特集

高校入試 過去問は何年分やればいい?

高校入試の受験勉強の中でも、特に力を入れたいのが過去問の演習。「何年分やればいいの?」「そんなにたくさん時間はとれないのでは?」と迷っている人に向けて、「過去問を何年分やればいいか」をご紹介します。

高校入試 過去問は何年分やればいい?

過去問は3年分、できれば5年分解く

公立高校でも私立高校でも、高校入試の過去問は最低でも3年分、できれば5年分解くのがオススメです。それは、入試問題の形式や難易度が年度によって大きく変わることもあるからです。1年分だけだと、自分が解いた年度と違う形式・難易度の問題が本番で出題された時にあわててしまいますよね。

下のグラフは、埼玉県公立高校の、数学の学力検査(学校選択問題を除く)の平均点推移をまとめたものです。2019年度と2020年度では平均点が25点以上、2020年度と2022年度でも約20点違うのが読み取れます。このように、入試問題の内容は変化するものなので、3~5年分の過去問を解いて、さまざまな内容・難易度の問題に慣れておきましょう。

【例】埼玉県公立高校 学力検査問題 数学の平均点

最新年度の問題から解く

高校入試対策の3~5年度分の過去問を解いていく時には、最新年度から古いものへさかのぼって解くとよいでしょう。
出題形式・傾向が最近になって変わった場合、古いものから解いていくと、変化に気づくのが遅れ、対策の時間が足りなくなってしまう場合もあります。最新年度の問題から出題形式や傾向をつかんでいきましょう。

過去問は3回以上解こう

高校入試の過去問を解く目的は、形式に慣れるとともに、自分のニガテをあぶり出すことです。だからこそ3回以上解いて、1回目に解けなかった問題ができるようになったか(=自分のニガテを克服できたか)を必ず確認しましょう。

1回目はノートを使って解く

1回目は「解けない問題を見つける→どの分野を優先的に復習するかを決める」ことが重要なので、解答用紙ではなくノートを使うのがオススメです。解けなかった問題の復習も同じノートを使って行えば、自分専用の「ニガテノート」が完成します。

先輩の過去問活用体験談

過去問を解くことで、出題傾向と自分の実力の両方を知ることができました。週末に本番と同じ時間で解いていたので、上手く時間配分をする練習にもなりました。
(福島県・葵高校 花時雨先輩)

過去問の全教科の詳しい解説があったので間違いの原因まで分かり、ミスをしない方法を見つけるのに役に立ちました。過去問の使い方としては、10月~11月くらいには正確性を重視して解き、冬休みには時間を意識して解き、正確かつ素早く解く方法を考えました。1月は本番同様に解く練習をしました。
(静岡県・沼津東高校 ES先輩)

2回目からは解答用紙を使って実力アップ!

2回目からは、実戦形式の解き方を取り入れていきます。取り組む前に解答用紙を何枚かコピーしておき、そこに答えを書き込むようにすると、何度でも実戦的に取り組めます。記述問題の解答用紙の大きさなども意識しながら解き、点数が取れる答案づくりのコツを身につけていきましょう。

高校入試の過去問は、ニガテつぶしにも実戦形式に慣れるのにも役立つ最高の教材です。じっくり取り組んで、合格に向けて効率よく対策を進めていきましょう。進研ゼミ『中三受験講座』では、47都道府県別公立高校の入試過去問3年分を解説した<入試過去問徹底解説>をお届けしています。過去問演習のやり方に迷っている人は、ぜひご活用ください。

この記事を書いた人

高校入試情報担当

高校入試情報担当

進研ゼミ『中学講座』

高校入試を取り巻くさまざまな情報、役立つ情報を「プロの視点」から発信していきます。

特集

最新入試情報

無料体験教材のお申し込み ×