大阪府では、私立高校等の授業料無償化制度の拡充が予定されています。所得制限の撤廃や府外の私立高校に通う生徒も対象とするなどの新制度が、令和6年度の高校3年生から段階的に適用される予定です。このような背景もあって、令和6年度の公立高校全日制志願者数は前年度と比べて2,375人の減となりました。一方で募集人員は前年度と比べて509人の増となっており、全日制の競争率は1.05倍、中でも普通科 (普通科単位制を除く、専門学科を併置する高校を含む)の競争率は1.03倍と、前年度に比べて大きく低下しました。

一般入学者選抜 (全日制)募集人員と学校全体の志願者数・競争率

下表で「前年度との差」は、令和6年度の学校全体の志願者数と前年度の学校全体の志願者数との差を示したものです。普通科で最も競争率が高いのは春日丘高校ですが、前年度と比べると76人の減となっています。そのほか、山田高校49人減、三島高校41人減、桜塚高校60人減など、公立高校ではなく各地域の私立高校の専願などに移行したケースも多いと思われます。
一方で、箕面高校は前年度の競争率が比較的低かった反動もあって、66人増と大幅に増えています。

普通科を設置する高校で競争率が高い例

文理学科を設置する高校の競争率が高くなっています。豊中高校、高津高校、茨木高校の各校は前年度も1.4倍以上の高倍率でしたが、さらに志願者数が増加しています。ただし、茨木高校は前年度と比べて志願者数が52人増ですが、募集人員が40人増となったため、競争率は1.48倍でほぼ前年度並みとなっています。反対に北野高校は志願者数が44人減ですが、募集人員も40人減となったため、わずかに競争率が上昇しています。
前年度に競争率が高かった千里高校 (総合科学科)は募集人員が39人増となりましたが、学校全体の志願者数も57人増となったため、競争率は前年度とほぼ変わらず。住吉高校 (総合科学科)も募集人員が41人増ですが、前年度に学校全体の競争率が比較的低かった反動もあって、志願者数は97人増となり、競争率が大きく上昇しました。

専門学科のみ設置する高校・総合学科を設置する高校で競争率が高い例

高校・学科ごとに、募集人員、学校全体の志願者数・競争率などが一覧で発表されています。
詳しくは、大阪府教育委員会のWebサイトでご確認ください。

進研ゼミ「高校入試情報サイト」では、入試に役立つコンテンツをたくさんご用意しています。ぜひご活用ください。

• 大阪府 公立高校に合格した先輩の内申点・入試当日点
• 大阪府の高校情報・先輩体験談
• 大阪府の公立高校入試 出題傾向分析と対策

今回の記事の内容は、いかがでしたでしょうか。
今後のサービス改善のために、ご意見をいただけますようお願いいたします。
「高校入試情報サイト」へのご意見募集 (benesse.ne.jp )