最新入試情報

【東京都】2026年度(令和8年度)都立高校 一般選抜 最終応募倍率速報

東京都教育委員会は、2026年度(令和8年度)東京都立高等学校入学者選抜応募状況(最終応募状況)を発表しました。今後の日程としては、学力検査は2月21日(土)、合格者の発表は3月2日(月)となります。(海外帰国生徒対象及び在京外国人対象(国際高校)を除く。)
※全日制高校の情報となります。

【東京都】2026年度(令和8年度)都立高校 一般選抜 最終応募倍率速報

全日制の最終応募倍率は1.25倍、普通科は1.31倍と、前年度より大きく下降

2026年春の卒業予定者(中学校3年生)は301人減少していますが、募集人員は361人増加となりました。一方、最終応募人員は570人減少となり、全日制の最終応募倍率は前年度の1.29倍から1.25倍に、また全日制のうち普通科合計の最終応募倍率は1.34倍から1.31倍に下降しています。
2026年度(令和8年度)より、国が支援する就学支援金の所得制限が私立高校(加算分)も含めて撤廃になることから、都立高校ではなく私立高校への進学を決めた受験生が多かったことが影響しています。
ただし、東京都においては2024年度(令和6年度)から東京都が支援する「私立高等学校等授業料軽減助成金」の所得制限が撤廃されたことで、すでに私立高校志望への大きな動きは始まっており、都立高校の最終応募倍率が大幅に下降したのは1年前の2025年度となっています。

東京都立高校 最終応募状況(全日制)の5年推移
2026年度前年度との差2025年度2024年度2023年度2022年度
卒業予定者数77,555-30177,85678,10877,69276,402
募集人員(全日制)30,43936130,07830,34330,82530,306
最終応募人員(全日制)38,148-57038,71842,01742,23841,489
最終応募倍率(全日制)1.25-0.041.291.381.371.37
最終応募倍率
(全日制のうち普通科合計)
1.31-0.031.341.451.441.44

なお、最終応募倍率を、2026年度と2022年度で比較すると、2022年度は1.80倍以上の高倍率校が25校ありましたが、2026年度は12校と半減。全体的に倍率が低下していることもありますが、これまでのような2倍に近い(または2倍を超える)高校が敬遠される傾向にあります。また、0.80倍未満の高校は2022年度には6校でしたが、2026年度は15校に増加しています。私立高校授業料実質無償化の影響もあって、大きく定員割れとなる高校も増えています。

都立高校(学力選抜) 最終応募倍率別の高校数

普通科では新宿高校2.21倍、豊島高校2.12倍に続き、目黒高校が2.09倍に

はじめに、最終応募倍率が高かった普通科の高校(単位制を含む、コース・島しょを除く)から見ていきます。(以降の文章では、最終応募人員の前年度との差(○○人増または△△人減)と2026年度の最終応募倍率をセットにして表記します。)
毎年2倍を超える高倍率となる新宿高校、前年度は1.94倍とやや落ち着きましたが、その反動もあって2026年度は78人増・2.21倍となりました。
23区内にある進学指導重点校の中では戸山高校が52人減・1.88倍と減少しており、毎年高倍率の戸山高校を敬遠した受験生が自校作成問題実施校なら新宿高校へ、共通問題実施校なら小山台高校(44人増・1.63倍)などに移動したものとみられます。
大学合格実績が伸びている豊島高校は1名増・2.12倍で、新校舎が完成後の2022年度入試以降は5年連続で2倍を超えています。続く目黒高校は、前年度が1.40倍とおだやかだった反動もあり、また2024年度まで2倍前後の高倍率が多かった三田高校(11人減・1.45倍)や豊多摩高校(119人減・1.66倍)などからの移動もあって、130人増・2.09倍となりました。2026年度、普通科の中で最も増加した高校です。
青山高校(22人増・2.06倍)、日比谷高校(13人増・2.06倍)といった進学指導重点校はほぼ例年並みの2倍を超える高倍率です。ほかにも、進学指導特別推進校の新宿高校、駒場高校、小山台高校、国分寺高校、さらには進学指導推進校の豊多摩高校、竹早高校、北園高校、城東高校、小金井北高校、江北高校、調布北高校、上野高校、昭和高校が高倍率校として表に掲載されています。やはり大学進学指導に力を入れている高校には受験生が多く集まってきます。
また、2023年度に新校舎が完成した日野高校は2024年度に高倍率になり、反動で2025年度は落ち着いたものの、2026年度は再び100人増・1.81倍となりました。日野高校は文部科学省からDXハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)にも採択されており、ICTを活用した文理横断的・探究的な学びを強化する取り組みが推進されています。
このような指定事業や新校舎などの施設の充実も受験生にとっては大きな魅力の一つとなっています。

