に復習することで、ニガテをつぶしながら入試本番での得点力をどんどん伸ばしていけるのです。
逆に考えると、「すべての範囲を習い終わった冬から」と考えていると、入試直前まで自分のニガテを発見するのが遅くなり、対策する時間が足りなくなってしまいます。
入試本番まで受験勉強に使える時間は意外と少ない!
さらに、過去問は何度も解き直しをすることも大切です。入試直前だとその時間も取れなくなってしまうので、早い時期に始めるのが正解です。
過去問演習は9月後半からスタート!
「過去問は、すべての範囲を習い終わった冬から」と考えていると、解き始めるのが1月を過ぎてしまい、対策に十分な時間が取れなくなる可能性もあります。
次の定期テストまで時間に余裕がある9月後半から、「まだ早い」と思わずに、少しずつ過去問を解き始めましょう。この時期からの頑張りが、合格への大きな力になります。9月後半以降ならいつでも、「今から」が始めどき。
ただし、9月後半の時点ではまだ習っていない範囲も多く、過去問の中でも解けない問題がたくさんあるはずですが、そこは飛ばしてよいので、習ったところからどんどん進めておきましょう。
秋から過去問演習を始めた先輩の体験談
秋ごろから過去問を解き始めました。最初はなかなか点数が取れなくて焦りを感じたけれど、12月ごろになると解けるようになってきました。(長野県・野沢北高校 元受験生先輩)
秋ごろから過去問を解き始めて、自分の学力の低さにびっくりし、一問一答の本を買ってとにかく基礎を覚えるためにたくさん暗記していました。(沖縄県・浦添高校 N.M.先輩)
併願校対策にも過去問は有効
私立高校や国立高校でも基本的には中学3年間で学んだ内容が出題されます。ただし、一部の私立高校や国立高校では難易度の高い問題が出題される可能性があるので、過去問演習は必須です。
特に英語・数学・国語は、基本的には全範囲の過去問を解いてみましょう。理科・社会も、私立高校や国立高校で5教科受験する場合を想定して、まんべんなく過去問演習に取り組むことをオススメします。