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【埼玉県】2021年度:公立高校入試分析-入試結果はどうだった?
2021年度の公立高校入試の結果の振り返りについてお伝えします。
実質倍率は年々下降傾向 公立高校から私立高校への志望者の流れが顕著
一般募集の実質倍率(全日制全体)は近年、下降傾向となっており、2021年度は1.13倍でした。

また、以下の進路希望状況調査にあるように、県内公立の志望者が減少する一方、県内私立の志望者が増加しています。
埼玉県では、私立高校の授業料などの支援制度が充実しています。ただし、埼玉県の制度を利用する場合は、埼玉県内にお住まいの方が埼玉県内の私立高校に通っていなくてはいけません。これが県内私立高校志望者増の要因となっていると考えられます。
| 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 県内国立 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 |
| 県内公立 | 76.9 | 75.4 | 74.9 | 73.2 | 71.8 |
| 県内私立 | 16.4 | 17.1 | 17.2 | 18.5 | 20.0 |
| 県外国立 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 |
| 県外公立 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.6 | 0.4 |
| 県外私立 | 5.7 | 6.3 | 6.7 | 7.2 | 7.2 |
大学進学に力を入れている高校では高倍率のところも
全体の実質倍率は下がったものの、高倍率となっている高校もあります。例えば浦和(市立)高校は、受検者453名、合格者が246名で、実質倍率が1.84倍と厳しい入試になりました。特に、大学進学に力を入れ、進学実績を出している高校を中心に高い倍率となっています。また、学科別に倍率を見ると、とくに理数科が飛びぬけて高くなっています。このように大学進学に力を入れている高校・学科に志願者が集まっています。
埼玉県では、2017年度から入試問題において、より思考力・判断力・表現力を必要とする学校選択問題を採択する学校がありますが、高倍率だった普通科の上位11校のうち9校が、また理数科の7校のうち5校が学校選択問題を実施した高校でした。
倍率が高い理数科と普通科を併設している高校を目ざしている場合はとくに注意が必要です。内申点対策、当日の学力検査対策をしっかりと行っていきましょう。
| 高校名 | 倍率 | |
|---|---|---|
| 1 | ○浦和(市立) | 1.84 |
| 2 | ○川口市立 | 1.71 |
| 3 | ○川越南 | 1.66 |
| 4 | 川越(市立) | 1.62 |
| 5 | ○大宮 | 1.47 |
| 6 | ○所沢北 | 1.43 |
| 7 | ○浦和西 | 1.37 |
| 8 | ○蕨 | 1.36 |
| 9 | ○浦和第一女子 | 1.35 |
| 9 | ○川越(県立) | 1.35 |
| 9 | 南稜 | 1.35 |
| 学科名 | 倍率 |
|---|---|
| 普通科 | 1.15 |
| 農業科 | 1.01 |
| 工業科 | 1.02 |
| 商業科 | 1.03 |
| 家庭科 | 1.06 |
| 看護科 | 1.21 |
| 外国語科 | 1.23 |
| 美術科 | 1.23 |
| 音楽科 | 1.00 |
| 書道科 | 1.00 |
| 体育科 | 1.06 |
| 理数科 | 1.82 |
| 福祉科 | 1.00 |
| 人文科 | 0.55 |
| 国際文化科 | 1.08 |
| 映像芸術科 | 1.10 |
| 舞台芸術科 | 0.97 |
| 生物系・環境系 | 1.04 |
| 専門学科 | 1.07 |
| 総合学科 | 1.02 |
この記事を書いた人
埼玉県入試分析担当
進研ゼミ『中学講座』
埼玉県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。


