【神奈川県】2024年度公立高校共通選抜倍率速報(志願変更前)

神奈川県教育委員会は、2024年度(令和6年度)公立高校の一般募集共通選抜等の募集を1月31日に締め切り、高校・学科別志願者数および志願倍率(競争率)を発表しました。このページでは全日制課程の共通選抜の状況をまとめました。

※神奈川県教育委員会発表「令和6年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等の志願者数について」をもとに作成。

横浜翠嵐高校2.30倍、横浜南陵高校1.87倍、湘南高校1.83倍！ 2024年度の志願倍率

神奈川県の公立高校(県立・市立/全日制)で共通選抜を実施する高校は145校(前年度146校)。募集人員は39,947人(前年度40,930人)で、志願者数は47,349人(前年度48,133人)で、志願倍率は1.19倍(前年度1.18倍)となりました。

神奈川県の学力向上進学重点校・エントリー校の志願倍率はどうだった？

横浜翠嵐高校が2.30倍、湘南高校が1.83倍、横浜緑ケ丘高校が1.75倍など、前年度と同様、全体的に高い傾向です。

2024年度学力向上進学重点校・エントリー校の志願状況(変更前)

高校名	学科名	募集定員	志願者数	志願倍率	前年度変更前	前年度変更後
横浜翠嵐高校	普通科	359	826	2.30	2.21	1.98
湘南高校	普通科	359	656	1.83	1.88	1.60
横浜緑ケ丘高校	普通科	279	489	1.75	1.71	1.41
多摩高校	普通科	279	470	1.68	2.07	1.87
鎌倉高校	普通科	319	532	1.67	1.42	1.25
大和高校	普通科	279	445	1.59	1.56	1.53
横須賀高校(県立)	普通科	279	418	1.50	1.22	1.21
横浜国際高校	国際科国際バカロレアコース	20	30	1.50	1.35	1.25
厚木高校	普通科	359	516	1.44	1.33	1.25
柏陽高校	普通科	319	445	1.39	1.47	1.44
小田原高校	普通科	319	445	1.39	1.20	1.21
横浜平沼高校	普通科	319	431	1.35	1.18	1.26
光陵高校	普通科	279	359	1.29	1.39	1.45
川和高校	普通科	319	407	1.28	1.21	1.20
希望ケ丘高校	普通科	359	460	1.28	1.51	1.54
茅ケ崎北陵高校	普通科	279	356	1.28	1.45	1.36
相模原高校(県立)	普通科	279	344	1.23	1.08	1.22
横浜国際高校	国際科	139	165	1.19	1.04	1.19
平塚江南高校	普通科	319	365	1.14	1.03	1.19

2024年度神奈川県公立高校志願動向を「ゼミ」が独自に分析！

学力向上進学重点校・エントリー校のうち、志願者数や志願倍率が前年から比較的大きく変化した高校と、その要因を分析しました。

国立大学等の合格実績が好調で志願者増

厚木高校、小田原高校は、2023年度(令和5年度)を含め、近年の合格実績が好調なことが、志願者増の要因になったことが考えられます。とくに厚木高校は、2023年度東京大学合格者6人のうち現役が5人、東京工業大学11人のうち現役が9人など、現役率の高さも注目です。

募集定員の減少により志願倍率が上昇

受検においては志願者数の増減だけでなく、募集定員の増減も志願倍率に影響します。
川和高校は、志願者数が前年より26人減りましたが、募集定員が39人減ったため、志願倍率が前年度よりも上昇しています。

前年までの志願倍率推移による反動

前年に志願者数が増加した高校・学科では、高倍率を敬遠して翌年の志願者が減少、さらにその翌年には前年の低倍率を見て志願者数が増加するといった1年(または2年)おきに志願者数の反動が起きることがあります。
横浜翠嵐高校、湘南高校、横浜平沼高校、多摩高校、柏陽高校、希望ケ丘高校はこの「反動」が影響したと見られます。

神奈川県2024年度公立高校志願倍率【エリア別】

ここからは、神奈川県を大きく4つのエリアに分け、それぞれの志願状況についてご紹介します。

【川崎・横浜エリア】志願倍率が1.5倍を超えた高校一覧

志願倍率が大きく上昇したのが横浜南陵高校、川崎市立高津高校。同じ地域の他校からの流入によるものと考えられます。
神奈川総合高校・普通科個性化コースは、前述の「反動」により2023年度の高倍率(2.47倍)から、1.85倍に落ち着いたようです。

