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【千葉県】2022年度:公立高校入試分析-入試結果はどうだった?
2021年度に大きくしくみが変わった千葉県公立高校入試。2022年度入試は、例年と比べて倍率や受検の傾向がどうだったのか解説します。
千葉県 公立高校離れ傾向は継続
公立高校志願率は70%程度
千葉県の公立中学に通う中3生の生徒は前年度より1,200人以上増加し、約4.9万人。公立高校志願者も前年度より約1,100人増え、公立志願率は70.4%で、2021年度の70.0%に比べてわずかに上昇しましたが、過去5年間の倍率を見ると下降傾向。つまり公立高校離れが継続していると言えそうです。(※1)。
私立高校の志願者は2020年度以降増えている!
公立高校離れの傾向が続く一方で、私立高校の志願者数は、2020年度以降増加しています。 要因として考えられるのは、国の就学支援金制度が拡充され、私立高校授業料の実質無償化が 始まったこと。さらに、2021年度以降、公立高校入試の選抜が1回になったため、受験生がこれまでより慎重になり、私立高校の単願推薦(1校のみの受験)などで進学を決める生徒が増えたことが考えられます。
受検倍率が1.5倍を超えた普通科・総合学科が前年度5校→今年度11校に増加!
2022年度入試においては、千葉県の公立高校全日制課程125校202学科の受検倍率が1.09倍。うち16校・18学科では、受検倍率が1.5倍を超えました。そのうち普通科・総合学科で1.5倍を超えた高校は11校となり、前年度の5校から増加しました。一部の高校・学科に受検生が集まり高倍率となる傾向は例年通りです。
一方で募集人員よりも受検者数が少ない「定員割れ」の高校は64校・95学科(くくり募集含む)に及びました。
全日制普通科の学区ごとに、受検倍率が高かった高校・学科は以下の通りです。
受検倍率が高かった高校(普通科・総合学科 2022年度)
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 受検者数 | 受検倍率 |
---|---|---|---|---|
千葉東 | 普通科 | 320 | 522 | 1.63 |
千葉(県立) | 普通科 | 240 | 389 | 1.62 |
千葉(市立) | 普通科 | 280 | 440 | 1.57 |
幕張総合 | 総合学科 | 680 | 1036 | 1.52 |
稲毛 | 普通科 | 120 | 166 | 1.38 |
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 受検者数 | 受検倍率 |
---|---|---|---|---|
小金 | 総合学科 | 320 | 579 | 1.81 |
船橋(県立) | 普通科 | 320 | 565 | 1.77 |
津田沼 | 普通科 | 320 | 511 | 1.6 |
八千代 | 普通科 | 240 | 356 | 1.48 |
松戸(市立) | 普通科 | 280 | 397 | 1.42 |
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 受検者数 | 受検倍率 |
---|---|---|---|---|
東葛飾 | 普通科 | 240 | 434 | 1.81 |
柏南 | 普通科 | 360 | 527 | 1.46 |
柏(県立) | 普通科 | 280 | 393 | 1.4 |
鎌ケ谷 | 普通科 | 320 | 434 | 1.36 |
柏中央 | 普通科 | 320 | 432 | 1.35 |
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 受検者数 | 受検倍率 |
---|---|---|---|---|
佐倉 | 普通科 | 280 | 441 | 1.58 |
成田国際 | 普通科 | 200 | 302 | 1.51 |
四街道 | 普通科 | 320 | 411 | 1.28 |
四街道北 | 普通科 | 280 | 317 | 1.13 |
成田北 | 普通科 | 280 | 287 | 1.03 |
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 受検者数 | 受検倍率 |
---|---|---|---|---|
木更津 | 普通科 | 280 | 422 | 1.51 |
長生 | 普通科 | 240 | 311 | 1.3 |
成東 | 普通科 | 240 | 276 | 1.15 |
松尾 | 普通科 | 120 | 137 | 1.14 |
京葉 | 普通科 | 120 | 134 | 1.12 |
受検倍率が高かった高校(専門学科 2022年度)
学校名 | 学科名 | 募集人員 | 受検者数 | 受検倍率 |
---|---|---|---|---|
松戸(県立) | 芸術科 | 40 | 76 | 1.9 |
佐倉 | 理数科 | 40 | 73 | 1.83 |
稲毛 | 国際教養科 | 40 | 71 | 1.78 |
船橋(県立) | 理数科 | 40 | 64 | 1.6 |
柏の葉 | 家政科 | 40 | 62 | 1.55 |
千葉女子 | 情報理数科 | 40 | 62 | 1.55 |
【まとめ】慎重な志望校選択と併願校選びがますます重要に!
公立高校入試が1回型になって2回目の入試となりましたが、結果的には、例年通り一部の高校・学科に受検生が集まり、非常に厳しい入試でした。この傾向は、2023年度以降も大きく変わらないことが予想されます。
公立高校を第一志望とする方は、志望校を慎重に検討することがとても重要! そして合格を目指すためには、内申点や実力をコツコツと伸ばしていくことはもちろん、併願する私立高校選びがカギとなります。第一志望校も併願校も、早めに高校情報を集めておくことをおすすめします。