2026年度 最終応募倍率が1.6倍以上の高校(普通科)校
高校学科2026年度2025年度2024年度
募集人員最終応募
人員
前年差最終応募
倍率
最終応募
倍率
最終応募
倍率
新宿高校普通科単位制284629782.211.942.42
豊島高校普通科25253512.122.122.27
目黒高校普通科1893951302.091.401.96
駒場高校普通科220458352.081.921.83
青山高校普通科221455222.061.962.07
日比谷高校普通科253520132.062.001.81
戸山高校普通科252474-521.882.091.98
上野高校普通科252471-101.871.911.95
昭和高校普通科252472801.871.561.50
鷺宮高校普通科220403411.831.651.66
広尾高校普通科154280-511.821.792.16
日野高校普通科2534591001.811.421.70
調布北高校普通科18832611.731.731.59
狛江高校普通科253425-341.681.811.61
神代高校普通科252424-751.681.981.81
江北高校普通科25242161.671.651.53
東大和南高校普通科220367791.671.311.38
北園高校普通科253421-441.661.841.78
竹早高校普通科177293-271.661.531.77
豊多摩高校普通科252419-1191.662.131.87
石神井高校普通科252417101.651.851.70
城東高校普通科252413391.641.481.91
小山台高校普通科252412441.631.461.35
田園調布高校普通科188306581.631.411.87
府中高校普通科252410611.631.381.90
小金井北高校普通科189307251.621.491.68
国分寺高校普通科単位制252409-121.621.671.45
雪谷高校普通科22135911.621.621.72

芦花高校123人減、豊多摩高校119人減、小岩高校76人減と前年度より大幅に減少

ここでは前年度より大幅に減少した高校を見ていきます。
前年度あるいはそれ以前まで2倍前後の高倍率が続いていた高校では、反動で大幅に減少することがあります。都立高校の普通科においては多くの高校で推薦の枠は定員の20%。残りの約80%の定員で学力選抜を行うため、倍率は推薦がないほかの県より高めに出る傾向にありますが、それでも2倍はかなり高いと言えます。2026年度入試ではこうした毎年高倍率の高校を敬遠する傾向が見られました。
毎年2倍前後の高倍率が続いていた芦花高校が123人減・1.46倍とようやく落ち着きました。芦花高校は世田谷区の高校ですが、令和7年度の学校要覧によれば、居住地別の生徒数は1年次から3年次までの合計で23区内が356人、23区外が463人(全体の約57%)とあり、調布市、町田市、三鷹市、府中市、多摩市、狛江市、八王子市など多摩地区から通う生徒が多くなっています。また、生徒の利用交通機関としては「京王線のみ利用」が約42%、「京王線のほかにバスや電車を利用する」が約20%となっており、京王線の利用者なら2024年度に新校舎が完成した府中高校(61人増・1.63倍)へ移動した生徒や、京王線と多摩都市モノレール等の併用なら同じ普通科単位制の上水高校(31人増・1.48倍)へ移動した生徒もいた可能性があります。例年23区内の高校への進学を希望していた多摩地区の生徒が、2026年度は地元の多摩地区の高校への進学を希望している例です。
同じく高倍率が続いた豊多摩高校(杉並区)も119人減・1.66倍と、2026年度は落ち着いています。令和7年度の学校要覧によれば、杉並区、世田谷区に居住する生徒が多く、次いで調布市、中野区、三鷹市となっていることから、中央線の利用者なら小金井北高校(25人増・1.62倍)へ、世田谷区内の生徒であれば一部は前述の目黒高校などへ移動した可能性があります。(調布北高校は1名増に留まっています)
東側の地域では1.6倍~1.8倍くらいの高水準で推移していた小岩高校(76人減・1.37倍)が落ち着きました。近隣で大きく増えている都立高校が見当たらないため、私立高校などへ流れた可能性も高いと思われます。深川高校(70人減・1.43倍)は晴海総合高校(78人増・2.08倍)などへ移動、2019年度に新校舎が完成した神代高校(75人減・1.68倍)も落ち着き、前述の府中高校などへ移動したものと考えられます。
校舎改築に向けて仮校舎の建設工事が始まった武蔵丘高校は72人減・1.26倍と減少し、同じ地域にあって駅からも近い鷺宮高校が41人増・1.83倍と増えています。多摩地区の進学指導重点校では、前年度に高倍率だった八王子東高校は74人減・1.22倍と大きく減少し、自校作成問題を敬遠する層などが日野台高校(64人増・1.46倍)や、昭和高校(80人増・1.87倍)などに移動したと考えられます。同様に、国立高校は56人減・1.31倍と落ち着き、中央線沿線の武蔵野北高校(22人増・1.49倍)や前述の小金井北高校などの共通問題実施校へ移動しているようです。
なお、広尾高校の最終応募人員は51人減ですが、募集人員が1学級減となるため倍率は前年度1.79倍から1.82倍とわずかに上昇しました。倍率は応募者数を定員(募集人員)で割ったものなので、定員の変動によって変化することもあります。

