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【神奈川県】2024年度公立高校の選考基準を発表!注目すべきポイントは?

神奈川県の2024年度(令和6年度)公立高校入試の選考基準が公表されました。2024年度入試からの制度変更に伴い、選考基準も変わっています。どういった点に注目すべきなのかを解説します。(※この記事では、全日制の共通選抜について解説します。)

【神奈川県】2024年度公立高校の選考基準を発表!注目すべきポイントは?

【注目ポイント】2024年度入試からの制度変更によって選抜資料と比率が変わります

これまで共通選抜・定通分割選抜において「共通の検査」として全校で実施されていた面接が、2024年度(令和6年度)入試からは「特色検査」のひとつへと位置づけが変わります。また第2次選考においては、調査書の中3の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」の観点の評価が選抜に活用されるようになります。

選抜資料

この変更を受けて、2024年度入試における選抜資料は以下です。

第1次選考

  • 学習の記録(評定)
  • 学力検査
  • 特色検査(*実施校のみ)

第2次選考

  • 学力検査
  • 主体的に学習に取り組む態度(評価)
  • 特色検査(*実施校のみ)

制度の変更内容について詳しくは以下の記事をご覧ください。

選抜資料の比率の合計が「10」になるよう各高校が設定

神奈川県公立高校の「選考基準」には、「各高校の選抜資料の取り扱い比率」や「重点化する教科」などが含まれ、この基準が合否に大きく影響します。
2024年度入試では、第1次選考の「学力検査の結果」および「学習の記録(調査書の評定)」の2つの資料の取り扱い比率が合計「10」になるよう、それぞれ「2」以上の整数として高校・学科ごとに設定されます。「特色検査」を行う場合は、最大「5」の整数として別に取り扱われます。第2次選考においても考え方は同じです。
例えば、第1次選考において、「学習の記録(調査書の評定)」を重視する高校と、当日の「学力検査」を重視する高校では、合格に向けた受験戦略(いつ・何に力を入れるのか)が変わってきます。そのため気になる高校の基準は早めに確認しておくことが大切です。

神奈川県2024年度公立高校入試の選考基準

神奈川県教育委員会より、今年の中学3年生が受験する2024年度(令和6年度)入試の選考基準が発表されました。おもな公立高校の「選抜資料の取り扱い比率」を確認してみましょう。

おもな公立高校の配点比率をチェック!(2024年度入試)

高校名 学科など 第1次選考
比率
第2次選考
比率
学習の記録記録(評定) 学力検査 特色検査 学力検査 主体的に学習に取り組む態度(評価) 特色検査
厚木 普通科 4 6 2 7 3 2
鎌倉 普通科 4 6 1 8 2 1
川和 普通科 4 6 1 7 3 1
希望ケ丘 普通科 4 6 1 8 2 1
光陵 普通科 5 5 1 8 2 1
相模原(県立) 普通科 5 5 1 8 2 2
湘南 普通科 4 6 2 8 2 2
多摩 普通科 4 6 2 8 2 2
茅ケ崎北陵 普通科 4 6 1 8 2 1
柏陽 普通科 3 7 2 8 2 2
平塚江南 普通科 3 7 1 8 2 1
大和 普通科 4 6 1 8 2 2
横須賀 普通科 3 7 1 8 2 1
横浜翠嵐 普通科 3 7 3 8 2 2
横浜平沼 普通科 5 5 1 8 2 2
横浜緑ケ丘 普通科 4 6 2 8 2 2
小田原 単位制普通科 4 6 1 8 2 1
横浜国際 単位制国際科 4 6 1 8 2
横浜国際 単位制国際科
国際バカロレアコース
4 6 2

神奈川県 その他の高校の選抜情報について

神奈川県教育委員会発表の「令和6年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準一覧表」には、共通選抜を実施する全日制すべての高校の基準が掲載されています。希望する高校の基準を早めに確認しておきましょう。

「内申点」が高ければ調査書重視型、「学力検査点」が高ければ学力検査重視型を選ぶと有利に働くことも!

この配点比率がどのように選抜に影響するのか具体例を用いて説明します。
例えば、内申点(学習の記録(評定))が高いAさんと、学力検査点が高いBさん。2人が同じ高校を受検した場合、第1次選考においてそれぞれ以下のような得点になります。

Aさん
(内申点が高い)
Bさん
(学力検査点が高い)
内申点(学習の記録(評定))
135点満点
128 108
学力検査点
500点満点
355 425
比率
(内申点:学力検査点)
実施校例 比率から算出した合計点
(S1値)
3:7 横浜翠嵐、柏陽、横須賀など 781.4 835.0
4:6 川和、横浜緑ケ丘、湘南など 805.2 830.0
5:5 横浜平沼、光陵など 829.0 825.0
6:4 永谷、厚木北など 852.8 820.0
7:3 保土ケ谷、寒川など 876.6 815.0

比率が5:5の高校であれば、Aさん、Bさんの算出された得点に大きな差はありません。ところが、3:7の学力検査重視型の高校では、学力検査点が高いBさんの合計点がAさんを約54点も上回ります。逆に7:3の内申点重視型の学校では、Aさんが約62点高くなるという結果になります。
もちろん学力検査と調査書(内申書)だけで合否が決まるわけではありませんが、比率によって有利・不利に働くことがありますので、志望校選びの参考にしましょう。

この記事を書いた人

神奈川県入試分析担当

神奈川県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

神奈川県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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