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【秋田県】2023年度(令和5年度)から変わる秋田県の公立高校入試

2023年度入試より、秋田県の公立高校の入試制度が変わります。具体的にどのような点が変わるのかについて解説していきます。

【秋田県】2023年度(令和5年度)から変わる秋田県の公立高校入試

1次募集の1回型入試に

今回の入試制度の変更は、次の2つがおもな目的となります。

1.学力の保障という観点に立った選抜
2つの選抜で同じ教科数で同一の問題の学力検査を実施して、高校入学後の学力の差をつくらないこと。

2.適正な入試の実施時期
2つの選抜の入試日程を同じ日にして入試の長期化を防ぎ、中学校、高校での教育活動への影響を少なくすること。

これらの目的をもとに、次のような変更が行われます。

  • 2022年度入試まで実施されていた前期選抜に代わり特色選抜を実施。
  • 特色選抜と一般選抜が「1次募集」という1回型の入試として3月上旬の同じ日に実施されます。
  • 特色選抜でも5教科の学力検査が行われ、一般選抜と共通の学力検査問題が使われます。
入試日程の実施時期
2022年度入試まで 2023年度入試から
選抜名 前期選抜 一般選抜 1次募集
特色選抜 一般選抜
入試日程 1月下旬 3月上旬 3月上旬

特色選抜と一般選抜の選抜内容

各選抜ではどのような変更や追加が行われるのでしょうか?大きく変わる点を次にまとめました。

  • 前期選抜の学力検査では国・数・英の3教科でしたが、特色選抜では国・社・数・理・英の5教科の学力検査が実施され、一般選抜と共通の学力検査問題が使われます。
  • 特色選抜では中学校長の推薦は不要であることはこれまでの前期選抜と同様ですが、出願資格「出願の条件」に新たに具体的に示された各高校の「求める生徒像」が追加されます。いずれも満たすことによって出願することができます。
  • 特色選抜に出願した場合は一般選抜で同一高校を併願することができます。
  • 一般選抜の調査書点(調整評定値)の対象が、中3の評定のみから全学年の評定となります。

これまで(2022年度入試まで)と今年度から(2023年度入試から)の各選抜の内容を比較し一覧にしました。

<特色選抜>

特色選抜と前期選抜の比較
前期選抜(2022年度入試まで) 特色選抜(2023年度入試から)
実施時期 1月下旬 3月上旬
※一般選抜と同一日に実施
入学枠 募集定員の10~30% 募集定員の10~50%
出願方法 1校1学科
各高校が示す「出願の条件」を満たしていることが必要。 ○各高校が示す「求める生徒像」および「出願の条件」を満たしていることが必要。
○特色選抜の同一高校であれば、一般選抜を併願可能。
○1回に限り志願先を変更できる。
検査内容 検査対象:志願者全員
・学力検査または口頭試問
学力検査…国語・数学・英語の3教科。各教科45分、100点満点。
口頭試問…国語・数学・英語の3教科。実施日程は各高校が定める。
・面接
検査対象:高校・学科によって
・作文
・実技検査
検査対象:志願者全員
・学力検査…国語・社会・数学・理科・英語の5 教科。
国語、数学、英語は各60分、社会と理科は各50分。各教科100点満点。
国語の「聞くこと」に関する検査と英語のリスニングテストは検査開始と同時に10分間程度行われる。
検査問題は一般選抜と同一問題。
・面接
選抜方法 調査書(内申書)、志願理由書、学力検査または口頭試問の成績、面接等の評価に関する資料とその他の必要な書類等によって総合的に合否を決定。 調査書(内申書)、志願理由書、面接等の評価に関する資料とその他の必要な書類等によって総合的に合否を決定。

<一般選抜>

一般選抜
実施年度 2022年度入試まで 2023年度入試から
実施時期 ※特色選抜と同一日に実施
出願 ○1校1学科に出願。
○学科が2つ以上ある高校を志願する場合は、2学科まで志願可能。
2学科志願する場合は入学願書に第一志願学科、第二志願学科を記入する必要がある。
志願先の変更 志願先変更期間内に、志願校の変更、同一高校内の第一志願学科の変更や第二志願学科の変更、追加が行える。
学力検査 検査対象:志願者全員
国語・社会・数学・理科・英語の5 教科。
国語、数学、英語は各60分、社会と理科は各50分。各教科100点満点。
国語の「聞くこと」に関する検査と英語の「リスニングテスト」は検査開始と同時に10分間程度行われる。
数学では、問題の一部を各高校が選択し指示された問題を解く、問題選択制が取り入れられる。
その他の検査 志願者全員に面接を実施。
調査書点 中3の5教科×5段階+実技4教科×5段階×2倍 中1~中3の5教科×5段階+実技4教科×5段階×2倍
選抜方法 学力検査の得点の合計と調査書点をもとに各高校で作成した相関表を用いて、調査書(内申書)の記載内容、面接の評価から総合的に合否を決定。

学力検査と調査書(内申書)、どちらの対策もより重要に

特色選抜では5教科での学力検査となり、一般選抜と同じ問題が使われます。特色選抜、一般選抜ともに5教科バランスよく得点できるよう対策を行いましょう。
一般選抜の調査書点(内申点)は、全学年の評定(195点満点)が対象となります。現中1生と中2生にとっては今の成績が入試に影響するので、中1、中2での調査書点(内申点)対策が重要になってきます。
学力検査と調査書(内申書)、どちらの成績も上げられるようしっかりと実力をつけていきましょう。

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この記事を書いた人

秋田県入試分析担当

秋田県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

秋田県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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