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【東京都】先輩保護者に聞いた 高校受験の併願校選びで困ったことは?
第一志望が決まってきたら、次は併願校選び。しかし、併願校をどう選べばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。併願校選びで困ったこととその解決方法を、先輩保護者に聞いてみました。ぜひ、併願校を考える際の参考にしてみてください。
困ったことは「子どもが併願校を探さない」「成績が足りない」「学校が多くて選べない」
併願校選びで困ったことで多かったものについて、いくつかご紹介します。
子どもが併願校を探そうとしない
全く手の届かない都立高校しか息子は眼中になく、私立については一切探そうとしていませんでした。とりあえずは自宅最寄りの沿線の学校から調べ始め、私立高校フェアなどにも数回足を運んで子供の意志で決めました。早い段階で親子で話し合いをする事はとても重要だと思います。受験が終わって友達との話の中で、塾組はたくさんの私立校を受験していると聞かされ、自分ももっと挑戦すればよかったと言っておりました。
(国立高校 ややっこさん)
本当に併願校を悩みました。本人は第一志望校にしか興味がなかったので、併願校はどこでもよいという感じで、何校も見たり話を聞いた中で、本人の進路に近い学習ができそうなところを選びました。
(小松川高校 タマネギ母さん)
併願校について、説明会や受験がめんどうなので受験しないと言う息子と、不安なので受験してほしい私とで、意見が対立しました。合格したからよかったものの、私も高校についてあまり知らない状態で話をしていたので、親子でちゃんと確認しあうことが大切だと思います。
(昭和高校 さくらもちさん)
成績が足りない
高校でもバスケットボールをやりたくて当時の高校バスケット大会でベスト16にあった高校から志望校を決めました。希望した都立校は偏差値が高く併願校を部活体験しながら決めたのですが…かなり頑張って2学期の成績をアップできたものの併願希望校の基準に満たず単願にするか一般で受けるか他の併願校を探すかでギリギリまで悩みました。本人とも何度も話し合い気持ちの整理をしていきました。結果公立第一希望で併願校を変更して受験しました。結果的に第一志望校に合格できてよかったのですがやはり早目に志望校を決めた方がいいと思いました。
(駒場高校 えりようさん)
3年一学期の成績で決めていた高校を併願校として選ぶことができず、またその高校以外に魅力を感じないと言い出したため親子で私立校選びに悩みました。本人が「目指すは公立だから」と言っていたのでその意志を尊重しましたが、私立へ通うかもしれないということ、目指している公立も決して余裕ではないということを肝に銘じさせたかったのですが、どこか他人事のような態度で不安でした。
(東大和南高校 けせらさん)
併願優遇をとれる内申がはっきりした時期が遅かったため、危ないところでした。英検も考慮されることを知ったのもぎりぎりでした。2年生の段階から説明会に参加するべきだった、とも思いましたが、もう一方で、本人の自主性を重んじることを優先しました。
(南平高校 RTさん)
学校数が多すぎてどう選んでいいかわからない
受験校選びは、難航しました。都立が第一希望という事は、はっきりしていました。私立の併願高校が受験日の兼ね合いなどでなかなか決められず、11月下旬の説明会で走り回りました。都立を落ちても、押さえの私立高校には行きたくないと言うので、私立高校も挑戦校、実力相応校、押さえ校と3校を受験しました。今思うと、私立高校についてもっと早い時期に研究しておくべきだったと思います。
(国立高校 stさん)
併願校選びで一番悩んだのは、娘の行きたい学校は第一志望校以外はなくて、沢山ある併願校を限られた時間の中で決めなければならなかったことです。先輩の併願校を参考に決めました。
(竹早高校 ショコさん)
第一志望校は都立高校でしたので、併願校は私立高校。ところが、東京都には私立高校がたくさんありすぎて決めるのに時間がかかりました。親子で合同高校説明会にも足を運び、何校かパンフレットをもらったり話を聞いたりしたのですが、私立高校で特にこれといった学校がなく、一時は併願校なしでの受験も考えました。しかし、都立一本ではプレッシャーで受験に支障があると考え、地元の自転車で通える高校を併願校にしました。内申点で特進コースに行けるという点が決め手でした。
(雪谷高校 かーみっとさん)
併願校選びのポイントは3つ
【ポイント1】併願校を子どもが自分で探せない場合は、保護者先導で!
第一志望校以外の高校については考えたくないというお子さんもいらっしゃいます。その場合は、保護者が先導して、お子さまの第一志望校の特長に沿って、いくつか高校を、提案してみましょう。併願校は行く可能性がある高校ですので、保護者先導ではあっても、必ずお子さんと一緒に高校見学をしておきましょう。
【ポイント2】併願校選びには内申点が重要。内申点をしっかりとるように声掛けを!
都立高校が第一志望の場合、多くの受験生が併願校の併願優遇制度を利用して受験します。併願優遇では、内申点が基準をクリアしていないと、出願することができません。併願校を決める中3の10月から11月頃になって、内申点を上げようとしても難しいもの。併願校の選択肢が広げられるように、中3の最初から内申点対策に力を入れることが重要です。
【ポイント3】合同説明会などを利用して効率的に情報収集を!
東京都にはたくさんの私立高校があり、何を決め手に高校を見ればいいか、迷うかたも多いと思います。そんなときにぜひ利用してもらいたいのが、多くの高校が一同に会する合同説明会です。
主催参加校や参加人数など首都圏最大規模となる「東京都私立学校展」や多数の高校が参加して行われる「東京私立中学高等学校説明会・相談会」など規模の大きな合同説明会が東京私立中学高等学校協会主催で毎年開催されています。その他、多摩地区の参加私学校による「東京私立中高第11支部オンライン相談・説明会」などもあります。
事前予約が必要であったり、オンラインでの開催やさまざまな事情で中止となる可能性もあるので、参加を希望する場合は事前の確認が必要です。詳細な内容については、東京私立中学高等学校協会のWebサイトでご確認ください。
また、第1志望校に合格した先輩がどの高校を併願校にしていたかということも「入試情報」→「併願校」のページで確認できますので、ぜひ参考にしてください。