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【新潟県】2027年度から公立高校入試制度が変わります
2024年度に中1生だった生徒が受検する新潟県の公立高校入試制度が2027年度(令和9年度)から変わります。特色化選抜が廃止され、一般選抜の中に2種類の募集枠が設定されます。詳細は2026年3月までに発表される予定ですが、現時点の最新情報を確認しておきましょう。
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特色化選抜が廃止され、一般選抜の中に2種類の募集枠を設定
現行の「特色化選抜」+「一般選抜」から、「一般選抜」のみになります。ただし、「一般選抜」の中に「学校設定枠」と「一般枠」と2つの募集枠が新たに設定されます。
「学校設定枠」は、入学時に期待される生徒像を踏まえ、校長の裁量で設定することができる募集枠です。選抜は、「調査書の各教科の学習の記録」と「学力検査の結果」、「その他の検査等(学校ごとに定める提出書類、面接等)の結果」を総合的に判断して実施されます。
「一般枠」はすべての高校・学科で設定する募集枠です。選抜は、「調査書の各教科の学習の記録」と「学力検査の結果」の総合得点により実施されます。(一部の高校・学科では実技を行うこともあります)
志願者は、全員「一般枠」で出願する必要があります。「学校設定枠」を設定する高校であれば、「一般枠」と同一高校に限り「学校設定枠」に出願することができます。
「学校設定枠」の出願に中学校長の推薦は必要ありません。
一般選抜 | ||
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学校設定枠 | 一般枠 | |
志願条件 | 各学校のアドミッション・ポリシーを踏まえ、明確な目的意識を持つ志願者のみ出願可能。 | 全ての志望者で出願可能。 |
選抜方法 | 以下の検査項目の結果を総合的に判断して選抜します。 | 「学校設定枠」を設定した学校・学科では、先に「学校設定枠」の合格者を選抜し、その後、以下の検査項目の総合得点で「一般枠」の合格者を選抜します。 |
検査項目 | ①調査書の各教科の学習の記録 ②学力検査の結果 ③その他の検査等(学校ごとに定める提出書類、面接検査等) ※学力検査以外の検査として、面接、課題作文等を検討中。 ※提出書類として諸活動に関する実績報告書、英語検定等のスコア証明書等を検討中 |
①調査書の各教科の学習の記録 ②学力検査の結果 ※新潟中央高等学校音楽科は「実技検査」も実施 |
学校設定枠が設定された場合、合格者は学校設定枠から合格が決まる
「学校設定枠」は、入学時に期待される生徒像(アドミッション・ポリシー)を踏まえ校長の裁量で設定するため、設定されない高校もあります。その場合、2026年度入試までは、特色選抜を受けて不合格の場合でも一般選抜に出願することができましたが、2027年度入試では「一般枠」でのみでの出願となります。
また、「学校設定枠」が設定される高校では「学校設定枠」における合格者を選抜した後「一般枠」における合格者を選抜します。
例:定員の何%かを「学校設定枠」で募集・選抜する場合、A高校(全日制)・X学科の定員は120人で、10%の定員を「学校設定枠」で募集する場合、「学校設定枠」における合格者が 12人であれば、「一般枠」では残りの108人を選抜して合格とします。
新しい入試制度に向けて、日々の授業に集中し、小テスト対策や定期テスト対策にしっかり取り組むことが大切
「学校設定枠」で合格を目指す場合は、「学校設定枠」で実施される検査項目(※学力検査以外の検査としての面接や課題作文等、また、提出書類としての諸活動に関する実績報告書、英語検定等のスコア証明書等)の対策や準備が必要になります。しかしながら「学校設定枠」およびその検査項目はまだ検討中の段階なので、今は「学校設定枠」と「一般枠」の共通の検査項目である「学力検査に向けた学力の向上」と「調査書の各教科の学習の記録の向上」を目指して、日々の授業に集中すること、小テスト対策や定期テスト対策にもしっかり取り組むことなどが大切です。
次に、「学校設定枠」と「一般枠」は同一の高校に出願する必要があることから、志望校選びもこれまでより慎重になる必要があります。中1・2のうちから各高校のWebサイトを見たり、高校入試情報サイトの先輩体験談を見たり、学校見学や文化祭などに参加してみたりして、志望校のことは早めに検討しましょう。