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【神奈川県】2024年度 高校入試結果 最近の志願動向の特徴とは
神奈川県2024年度公立高校入試の結果を解説します。
神奈川県2024年度公立高校全日制の入試結果
志願率は下降傾向だが下がり幅は緩やかに
神奈川県の公立高校全日制の志願率は下降傾向ですが、直近3年間を見ると下がり方は緩なかになってきており、下げ止まりの傾向が見られます。
また、志願率が下がってきているとは言え、神奈川県の中学卒業予定者数の約7割は公立高校の全日制課程への進学を希望しています。
全日制の募集人員減少により競争率は前年度より上昇
公立高校全日制の志願率が下降傾向だから、競争がゆるやかになっているかと言えば、そうではありません。
2024年度は前年度よりも中学卒業予定者数が約1,000人減るのに合わせて、公立高校の募集人員を40,930人から39,947人に減らしました。しかし、実際の受検者数は約800人しか減らなかったため、競争率は前年度より上がる結果となりました。
直近2年間で見ると競争率は上昇しましたが、2020年度以降、あまり大きな変化は見られませんので、2025年度以降も同じくらいの競争率になると予想されます。
学力向上進学重点校・エントリー校の競争率は例年通り高め
学校 | 学科・コース | 募集定員(人) | 受検者数(人) | 合格者数(人) | 競争率(倍) | 2023年度競争率(倍) |
---|---|---|---|---|---|---|
横浜翠嵐高校 | 普通科 | 359 | 746 | 361 | 1.98 | 1.79 |
湘南高校 | 普通科 | 359 | 577 | 360 | 1.58 | 1.52 |
横浜緑ケ丘高校 | 普通科 | 279 | 441 | 279 | 1.57 | 1.36 |
多摩高校 | 普通科 | 279 | 444 | 279 | 1.54 | 1.78 |
鎌倉高校 | 普通科 | 319 | 481 | 319 | 1.50 | 1.24 |
大和高校 | 普通科 | 279 | 398 | 279 | 1.42 | 1.49 |
横須賀高校(県立) | 普通科 | 279 | 399 | 279 | 1.41 | 1.18 |
厚木高校 | 普通科 | 359 | 500 | 359 | 1.38 | 1.21 |
柏陽高校 | 普通科 | 319 | 438 | 319 | 1.34 | 1.37 |
希望ケ丘高校 | 普通科 | 359 | 480 | 359 | 1.32 | 1.51 |
横浜平沼高校 | 普通科 | 319 | 429 | 319 | 1.32 | 1.20 |
茅ケ崎北陵高校 | 普通科 | 279 | 367 | 279 | 1.31 | 1.35 |
小田原高校 | 普通科 | 319 | 420 | 319 | 1.30 | 1.19 |
光陵高校 | 普通科 | 279 | 359 | 279 | 1.27 | 1.41 |
横浜国際高校 | 国際科国際バカロレアコース | 20 | 28 | 22 | 1.27 | 1.25 |
横浜国際高校 | 国際科 | 139 | 174 | 139 | 1.24 | 1.19 |
相模原高校(県立) | 普通科 | 279 | 345 | 279 | 1.23 | 1.19 |
川和高校 | 普通科 | 319 | 393 | 319 | 1.20 | 1.16 |
平塚江南高校 | 普通科 | 319 | 391 | 319 | 1.20 | 1.18 |
学力向上進学重点校・エントリー校は、例年通り高倍率となりました。
2024年度から学力向上進学重点校に指定された3校に注目すると、小田原高校、横浜緑ケ丘高校は、昨年度と比べて競争率が上昇。とくに小田原高校は、近年の大学進学実績が好調であることに加え、学力向上進学重点校に指定されたことで、さらに指導充実への期待が高まり、競争率アップにつながったと考えられます。多摩高校は、昨年度がとても高倍率だったため、その反動で倍率が下がったと見られます。
今後も学力向上進学重点校などを中心に、大学進学指導などを重視する公立高校は、高倍率となる傾向が続くと考えられますので、目指す場合は、厳しい競争を勝ち抜く実力をつけていきましょう。
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年度 | 実施校数 | 募集人員 |
---|---|---|
2021年度 | 37校 | 1,039人 |
2022年度 | 36校 | 1,521人 |
2023年度 | 37校 | 1,520人 |
2024年度 | 31校 | 1,448人 |
高倍率校がある一方で、募集定員に達せず、二次募集を行う高校は例年一定数出ています。2024年度も例年の傾向と変わらず、全日制の共通選抜二次募集は31校で行われ、募集人員は1,400人以上となりました。しかし、受検者数は364人という結果に。私立高校への進学なども含め、進路の選択肢が広がっていることが一因と考えられます。
その傾向は、全日制以外の選択肢を選ぶ受検生が増えていることからもわかります。次から詳しくご説明します。
神奈川県 公立高校通信制の入試は変化している
通信制の志願者数が急増中
神奈川県には、公立の通信制高校が2校あります。横浜修悠館高校と厚木清南高校です。募集人員は最近4年間で変わりませんが、志願者数は急増しており、2024年度は2021年度の約167%増となりました。
通信制高校は比較的自由度が高く、多様な学び方ができることが魅力。中学卒業後の進路の選択肢の1つとして選ぶ人が増えてきています。
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