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【愛知県】2024年度公立高校 一般選抜 倍率速報(志願変更後)

愛知県教育委員会は、2024年度(令和6年度)公立高校一般選抜の 志願状況(志願変更後)を発表しました。
※全日制高校の情報となります。

全体の最終倍率は1.88倍

高校、学科別の第1志願者数、第2志願者数、最終倍率が発表されています。
全日制課程の一般選抜等の募集人員は31,417人。第1志願者数は32,960人、第2志願者数は26,047人で、最終倍率(志願変更後)は1.88倍となりました。

詳しくは、愛知県教育委員会のWebサイトでご確認ください。

工芸高校情報科、名東高校国際英語科などが高倍率

最終倍率(志願変更後)が高かった専門学科の高校は、最高は工芸高校情報科の4.05倍、次いで名東高校国際英語科の3.91倍でした。

愛知県公立高校入試は2校出願することが可能です。そのため、愛知県教育委員会が発表している最終倍率(志願変更後)には第2志願者数も含まれ、高く数値が出ます。第1志願者だけの倍率をみるために、表に(第1志願者倍率)=(第1志願者数)÷(一般選抜等募集人員)を加えました。

専門学科は、第1志願者倍率も高く、その高校・学科をめざす第1志願者が多いことがわかります。加えて、専門学科は、推薦選抜や特色選抜の募集人員が多く一般選抜の枠が限られるため、倍率が高くなる傾向があります。

最終倍率が高かった専門学科の高校(上位5校)

グループ 高校名 学科名 最終倍率 第1志願者倍率 募集人員 第1志願者数 第2志願者数
A 工芸高校 情報科 4.05 2.15 20 43 38
A 名東高校 国際英語科 3.91 1.64 22 36 50
A 安城農林高校 動物科学科 3.35 2.06 17 35 22
A 旭丘高校 美術科 3.04 3.00 28 84 1
B 犬山高校 総合ビジネス科 3.00 1.00 14 14 28

普通科では、菊里高校、瑞陵高校、安城高校などが高倍率

最終倍率(志願変更後)が高かった普通科の高校は、尾張第1群・菊里高校の3.36倍、尾張第2群・瑞陵高校の3.27倍、三河群・安城高校の3.30倍などでした。

第1志願者倍率をみると、普通科はそこまで高くありません。
ただ、公立高校入試において第1志願者が第2志願者よりも有利に扱われることはなく、総合得点の高い順に合否が決まります。第2志願者数が多ければ、組み合わせ先の高校に不合格となった受験生も含めて選抜されることになるので、厳しい選抜になるといえるでしょう。

尾張第1群

グループ 高校名 最終倍率 第1志願者倍率 募集人員 第1志願者数 第2志願者数
B 菊里高校 3.36 1.99 288 572 396
B 名古屋西高校 3.15 1.56 306 477 486
A 名東高校 2.99 1.57 270 424 382
A 熱田高校 2.83 1.85 270 499 265
A 松蔭高校* 2.76 1.19 307 366 482
B 天白高校 2.64 1.12 340 380 518
B 鳴海高校 2.63 1.13 288 324 434
B 中村高校 2.55 1.14 288 327 407
A 小牧高校 2.53 0.90 227 205 369
B 尾北高校 2.30 1.31 192 252 190

尾張第2群

グループ 高校名 最終倍率 第1志願者倍率 募集人員 第1志願者数 第2志願者数
B 瑞陵高校 3.27 1.52 241 367 420
B 桜台高校 2.81 1.83 267 489 260
A 松蔭高校* 2.76 1.19 307 366 482
A 名古屋南高校 2.48 0.70 300 209 535
B 春日井南高校 2.46 1.14 289 329 381
B 千種高校 2.44 1.44 248 357 248
A 大府高校 2.40 1.48 197 291 182
A 春日井高校 2.26 1.23 251 309 258
A 向陽高校 2.23 2.12 286 605 32
A 津島高校* 2.14 0.92 306 283 373
B 木曽川高校* 2.07 1.16 136 158 124
B 美和高校* 2.07 1.25 122 152 100

三河群

グループ 高校名 最終倍率 第1志願者倍率 募集人員 第1志願者数 第2志願者数
A 安城高校 3.30 1.38 192 264 369
A 豊丘高校 2.88 0.72 170 122 368
B 刈谷北高校 2.49 1.20 282 337 365
B 豊田高校 2.33 0.79 237 188 365
A 国府高校 2.32 1.07 238 255 297
A 豊田北高校 2.17 0.98 302 297 357
B 安城南高校 2.14 1.01 254 256 287
B 岡崎北高校 2.11 1.21 275 334 246
B 碧南高校 2.07 1.37 189 259 132
B 豊田西高校 2.06 1.30 282 366 214

2校の組み合わせによっては高倍率に注意

2校の組み合わせによっては、どちらの高校も高倍率で、「2校受験できるから安心」とはいえません。
普通科では、例えば、尾張第1群の名東高校(A)―菊里高校(B)、尾張第2群の向陽高校(A)―瑞陵高校(B)などは、高倍率の高校どうしの組み合わせです。※括弧内はグループ。
松蔭高校や津島高校などの尾張1・2群共通校は、組み合わせがしやすいため、志願者も集まりやすい傾向があります。

また、国際英語科、国際教養科、国際探求科、理数科は、普通科と組み合わせて出願する受験生が例年多く、最終倍率も高くなります。

倍率が高くなるのは、組み合わせがしやすいためです。倍率がどれだけ高くても、得点力があれば志望校に合格できます。最後まであきらめずに、実力をつけて、入試本番に臨んでください。

2024年度入試における注意が必要な組み合わせ例

Aグループ Bグループ
尾張第1群 名東高校 菊里高校
松蔭高校*
昭和高校 天白高校
熱田高校
昭和高校 名古屋西高校
松蔭高校*
熱田高校
昭和高校 中村高校
松蔭高校*
日進西高校
尾張第2群 明和高校 瑞陵高校
向陽高校(国際科学科)
向陽高校
名古屋南高校
名古屋南高校 桜台高校
春日井高校 春日井南高校
名古屋南高校 大府東高校
三河群 豊田北高校 豊田高校
豊田南高校

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