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私立高校と公立高校の学費はどちらが安い?高校無償化後の3年間の総額費用を比較

私立高校と公立高校、どちらを選べばよいのでしょうか。2026年4月からの無償化拡充により、私立高校も以前より選びやすくなっていますが、気にしておきたいのは授業料だけではありません。校外学習も含めた全体の費用を見ておくことがポイントです。公立高校・私立高校どちらの場合も、教材費や通学費などに加え、塾や通信教育などの費用がかかるため、トータルで考えておくと安心です。
また、公立高校も私立高校もそれぞれに良さがありますので、違いもふまえながら、ご家庭に合った選び方をしていきたいところです。
本記事では、全国平均をもとにした3年間の総額シミュレーションと進路の考え方を紹介します。公立高校志望で私立高校併願を考えている方にも参考になる内容です。
※2026年6月時点の情報をもとに全日制高校の情報をお届けします。

私立高校と公立高校の学費はどちらが安い?高校無償化後の3年間の総額費用を比較

結局、公立高校と私立高校の違いはどのぐらい? 3年間総額で徹底比較

結論:2026年の制度改正で私立高校の授業料が実質無償化され、公立高校との差は縮小しています。ただし、進路選びでは授業料だけでなく、学習塾費用や体験活動などの校外学習費用も含め、全体の費用を見通して考えることが大切です。

「私立高校は無償化で安くなった」と言われますが、実際の負担はそれだけでは決まりません。校外学習や教材費などの違いにより、全体の費用は大きく変わることがあります。まずは3年間の総額で比較してみましょう。

公立高校と私立高校の学費(全国平均・3年総額)
公立高校私立高校
総額(3年間)約93万円約165万円
内訳
(1年間)
入学金等(円)18,02780,290
修学旅行費等(円)36,50062,778
学校納付金等(円)35,630127,346
図書・学用品・実習材料費等(円)62,28473,312
教科外活動費(円)49,49963,440
通学関係費(円)97,634136,790
その他(円)6,6779,524
合計(円)306,251553,480
公立高校と私立高校の校外学習費用(全国平均・3年総額)
公立高校私立高校
合計(3年間)約75万円約105万円
内訳
(1年間)
補助学習費(円)家庭内学習費21,60328,347
通信教育・家庭教師費15,66624,855
学習塾費147,140166,867
その他16,58518,353
その他学校外活動費(円)・体験活動・地域活動44,437108,189
・芸術文化活動
・スポーツ・レクリエーション活動
・国際交流体験活動
・教養・その他
合計(円)245,431346,611

見落とされがちな校外学習費用の影響

高校に入ってからの校外学習費用は、大学受験の方針や志望校、部活動との両立、学校の補習・講習の充実度によって大きく変わります。
私立高校の中には、放課後講習や自習室、進路面談が充実しており、塾に通わずに学習を進められる学校もあります。一方で、私立に通いながら通信教育や塾・予備校を併用するケースもあります。
そのため費用を比較する際は、授業料だけでなく、「学校内でどの程度サポートが受けられるか」や「校外学習を利用する可能性」まで含めて考えておきましょう。

あなたの家庭は公立・私立どちら向き?高校選択で確認しておきたいポイント

公立高校と私立高校のどちらが合うかは、学費だけでは決められません。学校ごとの方針やサポート体制、お子さまの希望や性格、ご家庭の教育方針によっても変わります。迷ったときは、次の4つのポイントで比較してみましょう。

高校の選択で確認しておきたいポイント
①学費授業料以外の費用(教材費、校外模試代、タブレット・PC代など)、入学時納付金、通学費、修学旅行積立金など
②学習サポート補習、夏期・冬期講習、自習室、進路面談、推薦・総合型選抜対策など
③学校生活部活動、昼食(売店など)、行事、施設、校則、校風など
④通いやすさ通学時間、交通費、部活後の帰宅時間など

それぞれのポイントを整理しながら、ご家庭の状況やお子さまの希望に合わせて、無理のない選択をしていくことが大切です。

私立高校が選択肢に入りやすくなっている理由

近年、全国的に私立高校も受験校や進学先の選択肢として検討しやすくなっています。主に以下の3つの理由があります。

①2026年4月からの「無償化拡充」による学費のハードル低下
国の就学支援金の所得制限が撤廃されることで、「学費が高いから」と私立を諦めていたご家庭でも、私立が現実的な選択肢になりつつあります。

②大学入試改革に伴う「手厚い進路サポート」への期待
大学入試が多様化(総合型選抜・学校推薦型選抜の拡大など)する中、面接や小論文対策まで高校内で手厚くサポートしてくれる私立高校の「面倒見の良さ」が評価されています。

③確実な合格確保と精神的負担の軽減
多くの都道府県で、中学校の成績(内申点)を基準とした私立の「併願推薦(併願優遇など地域によって呼称は異なります)」制度があります。これを活用して早めに安心材料を確保したり、私立単願で受験の負担を減らしたりするご家庭が増えています。

2026年4月から無償化はどう変わった?国の新制度を解説

結論:2026年4月から、国の就学支援金は年収制限が撤廃され全世帯対象になりました。私立高校への支援上限は年間最大約45万7,200円に。全国の平均授業料(約46万円)は、国の支援だけでほぼ全額カバーされる見込みです。

国の就学支援金:3つの大きな変更点

  • 年収制限の撤廃:従来は年収910万円までが支援の条件でしたが、全世帯が支援対象に
  • 支援上限の引き上げ:私立高校で年間39万6,000円から最大45万7,200円に
  • 在校生の扱い:在校生(2・3年生)も再申請で対象に
「高等学校等就学支援金」制度のBefore / After
項目~2025年度(旧)2026年度~(新)
年収制限年収910万円未満が対象(※)撤廃・全世帯対象
支援上限・年収590万円未満
最大39万6,000円

・年収590~910万円未満
最大11万8,800円
年収に関わらず
最大45万7,200円
在校生の扱い新入生中心在校生(2・3年生)も再申請で対象

都道府県独自の上乗せ補助について

国の制度に加えて、お住まいの都道府県によっては独自の「入学金補助」や「施設費補助」などの軽減制度を設けている場合があります。最新の確定情報は、各都道府県のWebサイトをご確認ください。

【参考】私立高校の学費の内訳(全国平均額)

文部科学省の最新データ(令和6年度)に基づく全国平均額は次のとおりです。

授業料(A)入学料(B)施設整備費等(C)計(A+B+C)
457,331円165,898円157,232円780,460円

実際の納付金は高校や地域ごとに異なります。志望校が決まったら、必ず各校のWebサイトで最新の学費を確認しておくと安心です。
授業料以外でかかる費用や支援制度については、こちらの記事でもまとめています。
2026年度(令和8年度)の私立高校授業料無償化・授業料以外の費用・公立高校併願の注意点

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この記事を書いた人
進研ゼミ『中学講座』
高校入試情報 編集担当
中学生の進路選択・高校入試に関する情報収集・分析およびコンテンツ企画・制作を担当。全国の入試制度・高校情報・合格者データをもとに、進路選択支援コンテンツを制作。保護者・生徒からの相談事例や体験談を踏まえ、志望校選び・併願戦略・入試対策に関する実践的な情報を提供している。本記事では、最新の入試情報とこれまでの知見をもとに、高校入試に役立つ情報を解説。

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