最新入試情報
【大阪府】知っておきたい!大阪府私立高校入試の基礎知識
公立高校を第一志望としている受験生でも、併願校として私立高校を受験する人がほとんどです。また、2025年度(令和7年度)の大阪府の高校入試を見ると、私⽴⾼等学校等授業料無償化制度が拡充されている影響などにより、私立高校を進学先として選択した生徒が増えています。私立高校の入試制度は、公立高校の入試制度とは違うので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

大阪府私立高校入試は2月10日から
2026年度(令和8年度)の私立高校入試は、2月10日(火)から実施される予定です。出願期間や合格発表日は高校によって異なりますので、注意が必要です。

近隣の府県の私立高校を受験する場合も不利にはなりませんが、京都府や兵庫県の入試日は例年同じ2月10日なので、複数の高校を受験することは難しいです。
近隣府県の私立高校入試日程(2026年度〔令和8年度〕)
京都府 2月10日(火)
兵庫県 2月10日(火)
奈良県 2月6日(金)
和歌山県 1月31日(土)
滋賀県 2月2日(月)・3日(火)
※大阪私立中学校高等学校連合会「令和8年度入試情報」より作成
私立高校の入試概要
「併願」と「専願」
大阪の私立高校には、「併願」と「専願」の2つの受験方法があります。
「専願」は、その私立高校に合格したら必ず入学することを約束して受験するもので、合格した場合には、ほかの高校は受験できません。
一方、「併願」は、その私立高校に合格しても、公立高校入試などの結果を待ってから進学するかどうかを決めることができる受験方法です。
公立高校が第一志望で私立高校を受験する場合は、「併願」で受験することになります。
中学3年生の11月以降、三者面談(三者懇談)で私立併願校を決定していきます。中学校における実力テストや内申点などを参考に中学校の先生と、どの併願校にすべきかを確認しましょう。

回し合格って何?
複数の学科・コースがある私立高校では、「回し合格」というシステムを採用している場合があります。
例えば、第一志望の学科・コースで合格基準に達していなかった場合でも、同じ高校の第二志望の学科・コースの合格基準に達していれば、その別のコースで合格となるシステムです。
合格のチャンスが増えることになりますので、志望校がこのシステムを採用しているかどうか、受験校を決めるまでに調べておきましょう。

私立高校入試の試験内容と合否判定
私立高校の「併願」受験では、国語・英語・数学の3教科あるいは国語・英語・数学・理科・社会の5教科の学力試験を実施する高校が多くなっています。
ほかに、受験教科を選択できる高校や、4教科の学力試験を行う高校、面接や作文、実技検査などを行う高校もあります。
合否の判定は、おもに内申書(個人報告書)と学力試験を資料として行われますが、基本的に当日の試験の得点で合否が判定されます。
<私立高校入試の選抜資料>
-
内申書(個人報告書)
-
学力試験(教科数などは、高校によって異なる)
-
面接・作文・実技検査など(一部の高校で実施)
「1.5次入試」と「2次入試」
大阪府の私立高校入試では、1次入試の合格発表後で公立高校入試日よりも前の2月中旬頃に「1.5次入試」と呼ばれる追加入試を行う私立高校があります。
2025年度入試では、66校が1.5次入試を行い、2回に分けて実施する高校も複数ありました。
「2次入試」は、公立高校の一般選抜の合格発表のあとに、一部の私立高校で行われる追加入試のことであり、2025年度入試では、10校が2次入試を行いました。
私立高校の受験には複数回のチャンスがあるので、上手に日程を組んで安心して受験に臨めるようにしましょう。
大阪府のほとんどの私立高校は公立高校合格発表まで延納可能
私立高校における入学手続きの際に、公立高校の合格発表まで、入学金や学費などの納入金の全部または一部を待ってもらえる制度を「延納制度」と言います。
大阪府のほとんどの私立高校では、公立高校入試の合格発表までは、延納手続きおよび納入金の支払いは必要ないとしています。
しかし、合格発表時に納付金を納めなければならない高校もあるので、事前の確認が必要です。
大阪府の私立高校の入試情報は、大阪私立中学校高等学校連合会のWebサイトにも掲載されています。
また、大阪府では2024年度(令和6年度)より、私立高校授業料完全無償化をめざす新制度が始まり、2026年度(令和8年度)より、私立高校の授業料が全学年完全無償化となります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。