前年度より40人以上減少した高校
高校学科2026年度2025年度2024年度
募集人員最終応募
人員
前年差最終応募
倍率
最終応募
倍率
最終応募
倍率
芦花高校普通科単位制220322-1231.462.022.07
豊多摩高校普通科252419-1191.662.131.87
小岩高校普通科284390-761.371.641.66
神代高校普通科252424-751.681.981.81
八王子東高校普通科252308-741.221.521.36
武蔵丘高校普通科253319-721.261.551.85
深川高校普通科185265-701.431.811.72
国立高校普通科252330-561.311.531.56
羽村高校普通科20471-540.350.730.68
戸山高校普通科252474-521.882.091.98
久留米西高校普通科188169-520.901.181.08
広尾高校普通科154280-511.821.792.16
東村山高校普通科136133-450.981.531.43
北園高校普通科253421-441.661.841.78
井草高校普通科221274-441.241.441.91
成瀬高校普通科221269-431.221.411.13
大泉桜高校普通科単位制156150-410.961.221.12
深沢高校普通科単位制13082-410.630.870.87
足立高校普通科220299-401.361.541.34

最後に、専門学科・総合学科・普通科コース制で倍率の高い高校・学科等を見ていきます。
都立高校の創造理数科は、立川高校(2022年度新設)と科学技術高校(2024年度新設)に設置されています。理数系分野の幅広い素養や、科学的に考察・表現し創造する力などを学ぶ学科ですが、募集人員が少ないため立川高校は4.15倍、科学技術高校は1.86倍と、それぞれ高倍率となりました。併設されている普通科(立川高校)、科学技術科(科学技術高校)を第2志望として併願することができることもあり、多くの受験生が集まる学科ですが、第2志望の学科で合格する可能性もあるので、説明会等でそれぞれの学科の学習内容の違いをチェックしておくとよいでしょう。
国際高校は2025年度は落ち着いていましたが、その反動で2026年度は18人増・2.03倍と高倍率になっています。新しい都立高校として、新国際高校(仮称※)の開設が予定されていますが(年度は未定)、その開設までは高倍率が続く可能性があります。なお、専門学科ではありませんが、松が谷高校、小平高校、深川高校の外国語コースも高倍率になることがあります。コース制と呼ばれるもので普通科の中にありますが、英語教育の充実はもちろんのこと国際交流や海外研修などのプログラムも充実しています。
農業に関する学科では、園芸高校(動物科)が2.08倍で、以前から高倍率が続いています。また、2026年度は晴海総合高校(総合学科)が78人増・2.08倍になっていますが、高倍率が続いた近隣の深川高校(普通科)が70人減・1.43倍となっていますので、移動した可能性があります。
ものづくりを通して鋭い感性と柔軟な発想力を培う工芸高校には5つの学科が設置されていますが、例年高倍率のデザイン科(6人減・1.88倍)に加えて、2026年度はインテリア科(13人増・1.96倍)、グラフィックアーツ科(8人増・1.84倍)も高倍率となりました。
2021年度に開校した赤羽北桜高校には3つの学科(保育・栄養科、調理科、介護福祉科)が設置されていますが、そのうち調理科が前年度の反動もあって11人増・1.60倍となっています。実習のための施設が充実しており、卒業と同時に調理師免許が取得できることなどが魅力となっているようです。
