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【愛知県】中3生必見!2026年度入試:校内順位の決定方式と面接の実施有無
2025年(令和7年)7月に愛知県教育委員会から発表された資料に基づいて解説します。
一般選抜 キミの気になる高校の「校内順位決定方式」を確認しよう
愛知県公立高校一般選抜における面接実施の有無と校内順位の決定方式は、各高校が選択します。 校内順位はどのように決められているのでしょうか? まずはその仕組みを理解しましょう。
一般選抜における校内順位の決定方式
評定得点は、調査書の「学習の記録」の9教科各5点の45点を2倍し90点満点。
学力検査合計得点は、5教科各22点を合計し110点満点となります。
これらの得点に、Ⅰ~Ⅴの方式それぞれに異なる掛け率が設定されています。
この5つの方式は、大きく3つのタイプに分かれています。
「Ⅰ」は、「評定得点と学力検査得点を同等に扱う」タイプ
「Ⅱ、Ⅳ」は、「評定得点の掛け率を大きくし、評定得点を重視する」タイプ
「Ⅲ、Ⅴ」は、「学力検査合計得点の掛け率を大きくし、学力検査合計得点を重視する」タイプです。
「何を重視したいのか?」に応じて、学校・学科ごとに1つの方式を選択します。
一般選抜では学力重視方式の選択が多い
2026年度(令和8年度)一般選抜における校内順位の決定方式の選択の結果は、以下の表をご覧ください。
普通科では、尾張学区で80.3%、三河学区で60.6%の学校が「学力検査の結果を重視する」タイプ(Ⅲ・Ⅴ)を選択しています。とくに、春日井高校(普通)、阿久比高校(普通)では、2026年度入試から決定方式を「Ⅲ」から「Ⅴ」へ変更しました。学力検査合計得点が、より重視されます。
一方で、専門学科・総合学科では、「評定得点と学力検査得点を同等に扱う」タイプ(Ⅰ)あるいは「評定得点を重視する」タイプ(Ⅱ・Ⅳ)を選択する学校が多い傾向が見られます。
普通科では「学力検査の結果を重視する」タイプを選択する学校が多いとは言え、評定得点も合否選抜に大きく影響します。また評定得点は、学力検査当日までの持ち点となり、この得点が高ければ高いほど、安心して学力検査が受けられるのも事実です。今から評定得点=学習の記録を上げていく努力をしていきましょう。
| 地区 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 普通科 | 尾張学区 | 11校 | 2校 | 21校 | 0校 | 32校 | 66校 |
| 16.7% | 3.0% | 31.8% | 0.0% | 48.5% | 100.0% | ||
| 三河学区 | 10校 | 4校 | 9校 | 1校 | 14校 | 38校 | |
| 26.3% | 10.5% | 23.7% | 2.6% | 36.9% | 100.0% | ||
| 専門学科 総合学科 計 | 46校 | 17校1校舎 | 7校 | 15校 | 9校 | 94校1校舎 | |
| 48.4% | 18.9% | 7.4% | 15.8% | 9.5% | 100.0% | ||
| 総計 | 67校 | 23校1校舎 | 37校 | 16校 | 55校 | 198校1校舎 | |
| 33.7% | 12.1% | 18.6% | 8.0% | 27.6% | 100.0% | ||
| 高校名 | 学科名 | 2026年度(2025年度) |
|---|---|---|
| 春日井高校 | 普通 | Ⅴ(Ⅲ) |
| 佐屋高校 | 農業 | Ⅳ(Ⅱ) |
| 佐屋高校 | 家庭 | Ⅳ(Ⅱ) |
| 阿久比高校 | 普通 | Ⅴ(Ⅲ) |
一般選抜の面接実施校は全体の5.5%のみ
一般選抜で面接を行う高校は5.5%と多くありません。ただし、あえて実施する高校は、面接の結果を重視している高校ですから、中学校での学習や諸活動の成果や、志望する高校や学科への志望動機、また高校や大学で(あるいは社会に出て)やってみたいことなどをまとめ、わかりやすく説明できるように練習しておきましょう。
| 地区 | 実施する | 実施しない | 計 | |
|---|---|---|---|---|
| 普通科 | 尾張学区 | 3校 | 63校 | 66校 |
| 4.5% | 95.5% | 100.0% | ||
| 三河学区 | 3校 | 35校 | 38校 | |
| 7.9% | 92.1% | 100.0% | ||
| 専門学科 総合学科 計 | 5校 | 89校1校舎 | 94校1校舎 | |
| 5.3% | 94.7% | 100.0% | ||
| 総計 | 11校 | 187校1校舎 | 198校1校舎 | |
| 5.5% | 94.5% | 100.0% | ||
特色選抜を実施する高校・学科および入学検査の内容
愛知県の公立高校入試では、2024年度入試から、高校や学科の特色を生かした選抜として、「特色選抜」が実施されています。
特色選抜の入学検査では面接を必須とし、そのほかに、作文、基礎学力検査、プレゼンテーション、特別検査(実技試験)のうちの一つが行われます。
2026年度入試において特色選抜を実施する高校・学科数は76校1校舎・113学科。
特色選抜実施の有無や入学検査の内容が前年度とは異なる高校・学科もあります。
中学3年生のみなさんで特色選抜から志望校合格をめざそうと考えている人は、どの高校のどの学科が特色選抜を実施するのか確認しておきましょう。
愛知県公立高校入試はWebで出願
愛知県の公立高校入試では、2024年度から、すべての選抜においてWeb出願システムが導入されました。
出願や志願変更、合否結果の確認まで、Web出願システムで行われ、受検票は、各自で印刷して試験日に持参します。
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