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【神奈川県】公立高校入試の過去問はいつから、何年分解けばいい?

中三の秋からはそろそろ過去問(過去の入試問題)を解き始めたいですね。
過去問を解くときに注意したいポイントについて解説します。

過去問演習は9月後半からスタート!

過去問への取り組み始めは中3の9月後半からがオススメです。高校生の先輩たちも、「9~10月に始めた」という人が少なくありません。

過去問の目標点は合格者の平均点を参考に

過去問を解くときの目標点の1つは、「合格者の平均点」です。

下のグラフのように、平均点は教科ごとに上がったり下がったりと変動がありますので、過去問を解く場合には、各教科のこうした傾向を見て、目標点を決めていきましょう。
ただ、現時点では目標点に届かなくても焦る必要はありません。入試本番までに目標達成できるよう、実力をつけていくことが大切です。

「ゼミ」の先輩情報を集めた各高校ごとの「内申点・入試当日点」も参考にしましょう。

特色検査(自己表現検査)の過去問対策について

神奈川県では、共通の学力検査に加え、「特色検査(自己表現検査)」を実施する高校・学科があります。共通の学力検査では測ることが難しい総合的な能力や特性をみる検査です。すべての学力向上進学重点校と学力向上進学重点校エントリー校では、共通問題と共通選択問題による特色検査(自己表現検査)が実施されます
問題は4題構成で、共通問題の2題に加え、共通選択問題から高校が選んだ2題が出題されます。資料の読み取りや教科横断的な内容など、より深い思考力・判断力・表現力を問う難問が多く、事前の対策は必須です。
そのため、さまざまな問題のパターンに慣れるために、志望校だけではなく複数の高校の問題にも取り組んでおくことをおすすめします。
進研ゼミでも、特色検査(自己表現検査)専用の対策教材をご用意しています。

過去問は最低3年、できれば5年分取り組む

「過去問は何年分くらい解けばいいの?」というお声を中学生や保護者の方からいただくことがあります。以下に過去問に取り組む際のポイントをまとめました。

1.過去3~5年分は取り組む

問題形式に慣れるためにも、最低3年、できれば5年分は取り組みましょう。余裕があれば、入試当日までに5年分×3回解くのが理想です。出題傾向をしっかりとつかめますし、自分の弱点やニガテな部分も把握できます。
1点注意してほしいことがあります。2021年度入試は新型コロナウイルス感染防止による休校措置のため、学力検査の一部の出題範囲が削減され、中学1、2年での履修科目の出題が増えるなど例年の入試問題とは異なる出題傾向となりましたが、2022年度入試からは出題範囲の削減対応はなくなりました。とはいえ、2021年度入試の過去問も受験対策として役に立つので、しっかり取り組んでいきましょう。

2.本番と同様に時間を計りながら解く

神奈川県の学力検査は1教科50分で行われます。わからない問題に時間をかけすぎると、すべての問題を解き終わらないうちに時間切れということにもなりかねません。一定時間考えてもわからない問題は印をつけたうえで後回しにし、頭を切り替えて次の問題に移るなど、時間配分も練習しておきましょう。

共通選抜(全日制)学力検査の時間割
教科時間配点
外国語(英語)
(リスニングテストを含む)
9:20~10:10100点
国語10:30~11:20100点
数学11:40~12:30100点
理科13:20~14:10100点
社会14:30~15:20100点

3.途中式や作図なども消さずに残す

計算問題の途中式や図形問題の作図の跡なども消さずに残しておきましょう。どこで間違えたのかが見つけやすくなります。また、配点の高い記述問題では部分点をもらえる可能性があります。「わからない」とあきらめて白紙にするのではなく、わかるところまででも書くようにしておきましょう。

4.間違えた問題は必ず解き直す

過去問に取り組むときに、いちばん大切なのが解き直しです。解答・解説を読んで、どこをどう間違えたのかをしっかりと確認し、もう一度自力で解き直すことで力がついていきます。

一方で、入試本番では、前年度と傾向の異なる問題が出題される可能性もあります。進研ゼミ『中三受験講座』の<受験Challenge><受験レッスン>9月号~12月号では、神奈川県入試で出題されやすい問題の解き方が身につくだけではなく、全国の入試過去問を解いて演習ができるようになっています。ぜひ、さまざまな問題に取り組んで、得点力をつけていきましょう。

また、詳しい解答・解説がついた都道府県別「入試過去問徹底解説」(8月号)と「最新入試過去問徹底解説」(10月号)をお届けします。ぜひご活用ください。

入試問題の出題傾向分析、受験対策の解説動画「47都道府県別高校入試セミナー」も参考にしましょう。

志望校のレベルに合わせた目標設定を!

学力向上進学重点校(エントリー校)など難関校の合格者の点数に注目した場合、県全体の合格者平均点よりも高い平均点となっています。とくに湘南高校や横浜翠嵐高校では、合格者は平均で9割以上得点しているとみられます。これらの高校をめざす場合には、過去問を解くときにも高得点を目標に取り組むことが必要です。

最終的には、志望校の難易度や、お子さまの内申点によって、「目標点」は異なります。<保護者向け 個別相談ダイヤル>では、お子さまの内申点や志望校を踏まえたうえでの具体的な入試目標点(過去問を解くときの目安)などをお伝えしています。ぜひお電話でご相談ください(予約制)。

この記事を書いた人

神奈川県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

神奈川県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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