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【埼玉県】知っておきたい!埼玉県私立高校入試の基礎知識
公立高校を第一志望としている受験生でも、併願校として私立高校を受験する人がほとんどです。私立高校の入試制度は、公立高校の入試制度とは違うので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
埼玉県の私立高校入試は1月22日から
私立高校入試は公立高校入試より早く始まり、高校や募集区分によって試験の日程が違うので注意が必要です。
埼玉県の私立高校入試開始日は例年1月22日で、ほとんどの高校が1月中に入試を実施します。
埼玉県私立高校入試は単願と併願がある
埼玉県の私立高校入試は推薦入試と一般入試、またそれぞれに単願と併願があります。
「単願」は、合格したら必ず入学する前提で受験するものです。一方、「併願」はほかの私立高校や公立高校も受験が可能です。どちらの場合も合格の確率を上げるためには、各高校が定める内申点や成績の基準に達することが必要です(一部の高校を除く)。
公立高校を第一志望とする受験生の多くが、1月下旬から実施される「併願」「推薦併願」「併願推薦」を利用しています。
一部の高校では、合否判定に内申書などの提出書類を使用せず、入試当日の試験(おもに学力試験)の成績によって合否が決定します。
単願 | ・出願校以外受験しない。 ・選考時に優遇措置がある。 |
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併願 | ・他校も受験できる。 ・選考時に優遇措置がある。 ・基本的に公立高校合格発表まで、入学手続き時納入金の延納措置がある。 |
個別相談は受験生・保護者と高校との間で直接行われる
埼玉県の多くの私立高校では、入試に先がけて、受験生や保護者の方と高校の間で「個別相談会」が行われ、高校の先生から直接アドバイスをもらうことができます。
個別相談会は学校説明会と一緒に実施されることが多く、秋頃が開催のピークになります。通知表や会場模試の結果のほか、資格の証明書、部活動の成績がわかる賞状など、成績がわかる資料をすべて持参して相談しましょう。
<個別相談会に持参するとよい資料>
- 通知表(中学校での評定がわかるもの)
- 会場模試の結果(成績表など)
- 資格の証明書(英語検定、漢字検定など)
- 部活動の成績(賞状や新聞のコピーなど)
公立高校の合格発表まで入学金などの支払いを待ってくれる高校がほとんど
私立高校における入学手続きの際に、公立高校の合格発表まで、入学金や学費の納入を待ってくれる制度を「延納制度」と言います。
埼玉県の私立高校のほとんどにこの「延納制度」があります。
公立高校が第一志望の場合は、公立高校の合否がわかってから入学金を納めればいいこの制度があるかどうかは気になるところです。
前納金(入学申込金など)の支払いが必要であったり、納入金の延納ができない高校もあるので、志望校のWebサイトなどで事前に調べておきましょう。
東京都の私立高校受験を検討する場合
公立高校が第一志望の埼玉の生徒が東京の私立高校を受験する場合、推薦の日程で「併願推薦」や「B推薦」で受験できる高校もあります。この場合、試験日は1月22日、23日が多くなっています。
もし、東京の私立高校を選択する場合は、まず、保護者の方と私立高校との間で「個別相談」を行い、その結果を中学校の先生に報告します。次に中学校の先生と私立高校の先生で受験生の合格の可能性について話し合う「事前相談・入試相談」が行われます。
これが東京の私立高校を、推薦や併願優遇等を利用して受験する場合の仕組みです。
東京の私立高校によっては国立高校・公立高校・私立高校と併願できる場合もあるので、入試日程の調整によっては埼玉の私立高校との併願も可能となります。受験を検討する場合はどの高校との併願が可能かも私立高校の募集要項などで確認しておきましょう。
埼玉県と東京都の私立高校入試日程は次のとおりです。
学費のことも考えておきたい
埼玉県の私立高校に入学した場合、世帯年収などの基準を満たせば国の就学支援金に上乗せして、埼玉県から授業料等の補助を受けることができます。詳しくは下記の記事でご確認ください。
埼玉県の「父母負担軽減事業補助金」は埼玉県内の私立全日制高校に在学することが条件なので、東京都の私立高校に入学した場合は補助は受けられません。
また、東京都の「私立高等学校等授業料軽減助成金」制度は都内に住所があることが条件となるため、埼玉県に住民票がある場合は補助の対象になりません。
このように、県や都から授業料等の補助を受けるには条件があります。自分が補助の対象になるかどうか、対象とならなかった場合の学費などはいくらぐらい必要となるのかなど、事前に調べておくと安心です。