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【奈良県】公立高校入試での内申点の計算の仕方
高校入試における内申点とはどのようなものなのでしょうか。調査書(内申書)と内申点は、高校入試の合否に大きく影響します。ここでは奈良県の内申点の計算方法や、高校入試で内申点がどのように扱われるかについて解説します。
※ここでは調査書などを、「内申書」と表現しています。
各教科の学習の記録が内申点のもとになる
受験生一人ひとりの中学校の成績や学校生活をまとめたものが、調査書(内申書)です。中学校の先生が作成して、志願する高校に提出します。この調査書(内申書)の、おもに各教科の学習の記録の欄に記載される成績(評定)を点数化したものが「内申点」になります。
学力検査が実施される「英語、数学、国語、理科、社会」の5教科だけでなく、「音楽、美術、保健体育、技術・家庭」の実技4教科も内申点の対象となり、高校入試の合否判定の資料になります。
奈良県では中三は中二の成績から、中二、中一は中一の成績から高校入試に影響
2025年度入試までの学習成績の合計点(内申点)は、中二と中三の9教科5段階評価の成績が対象です。中二の評定の合計は45点満点、中三の評定の合計を2倍し90点満点、合計135点満点となります。ただし、高校・学科(コース)によっては高校が重視する教科に加重配点を行う場合があります。
2025年度入試
中一 | 中二 | 中三 |
---|---|---|
- | 45点満点 9教科×5段階評価 =45点 | 90点満点 中三の一学期および二学期の観点別学習状況の評価を総括した5段階評定値を2倍した数値 または、中三の一学期、二学期それぞれの5段階評定値を合計した数値 |
2026年度入試から
2026年度からの入試制度の変更により、学習成績の合計点(内申点)の対象となる成績や計算方法が変わります。中一から中三までの成績が学習成績の合計点(内申点)の対象となり、学習成績の合計点(内申点)の計算方法は、中一・中二は学習状況の評価に用いる観点のひとつ「主体的に学習に取り組む態度」の3段階評価×9教科(各27点満点)、中三の成績は5段階評定×9教科×2倍(90点満点)となり、合計144点満点です。
中一 | 中二 | 中三 |
---|---|---|
学習状況の評価に用いる「主体的に学習に取り組む態度」の観点を3段階評価×9教科=27点満点 | 学習状況の評価に用いる「主体的に学習に取り組む態度」の観点を3段階評価×9教科=27点満点 | 5段階評価×9教科×2倍=90点満点 |
内申点を上げるにはどうすればいいか
内申点の評価には、定期テストの点数だけではなく、授業中の取り組みや提出物なども影響します。
定期テスト(中間テスト、期末テスト)の点数
定期テストで高得点を取ることは、もちろん大切です。1点でも多く取ることが、内申点アップにつながります。テスト前にしっかりテスト勉強の時間を確保し、遅くとも2週間前から勉強するなど計画的に進めるようにしましょう。
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課題の提出
各教科の宿題やレポート、作品などの課題は丁寧に仕上げ、提出期限までに出すようにしましょう。
授業態度・学習態度
先生の話をしっかり聞いて、積極的に授業に取り組んでいるかなど、授業態度も大切です。実技教科は、上手下手よりも、まじめに一生懸命取り組む姿が評価されます。
その他
定期テスト以外にも評価の対象となりえる学習活動は、
・ノート提出
・ワーク提出
・レポート提出
・作品の提出
・定期テストのやり直し
・実技のテスト(歌唱、運動など)
・授業中に使ったプリント
・授業中の小テスト
・発表・発言
・調べ学習
・グループ学習・発表
・自己評価(ふりかえり)カード
などです。
先生方は学習活動のすべてをご覧になっています。すべての教科において、テストだけではなくふだんの授業から、しっかりと対策していくことが重要です。