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【岩手県】2025年度から公立高校の入試制度が変わる!変更点と対策は?
2025年度(令和7年度)入試(現中2生が受検する入試)から、岩手県の公立高校では現行の入試制度からの変更が予定されています。岩手県教育委員会から公表された情報をもとに、変更点と対策をお伝えします。
2025年度(令和7年度)入試からの主な変更点
現行の入試制度との変更点を、選抜ごとに表にまとめました。
特色入試(特色入学者選抜)
変更後(2025年度入試から) | 現行(2024年度入試まで) | |
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選抜名称 | 特色入試 | 推薦入試 |
入試日程 | 3月上旬(一般入試とあわせて実施) | 1月下旬 |
中学校長の推薦 | 不要 | 必要 |
出願条件 | なし | あり(部活動等の実績) |
一般入試(一般入学者選抜)
変更後(2025年度入試から) | 現行(2024年度入試まで) | |
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学力検査と調査書の比率 | 「7:3」、「6:4」、「5:5」、「4:6」、「3:7」の中から各高校が決定 | 「7:3」、「5:5」、「3:7」の中から各高校が決定 |
面接 | 実施の有無は各高校が決定 | 全校で実施 |
「一次募集」として3月上旬に特色入試と一般入試を実施
- 特色入試と一般入試をあわせて「一次募集」となります。
- 2月上旬に、1枚の願書で一般入試と特色入試に出願。特色入試のみの出願はできません。
- 検査は3月上旬の2日間で実施されます。今までは推薦入試と一般入試で検査日程が分かれていましたが、新しい制度では同日に検査が行われます。合否判定・合格者発表もあわせて実施されます。
- 選抜は、特色入試、一般入試の順に行われます。
推薦入試は誰でも出願できる特色入試に変わる
出願
- 出願時に中学校長の推薦は不要で、推薦基準などの出願要件もありません。
- 生徒は、志願先の高校の「求める生徒像」などを参考にして出願。
- 選抜では、受検生が日常的な学習や活動で身に着けた多様な資質・能力や適性等について、検査で総合的に評価されます。
- 各高校の「入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)」を踏まえて決定・実施されます。
- 調査書、志願理由書、検査(面接、小論文、作文、実技、口頭試問、プレゼンテーション等の中から1~2項目程度)。
- 志願者が多い場合は、提出書類により一次選考が実施される場合があります。
検査内容
一般入試では学力検査と調査書の比率パターンが増える
検査内容と配点
一般入試の調査書の中1~3年の各教科の評定は、440点から500点になります。ただ、各学年間・各教科間の比重について、現行制度からの変更はありません。新しい入試制度でも、評定がすべて「5」の場合の合計が660点になるよう換算し、合計660点が500点に圧縮されます。
選抜方法
「学力検査:調査書」の比率は、「7:3」、「6:4」、「5:5」、「4:6」、「3:7」の中から各高校が決定します。
一般入試で合格できる内申点の確保と学力検査の得点力をつけることが大切
推薦入試が特色入試に変わり、中学校長の推薦なしに受験生が志願できる「自己推薦」型の選抜になります。第1志望校が決まっている受験生にとっては、一般入試にくわえ挑戦できるチャンスが広がりました。高校や学科の特色を考えて、志望校を検討しましょう。
ただ、特色入試は募集定員も限られ、受検すれば必ず合格できる入試ではありません。全員が学力検査を受けることになりますので、一般入試に向けて、1点でも多くの内申点を確保しておくことと、学力検査の得点力をつけておくことが大切です。
岩手県では、中1から中3の評定が調査書に記載されます。学年が上がるにつれて評定も2倍、3倍と比重が重くなります。中1、中2の段階から定期テストや提出物などの課題提出にしっかり取り組み、中3の成績につながるよう、内申点対策に力を入れておきましょう。中3の秋以降は、過去問や入試によく出るテーマなどで実践的な力をつけましょう。
2025年度(令和7年度)以降の入試制度に関して、説明動画も公開されています。最新情報は、引き続き岩手県教育委員会のWebサイトで確認しましょう。