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【神奈川県】2025年度(令和7年度)公立高校共通選抜 倍率速報(志願変更締切時)

神奈川県教育委員会は、2025年度(令和7年度)公立高校一般募集共通選抜等の志願者数(志願変更締切時)および高校・学科別志願状況を発表しました。
※全日制課程(特別募集および中途退学者募集を除く)の情報となります。
※この記事中では、「志願倍率=志願者数(志願変更締切時)/募集定員」です。

【神奈川県】2025年度(令和7年度)公立高校共通選抜 倍率速報(志願変更締切時)

神奈川県公立高校の志願倍率は前年度とほぼ同じだが公立高校離れは進行中

2025年度に神奈川県で公立高校共通選抜を実施する高校は142校(前年度145校)。志願倍率は1.17倍で、前年度の1.18倍からほぼ変わらない結果となりました。

一方で下表のように、生徒数が前年度と比べて減ることを勘案し、募集定員を550人減らしたものの、志願者数の減少は1,255人となり、生徒数および募集定員の減少を大きく上回りました。
つまり、志願倍率は変わりませんが、“公立高校離れ”は進んでいると言えます。

生徒数公立高校募集定員志願者数
令和7年度66,34040,05846,075
令和6年度67,01940,60847,330
-679-550-1,255

横浜翠嵐高校2.04倍 神奈川総合高校舞台芸術科1.90倍 新城高校1.84倍!

志願倍率が最も高かったのは横浜翠嵐高校で、前年度に続き2倍越えの2.04倍。神奈川総合高校の舞台芸術科は、募集定員30名に対し志願者が57名で1.90倍と高倍率に。新城高校は1.84倍で、前年度の1.45倍から大きく上がりました。

2025年度神奈川県公立高校の志願動向のポイント

川崎地区や横浜北地区で高倍率校が多かった

志願倍率が1.5倍を超えた高校・学科に注目すると、とくに川崎地区や横浜北地区(鶴見・神奈川・港北・緑・青葉・都筑)が多い傾向となりました。

志願倍率が1.5倍を超えた高校・学科(志願変更締切後・志願倍率降順)
地区高校名学科・コース名志願倍率
( )内は前年度
前年度差
横浜北横浜翠嵐高校普通科2.04倍
(2.14倍)
-0.10
横浜北神奈川総合高校舞台芸術科1.90倍
(1.50倍)
0.40
川崎新城高校普通科1.84倍
(1.45倍)
0.39
横浜北神奈川工業高校デザイン科1.79倍
(1.36倍)
0.43
川崎橘高校国際科1.72倍
(1.64倍)
0.08
横浜北神奈川総合高校普通科個性化コース1.69倍
(1.58倍)
0.11
川崎多摩高校普通科1.67倍
(1.63倍)
0.04
鎌倉・藤沢・茅ヶ崎湘南高校普通科1.61倍
(1.63倍)
-0.02
相模原相模原弥栄高校スポーツ科学科1.58倍
(1.13倍)
0.45
相模原相模原弥栄高校美術科1.56倍
(1.23倍)
0.33
県央大和高校普通科1.56倍
(1.46倍)
0.10
川崎橘高校普通科1.55倍
(1.20倍)
0.35
横浜南柏陽高校普通科1.54倍
(1.39倍)
0.15
横浜北横浜サイエンスフロンティア高校理数科1.54倍
(1.67倍)
-0.13
横浜北岸根高校普通科1.51倍
(1.34倍)
0.17

一部の専門学科の志願倍率が大幅アップ

前年度と比べて0.3ポイント以上アップし高倍率となったのが、神奈川総合高校舞台芸術科、神奈川工業高校デザイン科、相模原弥栄高校スポーツ科学科と美術科で、これらのような特色ある専門学科・コースは高倍率になりやすい傾向があります。
ほかに高倍率の要因として考えられるのは、前年度からの反動(※)です。前年度は、コロナ禍の影響などから志願者が減少して低倍率でしたが、今年度は志願者が戻って上昇しました。
※反動とは、高倍率の翌年は倍率が低下したり、低倍率の翌年は倍率が上昇したりする現象のこと。

新城高校は好調な進学実績と周辺の人口増が志願者増に影響か

前年度から志願者数が106名増え、志願倍率が0.39ポイントも上がった新城高校。要因として考えられることは3つあります。
1つ目は、2015年に完成した新校舎が好評であること。
2つ目は、好調な進学実績です。2023年3月卒と2024年3月卒の実績(※)を比較すると、早慶上理大の合格者数は約1.8倍(44人→78人)、GMARCHは約1.1倍(244人→268人)に伸ばしています。(※各合格者数は新庄高校学校紹介動画「進路指導動画」より。合格者数は延べ数。)
3つ目は、川崎市中原区など周辺地域の公立中学3年の生徒数が増加しており、新城高校に志願者が集まった要因の1つとなったと見られます。

高倍率が続く橘高校は前年度の反動で急上昇か

橘高校は、国際科が1.72倍、普通科が1.55倍で高倍率となりました。どちらの学科も2024年度が比較的低倍率だったため、反動が起きたと考えられます。
なお橘高校は、普通科・国際科・スポーツ科と3つの学科が併置されており、普通科の定員がほかの市立高校普通科と比べても少なく、高倍率になりやすい要因となっていると言えそうです。

学力向上進学重点校・エントリー校の平均志願倍率は前年度からダウン

学力向上進学重点校および同エントリー校の18校の平均志願倍率は1.43倍で、前年度1.45倍から0.02ポイント下がりました。しかし、倍率が下がったとはいえ、約7,800人の志願者のうち、約2,300人は合格を手にできないという、非常に厳しい選抜と言えます。

学力向上進学重点校・エントリー校の志願状況(志願変更締切後・志願倍率降順)
高校名学科・コース名募集定員志願者数志願倍率
( )内は前年度
前年度差
横浜翠嵐高校普通科3597322.04倍
(2.14倍)
-0.10
多摩高校普通科2794671.67倍
(1.63倍)
0.04
湘南高校普通科3595791.61倍
(1.63倍)
-0.02
大和高校普通科2794361.56倍
(1.46倍)
0.10
柏陽高校普通科3194901.54倍
(1.39倍)
0.15
横浜国際高校国際科1392061.48倍
(1.27倍)
0.21
横浜緑ケ丘高校普通科2794031.44倍
(1.59倍)
-0.15
希望ケ丘高校普通科3595111.42倍
(1.35倍)
0.07
川和高校普通科3194491.41倍
(1.25倍)
0.16
平塚江南高校普通科3194391.38倍
(1.23倍)
0.15
横須賀高校(県立)普通科2793821.37倍
(1.43倍)
-0.06
横浜平沼高校普通科3194281.34倍
(1.36倍)
-0.02
鎌倉高校普通科3194221.32倍
(1.52倍)
-0.20
相模原高校(県立)普通科2793641.30倍
(1.25倍)
0.05
光陵高校普通科2793541.27倍
(1.29倍)
-0.02
横浜国際高校国際科国際バカロレアコース20251.25倍
(1.45倍)
-0.20
小田原高校普通科3193951.24倍
(1.32倍)
-0.08
茅ケ崎北陵高校普通科2793391.22倍
(1.32倍)
-0.10
厚木高校普通科3594151.16倍
(1.41倍)
-0.25
5,4627,8361.43倍
(1.45倍)
-0.02

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この記事を書いた人

神奈川県入試分析担当

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