最新入試情報
【島根県】2025年度から変わる公立高校入試制度の変更点と対策
2025年度(令和7年度)から、島根県の公立高校入試制度が変更されます。これまでの推薦入学者選抜が廃止され、中学校長の推薦が不要な総合入学者選抜に変わります。スポーツ推進指定校推薦入学者選抜も中学校長の推薦が不要になり、スポーツ推進指定校入学者選抜に変わります。
総合入学者選抜、スポーツ推進指定校入学者選抜、中高一貫教育校(連携型)に係る入学者選抜の3つの選抜を総称して特色入学者選抜となります。一般選抜は変更ありません。主な変更点を中心に新しい選抜の内容および対策についてお伝えします。
中学校長推薦が不要の総合入学者選抜はすべての全日制学科で実施
これまでの推薦入学者選抜と異なり、総合入学者選抜は中学校長の推薦が不要な自己推薦型の選抜です。多様な選択肢の中から受験生自身が主体的に高校を選ぶことができるようになりますが、高校・学科ごとに定められる出願の要件を満たしている必要があります。全教科の評定平均がおおむね3.5以上など、出願の要件に「評定平均」を定める高校・学科もあります。2025年度入試の各高校・学科の選抜の資料・選抜検査の検討状況が発表されていますので、確認しておきましょう。特色入学者選抜の内容、実施要綱等の発表は2024年7月~10月の予定ですので、最新情報を教育委員会のWebサイトで確認するようにしましょう。
募集人員(体育科を除く)は入学定員の10~40%程度で各高校が決定します。総合入学者選抜では松江北高校、松江南高校、松江東高校、出雲高校の普通科4校の推薦入学者選で設定されていた地域外入学制限が撤廃されます。
出願資格 |
|
---|---|
学力検査 | 21校40学科で実施予定 (教育委員会作成の学力検査または各高校が作成する学力検査) |
検査内容 | 各高校が定める2つ以上の検査(学力検査を含む)を実施する
|
選抜資料 |
|
スポーツ推進指定校入学者選抜では活動実績を証明する書類等が必要になります
スポーツ推進指定校入学者選抜も中学校長の推薦は不要ですが、活動実績を証明する書類の提出が必要になります。中学校での部活動の活動実績を校長が証明する書類または部活動以外のスポーツ団体等の体育活動を指導者等が証明する書類(賞状、掲載された新聞記事等を添付)が求められます。
すべての高校・学科に共通する出願の要件は、スポーツの各種大会で実績があることまたは部活動等で優れた資質や能力があること、入学後も応募したスポーツの継続的な活動を希望することなどです。その他高校ごとに「出願の要件」や「選抜の資料・選抜検査」(各高校が定める2つ以上の選抜検査を実施)が設定されますが、詳細は2025年度のスポーツ推進指定校の決定後に公表される予定です。
内申点の確保と学力検査の得点力をつけることが大切
総合入学者選抜でも高校・学科によっては出願の要件に評定平均の設定や学力検査の実施が予定されています(スポーツ推進指定校入学者選抜は未定)。変更のない一般選抜では全員に学力検査が実施され、個人調査報告書も重視されます。1点でも多くの内申点を確保しておくことと、学力検査の得点力をつけておくことが大切です。
2025年度(令和7年度)の入試制度に関して、説明動画も公開されています。最新情報は、引き続き島根県教育委員会のWebサイトで確認しましょう。