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【東京都】都立高校入試 2024年度からの男女合同選抜で、どう変わる?
都立高校入試ではこれまで全日制普通科(単位制・コースを除く)で、男女それぞれで定員が設定されている男女別定員が実施されていましたが、2024年度(令和6年度)入試より、すべての高校で男女合同選抜になります。
男女別定員から男女合同選抜への移行はどう行われた?
2022年度(令和4年度)入試から段階的に男女別定員の緩和を行いながら、男女合同選抜への移行が進められてきました。
2022年度(令和4年度)入試では、男女別定員のうち、男女合同で合格者を決定する割合を10%に、2023年度(令和5年度)入試では、割合を20%にして選抜が実施されました。
そして、2024年度(令和6年度)入試より、推薦選抜も含めて、完全に男女合同選抜になります。
男女合同選抜になったら何が変わる?
男女別定員では、男子は男子の中で、女子は女子の中でそれぞれ選抜が行われるため、同じ学校であっても合格最低点が男女で異なるという学校もありました。
この不公平が、2022年度(10%の緩和)、2023年度(20%の緩和)の男女別定員の緩和でどのくらい是正されたかを見ると、2022年度では74%の学校で、2023年度では、92%の学校で、男女の差が是正されました。
ほとんどの高校で差が出なかったのですが、男女間に差が出ている高校もあります。
一般選抜では学力検査点と内申点などの総合成績で合否が決まるので、男女別選抜であっても、男女合同選抜であっても、合格するのは、しっかりと内申点を獲得し、学力検査で得点できた人ということになります。
男女別定員実施校 | 同じ結果の校数 | 割合 | |
---|---|---|---|
2022年度(10%緩和) | 109校 | 81校 | 74% |
2023年度(20%緩和) | 108校 | 99校 | 92% |
内申点をしっかりと獲得し学力検査で得点できる実力をつける
男女別定員制から男女合同選抜になっても、結局は個々人の成績(内申点と学力検査の得点)によって合否が決まるのですから、内申点をしっかりと獲得することと、学力検査で高い得点が取れる実力をつけること以外の対策はありません。
都立高校は中3の成績のみが内申点となりますが、中3になってから急に成績を上げるのは難しいものです。中1・2のうちから成績を上げられるように対策をしていきましょう。
行ってもいいと思える併願校の獲得を
第一志望校の都立高校はしっかりと確認して決めるけれど、併願の私立高校は学校見学にも行かず、難易度だけで決める…という人がたまにいます。しかし、併願の私立高校も行く可能性がある高校です。必ず、Webなどで調べたり、実際に学校見学に行ったりしましょう。
2023年度(令和5年度)入試では、一般選抜(全日制)で、39,608人が受検し、29,319人が合格、つまり、1万人以上が不合格という厳しい入試となりました。さらに2024年度(令和6年度)入試では全校で男女合同選抜になるという変更があります。変更後初めての入試となるので、実際にどうなるかは入試が行われてみるまでわかりません。
ですから、併願校も第一志望校と同じようにしっかりと確認して決めていきましょう。行ってもいいと思える併願校があることで、第一志望校の受験にも安心して臨めるようになります。