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【大阪府】2026年度(令和8年度)公立高校 一般入学者選抜 倍率速報
大阪府教育委員会は、2026年度(令和8年度)公立高校一般入学者選抜の志願者数(令和8年3月6日午後2時(締切数))を発表しました。学力検査等は3月11日(水)に実施され、合格者発表は3月19日(木)となります。
※一般入学者選抜(全日制高校)の情報となります。
※志願者数÷募集人員で算出する「競争率」を、この記事では「倍率」と表記しています。
各高校の学校全体の志願者数、倍率の状況と前年度との差などについて解説します。
全日制高校の倍率は1.05倍で、定員減により前年度の1.02倍よりやや上昇
2026年度(令和8年度)の入試を受けた大阪府公立中学校卒業予定者数は、前年度と比べて127人減少とほぼ横ばいですが、全日制公立高校募集人員は1,403人減と大きく減少しました。これは、福泉高校(前年度の募集人員160人)、大正白稜高校(同120人)が募集停止となったことに加え、普通科では多くの高校で1学級(40人)減、長尾高校・りんくう翔南高校・懐風館高校は2学級(80人)減となったこと、また商業科では鶴見商業高校と住吉商業高校で各1学級(40人)減、工業に関する学科では都島工業高校(理数工学科)と茨木工科高校(機械系・電気系・環境化学システム系)で各1学級(35人)減、総合学科では福井高校と枚岡樟風高校で各1学級(40人)減、成美高校で2学級(80人)減となったことなどが影響しています。
実は、公立高校全日制志願者数(学校全体の志願者数)は前年度と比べて581人の減となっており、志願者数が減少しているのに倍率が1.05倍(前年度1.02倍)に上昇しているのは、募集人員を大きく削減していることが理由です。
令和8年度から国の就学支援金の所得制限が撤廃になり、支援金の金額(上限)も引き上げられることから、私立高校を進学先として選択する生徒も増えており、公立高校の志願者数の減少が続いているものと考えられます。
| 項目 | 2026年度 (令和8年度) | 2025年度 (令和7年度) | 前年度との差 |
|---|---|---|---|
| 公立中学校卒業者数 | 65,550 | 65,677 | -127 |
| 募集人員(A) | 31,847 | 33,250 | -1,403 |
| 学校全体の志願者数(B) | 33,422 | 34,003 | -581 |
| 学校全体の倍率(B)÷(A) | 1.05 | 1.02 | 0.03 |
| 普通科の倍率* | 1.03 | 1.01 | 0.02 |
普通科は、春日丘高校1.66倍、北千里高校1.30倍、前年度定員割れの寝屋川高校は1.24倍に
2026年度も2025年度と同様に、普通教育を主とする学科で最も倍率が高かったのは春日丘高校(文理探究科)で、前年度(普通科)と比べて63人増・1.66倍となりました。
春日丘高校は2026年度に普通科から文理探究科に改編されます(文理探究科も普通教育を主とする学科の一つ)。都市計画をテーマにした体験・実習活動や防災に関する活動など、これまでの特色ある取り組みをさらに発展させ、環境問題やグローバルな課題など複合的な学問分野・領域に対応する教育を展開するため、文理探究科(学際領域に関する学科)への改編が行われます。例年高倍率になる春日丘高校ですが、地域の生徒・保護者からの期待は大きく、60人あまりの志願者増となりました。
北千里高校は1.2~1.3倍程度の安定した倍率が続いていますが、2026年度は31人増・1.30倍とやや増加しました。近隣の池田高校が70人減・1.00倍と大きく減少していましたが、2025年度より数学の学力検査問題がB問題(標準的問題)から難易度が高いC問題(発展的問題)に変更になったことにより、難問を敬遠する一部の層が北千里高校に移動した可能性もあります。
前年度は定員割れとなった寝屋川高校は募集人員が1学級減となりましたが、60人増・1.24倍と2023年度(3年前)に近い倍率に戻りました(2025年度0.94倍、2024年度1.10倍、2023年度1.29倍)。前年度は私立高校の授業料実質無償化の影響もあり、私立高校などに移動した可能性もありますが、地域の進学校として堅実な指導を実践しており、定員割れは一時的なものであったと考えられます。
東高校は学校全体で21人増・1.24倍となりましたが、学科別の志願者は普通科27人増、理数科10人増、英語科16人減となっています。令和4年度に大阪市から大阪府に移管された東高校といちりつ高校の2校は、令和10年度に2校に設置されている学科の改編が予定されています。いちりつ高校へ普通科の機能を集約し、東高校は英語科、理数科の機能集約の上、総合科学科・国際文化科に改編する、というものです。予定どおり進めば、東高校の普通科募集は次の令和9年度(現在の中学2年生が受験)が最後となることもあって、志願者が増加した可能性もあります。
生徒数減少や私立高校授業料実質無償化など、公立高校を取り巻く環境は大きく変化しています。より魅力ある高校づくりと並行して、公立高校の機能統合や募集停止、学科の改編なども進められていますので、教育委員会や各高校のWebサイトなどを定期的にチェックすることをお勧めします。
参考までに、令和9年度には門真西高校(門真市)、懐風館高校(羽曳野市)が募集停止となる予定です。
| 高校名 | 学科名 | 募集人員 | 学校全体の 志願者数 | 前年度との差 | 学校全体の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 春日丘高校 | 文理探究科 | 320 | 530 | 63 | 1.66 |
| 北千里高校 | 普通科 | 320 | 415 | 31 | 1.30 |
| 泉陽高校 | 普通科 | 320 | 412 | -11 | 1.29 |
| 三島高校 | 普通科 | 360 | 456 | 22 | 1.27 |
| 寝屋川高校 | 普通科 | 320 | 398 | 60 | 1.24 |
