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【東京都】知っておきたい!東京都私立高校入試の基礎知識

都立高校を第一志望としている受験生でも、併願校として私立高校を受験する人がほとんどです。私立高校の入試制度は、都立高校の入試制度とは違うので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

【東京都】知っておきたい!東京都私立高校入試の基礎知識

東京都の私立高校入試は1月から始まる

私立高校の入試は、推薦・一般ともに、それぞれ都立高校の推薦・一般よりも早く行われます。
高校によって日程は異なりますが、例年、多くの高校で推薦入試は1月22日から、また一般入試は2月10日から始まります。
なかには一般入試を、日程をずらして2回以上実施する高校もあります。合格発表は、推薦・一般ともに、入試日当日から数日後までに行われます。

推薦入試を受験する場合や、一般入試で併願優遇を利用する場合は、都内の多くの私立高校で、中学校と高校の先生が受験生の合格の可能性について事前に話し合う「事前相談」が12月15日以降に行われます。

私立高校と都立高校の入試日程

都立第一志望者は併願優遇での私立高校受験が一般的

私立高校入試には、「推薦入試」と「一般入試」があります。

推薦入試の出願には、「その高校を第一志望とする」「中学校長の推薦が得られる」「各高校が定める推薦基準に該当する」のすべてを満たす必要があります。

また、都立高校が第一志望で私立高校を併願する受験生の多くが利用する、一般入試の「併願優遇」制度。こちらも各高校が定めた基準(中学校での成績)に達していないと利用できません。

このように私立高校入試では、中学校の成績が出願を左右する場合もあるので調べておきましょう。

私立高校入試の概要

一般入試では英国数の学力試験を実施する高校がほとんど

推薦入試では、面接や適性検査(英語・国語・数学の3教科を一般入試よりも短い時間で行う高校が多い)、作文、実技などを各高校が任意で実施し、内申書やそれらをもとに合否判定が行われます。

一方、一般入試では、内申書、面接に加えて、おもに英語・国語・数学の3教科の学力試験の得点をもとに選抜する高校が多く、なかには教科を選択させる高校もあります。
また、学力試験以外に面接や作文、実技を行う高校や、学力試験をマークシート方式で行う高校もあります。

私立高校の選抜方法
入試形態 試験内容
推薦入試 中学校からの推薦書・内申書などの書類審査、作文、面接、実技、適性検査などの結果をもとに選抜。
一般入試 学力検査(おもに3教科)、内申書、面接などの結果をもとに選抜。
※マークシート方式の学力検査を行う高校もある。

併願優遇で受験するには、内申点などの基準を満たす必要がある

都立高校が第一志望で、私立高校の一般入試を第二志望で受験する場合、多くの高校で併願優遇制度が取り入れられています。各高校が定めた成績などの基準を満たせば、合否判定の際、優遇されるというものです。

基準は、例えば「5段階評定の合計が3教科で13以上あるいは5教科で21以上、かつ、9教科中に1の評定がないこと、および5教科中に2以下の評定がないこと」など、高校によりさまざまです。

併願先を都立高校に限定したり、出願・入学手続き期間を限定している高校もあるので、内容については、各高校の募集要項を入手して、早めに確認しておくことが大切です。

一般入試の出願基準例
高校名 コース名(実施回) 基準
日本大学
鶴ケ丘高校
特進コース 併願優遇を利用しない場合の受験資格 3年次の5段階評定の合計が、5教科21以上、かつ9教科に「2」以下の評定がないこと
併願優遇の基準 3年次の5段階評定合計が5教科24以上、かつ9教科に「2」以下の評定がないこと
八王子学園
八王子高校
文理コース特進クラス
(第1回・第2回)
併願の場合の入試相談基準 9教科41または5教科23または3教科15

都立高校の合格発表まで入学金などの支払いを待ってくれる私立高校がほとんど

私立高校における入学手続きの際に、公立高校の合格発表まで、入学金や学費の納入の全部または一部を待ってくれる制度を「延納制度」と言います。
東京都の私立高校のほとんどにはこの「延納制度」があります。

公立高校が第一志望の場合は、公立高校の合否がわかってから入学金を納めればいいこの制度があるかどうかは気になるところです。
志望する高校に「延納制度」があるかどうか、事前に確認しておきましょう。

この記事を書いた人

東京都入試分析担当

東京都入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

東京都の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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