高校名	学科名	募集定員	志願者数	志願倍率	前年度変更前
横浜翠嵐高校	普通科	359	826	2.30	2.21
横浜南陵高校	普通科	239	448	1.87	1.07
神奈川総合高校	普通科個性化コース	119	220	1.85	2.47
高津高校	普通科	278	501	1.80	1.41
橘高校	国際科	39	70	1.79	1.46
横浜ｻｲｴﾝｽﾌﾛﾝﾃｨｱ高校	理数科	158	280	1.77	1.58
横浜緑ケ丘高校	普通科	279	489	1.75	1.71
横浜清陵高校	普通科	266	452	1.70	1.49
多摩高校	普通科	279	470	1.68	2.07
横浜立野高校	普通科	239	381	1.59	1.10
みなと総合高校	総合学科	232	367	1.58	1.22
川崎総合科学高校	情報工学科	39	60	1.54	1.54
橘高校	スポーツ科	39	60	1.54	1.18
神奈川総合高校	舞台芸術科	30	46	1.53	1.97
新城高校	普通科	269	407	1.51	1.69
横浜国際高校	国際科国際バカロレアコース	20	30	1.50	1.35

【横須賀・三浦・鎌倉・湘南エリア】志願倍率上位10校

湘南高校、鎌倉高校、横須賀高校が1.50倍超え。高倍率校のうち、前年度と比較して倍率の動きが大きかったのは、横須賀総合高校でしたが、前年の低倍率からの反動と見られます。

高校名	学科名	募集定員	志願者数	志願倍率	前年度変更前
湘南高校	普通科	359	656	1.83	1.88
鎌倉高校	普通科	319	532	1.67	1.42
横須賀高校(県立)	普通科	279	418	1.50	1.22
七里ガ浜高校	普通科	359	536	1.49	1.36
藤沢西高校	普通科	319	440	1.38	1.36
横須賀総合高校	総合学科	320	431	1.35	0.93
茅ケ崎西浜高校	普通科	359	473	1.31	1.04
茅ケ崎北陵高校	普通科	279	356	1.28	1.45
逗子葉山高校	普通科	319	405	1.27	1.31
湘南台高校	普通科	239	303	1.27	1.18

【県央・相模原エリア】志願倍率上位10校

座間高校と橋本高校は前年度からの上昇幅が大きく、それぞれ同じ地域の海老名高校、上溝南高校から志願者が流入したと見られます。

高校名	学科名	募集定員	志願者数	志願倍率	前年度変更前
大和高校	普通科	279	445	1.59	1.56
相原高校	畜産科学科	39	61	1.56	1.08
座間高校	普通科	279	407	1.46	1.06
厚木高校	普通科	359	516	1.44	1.33
橋本高校	普通科	269	385	1.43	0.94
中央農業高校	畜産科学科	39	55	1.41	0.97
相原高校	総合ビジネス科	119	162	1.36	1.02
厚木清南高校	普通科	230	295	1.28	1.14
上溝高校	普通科	239	307	1.28	1.32
海老名高校	普通科	399	502	1.26	1.53
相原高校	環境緑地科	39	48	1.23	1.05
相模原弥栄高校	音楽科	39	48	1.23	1.41
相模原弥栄高校	美術科	39	48	1.23	1.56
相模原高校(県立)	普通科	279	344	1.23	1.08

【平塚・秦野・伊勢原・県西エリア】志願倍率上位10校

小田原高校は、国立大学合格者数が令和3年度79人、令和4年度64人、令和5年度82人と推移。さらに令和5年度は東京大学3人といった実績が志願者増につながったと考えられます。

高校名	学科名	募集定員	志願者数	志願倍率	前年度変更前
伊勢原高校	普通科	229	350	1.53	1.22
小田原高校	普通科	319	445	1.39	1.20
平塚農商高校	食品科学科	39	52	1.33	1.18
大磯高校	普通科	279	359	1.29	1.15
伊志田高校	普通科	269	341	1.27	0.98
西湘高校	普通科	309	375	1.21	1.06
平塚農商高校	農業総合科	39	46	1.18	1.33
吉田島高校	生活科学科	39	45	1.15	0.79
平塚江南高校	普通科	319	365	1.14	1.03
高浜高校	普通科	232	247	1.06	1.02