| 東高校 | 普通科 | 200 | 393 | 21 | 1.24 |
| 理数科 | 80 | ||||
| 英語科 | 36 | ||||
| 東淀川高校 | 普通科 | 264 | 328 | 7 | 1.24 |
| 香里丘高校 | 普通科 | 240 | 295 | 26 | 1.23 |
| 富田林高校 | 普通科 | 123 | 151 | 21 | 1.23 |
| 東住吉高校 | 普通科 | 280 | 339 | 22 | 1.21 |
| 阿倍野高校 | 普通科 | 320 | 384 | 43 | 1.20 |
| 吹田東高校 | 普通科 | 320 | 383 | -37 | 1.20 |
| 花園高校 | 普通科 | 240 | 381 | 24 | 1.20 |
| 国際文化科 | 77 | ||||
| 箕面高校 | 普通科 | 280 | 424 | 39 | 1.20 |
| グローバル科 | 72 |
専門学科は、豊中高校(文理学科)1.79倍、茨木高校(文理学科)・高津高校(文理学科)1.39倍
例年どおり、文理学科を設置する高校の倍率が高くなっています。高倍率が続いている豊中高校ですが、2026年度はさらに大幅に志願者が増加し、106人増・1.79倍となりました。茨木高校が42人減・1.39倍と減少していること、千里高校が学校全体で48人減・1.19倍、特に総合科学科の第1志望者数は42人減となっていることなどから、北摂地域の他の進学校から豊中高校へ移動してきた可能性があります。また、豊中市や近接する箕面市の公立中3生徒数が増えていることも要因の一つと考えられます。
都心にあってアクセスも良く、高倍率が続いていた高津高校は2025年度は1.29倍と落ち着きましたが、その反動もあって2026年度は37人増・1.39倍と再び増えてきました。2025年度は高倍率の高津高校を敬遠して、四條畷高校に移動した(または戻った)生徒が多かったものと考えられますが、その反動もあって、2026年度の四條畷高校は33人減・1.35倍と減少しています。
文理学科では、大手前高校が46人増・1.32倍、北野高校が45人増・1.26倍と、それぞれ増加しています。これまで北摂地域は茨木高校、都心では高津高校、南側では三国丘高校に志願者が集中する状態が続いていましたが、数年かけて志願者の分散傾向がみられます。前年度に引き続き、近年の受験生は極端な高倍率や、高倍率が続いている状態(高止まり)を避ける傾向にあるようです。その意味では今年度高騰した豊中高校の次年度の動きにも注視したいところです。
今年度は、柴島高校、今宮高校、咲くやこの花高校といった総合学科を設置する高校の一部でも志願者が増加しました。柴島高校は12人増・1.29倍、今宮高校は23人増・1.28倍と増加しています(今宮高校は2025年度1.19倍、2024年度1.18倍と推移)。咲くやこの花高校は学校全体では15人増・1.22倍ですが、学科別にみると総合学科で13人増えています。総合学科2学級、食物文化科1学級、演劇科(特別選抜・1学級)と複数の学科を設置しているため、それぞれ募集の規模は小さいですが、食物文化科も含めた学校全体の1.22倍という倍率はこの5年間では最も高くなっています。(2025年度1.09倍、2024年度1.13倍、2023年度1.15倍、2022年度1.16倍)
普通科目のほか専門科目も学べる総合学科では、大学・専門学校へ進学する前に専門分野を学ぶことで、基礎的な素養を身につけたり、自分自身の進路を考える際の参考にすることができます。また、興味・関心に応じて多くの選択科目の中から自分で授業を選んで受けることも可能です。多様化の時代、また主体性が問われる時代、普通科とはまた違った意義深い選択肢の一つになることと思います。
高校入試では、数年のサイクルで志願者数が増えたり減ったりを繰り返し、倍率も毎年変化します。中学校においても入試直前の進路希望調査の結果(志望者数・倍率など)によって進路指導が行われることも多く、入試の直前になって志望校の変更を検討することもあります。志望校を選ぶ際には、第一志望校を中心に、幅広く高校の学校説明会や体験入学などに参加しておくことをお勧めします。
| 高校名 | 学科名 | 募集人員 | 学校全体の 志願者数 | 前年度との差 | 学校全体の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 豊中高校 | 文理学科 | 360 | 644 | 106 | 1.79 |
| 茨木高校 | 文理学科 | 320 | 446 | -42 | 1.39 |
| 高津高校 | 文理学科 | 360 | 501 | 37 | 1.39 |
| 四條畷高校 | 文理学科 | 360 | 486 | -33 | 1.35 |
| 住吉高校 | 国際文化科 | 157 | 417 | 23 | 1.34 |
| 総合科学科 | 155 | ||||
| 大手前高校 | 文理学科 | 360 | 476 | 46 | 1.32 |
| 三国丘高校 | 文理学科 | 320 | 423 | 4 | 1.32 |
| 生野高校 | 文理学科 | 360 | 466 | 11 | 1.29 |
| 柴島高校 | 総合学科 | 240 | 309 | 12 | 1.29 |
| 今宮高校 | 総合学科 | 240 | 308 | 23 | 1.28 |
| 北野高校 | 文理学科 | 360 | 452 | 45 | 1.26 |
| 咲くやこの花高校 | 食物文化科 | 40 | 146 | 15 | 1.22 |
| 総合学科 | 80 |
合格した先輩の体験談、内申点・入試当日点も見ておこう!
進研ゼミ「高校入試情報サイト」では、入試に役立つコンテンツをたくさんご用意しています。ぜひご活用ください。
大阪府教育委員会のWebサイトでは、学科・高校別に、募集人員、応募人員、応募倍率などが一覧表で発表されています。
詳しくは、大阪府教育委員会のWebサイトをご確認ください。
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