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人気の大学付属校。志望校選びのポイントは?

近年の大学入試改革や、私立大学の定員厳格化に対する不安から、高校入試の段階で大学付属校を選択肢に入れる受験生が増えています。大学付属校を選ぶ際、どんなことに注目して検討すればいいのか、考えてみましょう。

付属校であっても進学実績はしっかりチェック!

大学付属校のいちばんのメリットは、「受験なしに大学に進学できること」と考えがちですが、付属校といってもさまざまです。

人気の高い早慶・MARCHクラスの付属校の場合、内部進学率は約8~9割と高く、ほとんどの生徒が付属大学へ進学する一方で、内部進学せずに他大学に進学する理由は、よりレベルの高い大学への進学をめざしたり、付属の大学に行きたい学部がなく、他大学の志望学部に進学するケースなども。

また、最近では付属大学への内部進学の権利を保持しながら他大学受験ができる付属校も増えています。なかには他大学への進学を推奨して受験サポートを手厚く行う付属校もあるので、各高校の進路指導方針や、他大学を受験する場合の条件もチェックしておきましょう。

高校の大学進学実績は各高校のホームページで調べられますが、「高校入試情報サイト」で主要大学への進学実績をチェックすることもできます。

※「入試情報」ページでご希望の都道府県の「大学合格実績」を選択→会員番号とパスワードでログイン→ご希望の高校を選択して合格実績をご確認ください。

内部進学は希望すればだれでもできる? 内部進学の条件も確認を!

内部進学する際の条件もしっかり確認しておく必要があります。多くの付属校では、基本的には高校3年間の成績や校内外の活動の成果、生活態度などによって内部進学の基準が設定されており、その基準を満たして校長推薦をもらうことで付属大学に進学できます。

実は、希望者全員が付属大学に進学できるという付属校は一部です。

たとえば、慶應義塾大学の付属校は、慶應義塾志木高校(埼玉県)、慶應義塾女子高校(東京都)、慶應義塾高校(神奈川県)、慶應義塾湘南藤沢高等部(神奈川県)の4校すべてで希望者全員が慶應義塾大学に進学できます。しかし、国内にある早稲田大学の付属校・系属校6校の中で、希望者全員が早稲田大学に進学できるのは、早稲田大学本庄高等学院(埼玉県)、早稲田大学高等学院(東京都)のみです。

また、明治大学付属明治高校、系属校の明治大学付属中野高校、明治大学付属中野八王子高校は、付属大学は同じ明治大学ですが、3校の内部進学率や内部進学の条件は異なります。

さらに、3年間の成績によって進学学部が決まる場合もあります。行きたい学部の競争率が高い場合、1年生のうちから定期テストなどでよい成績を取っておく必要があります。

ひと口に大学付属校といっても、それぞれ内容や条件が異なるので、付属校だからというだけでなく、その高校の校風が合っているか、充実した高校生活を送れそうかなどを、しっかりと見極めることが大切です。

志望する付属校・大学についてしっかり情報収集を!

最近は高校・大学ともにさまざまな工夫で魅力を高めるために変化を続けています。

既存の高校を付属校として組み入れる大学や、系属校として一定の進学枠を設けた高校を増やす大学なども出てきています。
以前はほとんどの生徒が付属大学に進学していた付属校が、近年は難関大学への進学を積極的にサポートしている場合もあります。

付属校を目指す場合でも、常に最新の情報を確認し、どんな高校生活を送りたいのか、その先の進学はどう考えるのかなどをご家庭でしっかり話し合って志望校を決定することが大切です。

この記事を書いた人

高校入試情報担当

進研ゼミ『中学講座』

高校入試を取り巻くさまざまな情報、役立つ情報を「プロの視点」から発信していきます。

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