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体験談:高校受験 反抗期の子どもとどう向き合う?

受験生を持つ保護者の多くが直面するのが、「反抗期」。
成績や志望校についてなど、話し合わなければならないことはたくさんあるのに、子どもとうまくコミュニケーションがとれずに困ることも多いでしょう。そこで、高校受験を経験した先輩保護者がどのように困難を乗り越えたか、その対策をご紹介します。

体験談:高校受験 反抗期の子どもとどう向き合う?

高校受験と反抗期が重なると大変!

親と行動することを嫌がる。

希望の学校の学校見学会へ自分一人で行くと、子どもが勝手に申し込んでいました。私も一緒に行く気でしたので行けなくて残念でした。あらかじめ 子どもに行きたい意志を伝えてあったのですが、反抗期なのか親と行きたくなかったようです。
(富山県 高岡高校 ねこひるさん)

スマホばかりいじって勉強しない。でも注意すると怒る。

受験とスマホと反抗期。うちでは、スマホの時間を制限しないと、いつまでもスマホを操作していました。いざ前期の受験が始まってもスマホをいじり、こちらが「そろそろ勉強したら?」と言うと「わかってる(怒)」の一点張り。結局、何かにつけてスマホをいじり、勉強も身が入っていませんでした。さらにスマホの時間を制限したら、「なんでそんなことするの? やめてよ、勉強できるから」と、大騒ぎしていました。
結果、前期は不合格。3日間、私の前で泣き続けていました。
それに懲りたのか、後期に向けてスマホを封印し、勉強に集中した結果、合格できました。
反抗期で親の言いなりにならない子どもをどうやってコントロールするかは、難しい課題ですね。
(千葉県 鎌ケ谷高校 かなままさん)

※千葉県では、2021年度(令和3年度)から公立高校の入試制度が現行の一般入学者選抜に変更されました。前期(選抜)、後期(選抜)は、2020年度以前の入試制度になります。

【対策1】スマホやゲームには、ルール作りが必須

スマホやネット、ゲーム類は、1日の時間設定をしてそれ以上はできないようにすることは最低必要でした。すべてNGにするのもかえってストレスが溜まると思います。
(千葉県 鎌ケ谷高校 はじさん)

難しいことかと思いますが、スマホは高校受験には百害あって一利なしだと思います。
子どもによると、高校入学後、担任の先生から「大学受験で成功するかどうかは、スマホの使用時間に尽きる」とはっきり言われたそうです。
(大阪府 茨木高校 だいずさん)

最後の伸び悩みがある中で、ゲームをする時間をなくすことが出来ず、強制してでもやめさせるべきか、本人に任せるべきかを話し合いながら、葛藤しました。
その結果、すべてやめない限り甘えてしまうという本人の自覚を促す形で、半年くらいゲーム断ちをさせました。
高校受験では、子どもを信じ、モチベーションを保たせるための環境作りが大切です。
スマホやゲームとどううまくつき合っていくか、優先すべきことが何かを子どもと話し合うことが必要だと思います。
(愛知県 旭丘高校 ASさん)

【対策2】大事なことを伝える時は第三者の力を借りる

何を言っても聞かないし逆効果だったので、心配でも黙って見守るしかありませんでした。友達のママから情報をもらって、「〇〇くんは,受験に向けて△△しているみたいだよ」と伝えて受験を意識させるようにしたことも。
親は、今と昔の受験システムが違うこと、そして、今の子どもたちの受験に対する意識も違うことを理解しておくことが大切だと思います。親の気持ちを押しつけると逆効果です。特に反抗期の男子には、母は口を出しすぎず見守ること、大事なことは父親や担任の先生、祖父母などから言ってもらうのがよかったです。
(新潟県 新潟商業高校 たいやきさん)

【対策3】親の価値観を押しつけない・サポートに徹すること

小学校5年生くらいから反抗期が始まり、外では勉強もできて性格もいい子を演じている分、家では暴言を吐くことも。親を馬鹿にするようになり、親よりも上のトップレベルの高校を目指すようになりました。私がアドバイスをしても全く聞かず、そのくせ勉強でわからないことは私に聞いてくるので困りました。
でも、子どもの人生です。子ども自身が責任をとれるように本人に任せて、親はサポートするのみが良いと思います。
(埼玉県 大宮高校 いずらんさん)

中3の夏に部活を引退し、やっと受験勉強を始めたのですが、すぐに上がらない成績に本人が失望し、反抗期と重なったのか全く勉強しなくなってしまいました。
私が大きな期待をかけてしまったのがいけなかったのかもしれません。でも放っておいたら何もしないので、ついこちらも叱ってスマホを取り上げ、かえって悪循環な日々を過ごしました。
秋の三者面談の結果も散々。その原因を必死に考えて、自分の価値観を子どもに押しつけてしまっていたことに気づきました。親として、子どもをもっと肯定しなければならなかったのです。
その後、私が態度を改めたところ、一緒に高校見学に行くことができ、何とか受験に前向きな気持ちになれました。
私の子どもだけれど、私ではない、別の考えを持つ一人の人間として向き合うことが大切だと思いました。
(兵庫県 東洋大附属姫路高校 さすけさん)

親子ともに成長する、悔いのない高校受験に!

初めての受験で手探りの中、親子ともに色々なモヤモヤやイライラがありました。思っていたより強い口調になってしまったり、素直に相手の思いを聞くことができなかったり、お互い涙しながら怒鳴りあったりもしました。
志望校に合格し、本人も、自分が積み重ねてきたことに自信が持てたようです。心にも余裕が持てるようになり、周りの人に支えてもらっていることへの感謝の気持ちを伝えてくれるようになりました。
高校受験を通して、子どもがひと回り大きくなったように思います。
(滋賀県 守山高校 ちゅんママさん)

反抗期などの理由で、気持ちをうまく伝えられないこともありますが、お子さま自身も保護者の方も「悔いのない高校受験にしたい」という想いは共通です。
先生や周りの人の協力も得ながら、お子さまをうまくサポートしていきましょう。

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この記事を書いた人

高校入試情報担当

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進研ゼミ『中学講座』

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