都立高校には普通科以外にも特色ある学科(専門学科・総合学科)が多数あります。ただし、特に専門学科は1つの学科あたりの募集人員が少なく高倍率となりやすいので、併願の私立高校や志願変更先となるほかの都立高校など、興味・関心が持てそうな、そのほかの選択肢も中1・中2から検討しておく必要があると思われます。
※2025年4月24日東京都教育委員会より、今後の検討における仮称を「新たな教育のスタイル」の実施校、とすることが公表されています。

2026年度 最終応募倍率が1.4倍以上の高校(専門学科・総合学科・普通科コース制)
高校学科・コース2026年度2025年度2024年度
募集人員最終応募
人員
前年差最終応募
倍率
最終応募
倍率
最終応募
倍率
立川高校創造理数科34141-174.154.512.71
園芸高校動物科2552-112.082.522.12
晴海総合高校総合学科192399782.081.672.15
国際高校国際学科98199182.031.852.42
総合芸術高校美術科56111-141.982.232.18
工芸高校インテリア科2549131.961.441.36
農業高校都市園芸科214071.901.572.33
工芸高校デザイン科2547-61.882.122.08
科学技術高校創造理数科3769-31.861.952.26
工芸高校グラフィックアーツ科254681.841.522.16
赤羽北桜高校調理科2540111.601.161.96
八王子桑志高校産業科(システム情報分野)213271.521.192.16
松が谷高校外国語コース5682231.461.051.45
小平高校外国語コース5681121.451.231.84
工芸高校マシンクラフト科2536-21.441.521.20
多摩科学技術高校科学技術科147209-41.421.451.71
杉並総合高校総合学科150213-411.421.691.66
深川高校外国語コース5679-161.411.702.04
農業高校食物科253511.401.361.56

合格した先輩の体験談、内申点・入試当日点も見ておこう!

進研ゼミ「高校入試情報サイト」では、入試に役立つコンテンツをたくさんご用意しています。ぜひご活用ください。

東京都教育委員会のWebサイトでは、学科・高校別に、募集人員、応募人員、応募倍率などが一覧表で発表されています。
詳しくは、東京都教育委員会のWebサイトをご確認ください。

進研ゼミなら都道府県別に入試対策ができる!

進研ゼミでは、志望校のレベル×都道府県別で志望校合格に向けた逆算プログラムをご用意しています。さらに、過去問・模試・面接・小論文の対策まですべて可能!
志望校合格率90.1%と高い実績を誇る、中3向けの「進研ゼミ中学講座」をぜひ一度ご確認ください。

進研ゼミ 中学講座
この記事を書いた人
進研ゼミ 高校受験総合情報センター長
浅野 あさの たけし
浅野 剛
元大手進学塾高校入試担当部長、入試情報統括を歴任。30年以上にわたって受験指導を行い、多数の生徒を志望校に合格させてきた高校受験のエキスパート。現在は、中学生・保護者向けオンラインセミナーの講演をはじめ、中学校での進路講演なども担当。

最新入試情報

特集

勉強法

高校入試&進路ガイド

高校受験の準備から将来の進路選択まで、役立つ情報をまとめてチェックしよう!

無料体験教材のお申し込み ×