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【長崎県】2021年度からの新しい公立高校入試制度のポイント

長崎県教育委員会は、2021年度(令和3年度)入試より、公立高校の入学者選抜制度を変更することを発表しました。どのような入試制度に変わるのかチェックしておきましょう。

【長崎県】2021年度からの新しい公立高校入試制度のポイント

2021年度より前期選抜と後期選抜の2回の入試に

これまでは推薦入学者選抜(中学校長推薦)と一般入学者選抜が実施されてきましたが、2021年度から長崎県の新しい高校入試は、「前期選抜」と「後期選抜」として実施されることになりました。

前期選抜は、2月上旬、後期選抜は3月上旬に実施されます。

2021年度:長崎県公立高校入試スケジュール

前期選抜は2つの志願区分で実施される

前期選抜のポイント

  • 中学校長の推薦が不要で2つの志願区分がある
  • 基礎学力検査を導入する高校・学科がある
  • 各選抜資料の比重も各高校(学科)で決める

2月上旬に実施される前期選抜の募集定員は、全募集定員の5~50%の範囲で、各高校が学科別に定めます。

中学校長の推薦が不要になるので、希望すればすべての受験生がチャレンジできます。また、前期選抜では「特色選抜」と「文化・スポーツ特別選抜」の2つの志願区分が設けられます。

前期選抜の志願区分・対象
特色選抜 文化・スポーツ特別選抜
●各高校が示す「育成したい生徒像・求める生徒像」を理解する人
●志願する学校・学科・コース等に対して、興味・関心があり、能力・適性を有し、志願する動機・理由が明確である人
●文化・スポーツの各種大会等で優れた実績を有する人または部活動で優れた資質や能力を有する人で、入学後も継続的に活動を希望する人

選抜方法は、内申書とその他必要な書類のほか、県教育委員会が作成する基礎学力検査(国語・数学・英語)、面接、プレゼンテーション(※)、実技、作文・小論文の中から、各高校が実施する検査を選択します。

合否判定の際の、各検査の比重も各高校(学科)で定め、特色に応じた選抜資料、方法で受験生の学ぶ意欲や多様な能力を評価します。

後期選抜は各高校で選抜資料の比重を決めて選抜

後期選抜のポイント

  • 「志願変更」はできなくなる
  • 問題は1種類になる
  • 内申書と学力検査の比重は各高校で決める

後期選抜は3月上旬に実施されます。全募集定員から前期選抜の合格者を差し引いた数が、後期選抜の募集定員となります。

2021年度入試より、「志願変更」が廃止されます。また、学力検査問題(数学・英語)での難易度の異なる2つの問題(A問題・B問題)も廃止になり、教育委員会作成の問題は1種類になります。

後期選抜では、5教科の学力検査(国・社・数・理・英(聞き取りテストを含む)各50分)と面接が実施され、合否は、内申書、学力検査の成績、面接の結果などから総合的に判定されます。

合否判定の際に、従来は内申書と学力検査は同等に扱われましたが、2021年度入試より、内申書、その他必要な書類、学力検査、面接については各高校でそれぞれ比重を決めて選抜を行います。学力検査で特定の教科の配点を重視する傾斜配点を実施する場合もあります。

後期選抜での各検査項目の比重例

A高校 普通科
調査書等 学力検査 面接
3 6 1
各教科の配点
100
100
150
100
150
B高校 機械システム科
調査書等 学力検査 面接
4 5 1
各教科の配点
100
100
100
100
100

学区は変更なし

2021年度からの新しい入試でも学区の変更はありません。前期選抜の「特色選抜」と後期選抜では、普通科の通学区域は7学区で、普通科以外の学科は県内全域の高校に志願できます。前期選抜の「文化・スポーツ特別選抜」も県内全域の高校に志願できます。

この記事を書いた人

長崎県入試分析担当

長崎県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

長崎県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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