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【広島県】2023年度公立高校入試制度 何が変わる? 対策は?

広島県では、2023年度から公立高校の入試制度が変わります。2020年6月時点で中1生のお子さまをもつ保護者の方は、「何が変わるの?」「受験への影響は?」と気になっているのではないでしょうか。この記事では、入試制度の変更点と、今からできる対策をお伝えします。

【広島県】2023年度公立高校入試制度 何が変わる? 対策は?

進路希望に合った高校・学科・コース選択を!

入試制度変更の背景

広島県教育委員会は、これからの社会で活躍していく生徒たちに15歳の段階でとくに身につけておいてもらいたい「力」について、発表しています。

広島県の15歳の生徒に身につけておいてもらいたい力

「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」。新しい入試制度では、こうした力が受験生にどの程度身についているのかをみるために、選抜内容や選抜方法が変わります。

教育目標(スクールポリシー)などを事前に公表

受験生が自分の進路の希望などに合った高校・学科・コースを選択できるようにするため、2023年度からの新しい入試制度では、教育目標(スクールポリシー)などが事前に公表されます。

事前に公表される内容

  • 教育目標(スクールポリシー)
  • 育てたい生徒像
  • 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
  • 選抜方法(実施する検査の項目や配点)

ここでとくに重要なのが、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)と選抜方法です。志望校に合格するために、どのような選抜を通過する必要があるのかを、しっかりと確認しましょう。
2023年度からは、選抜方法の枠組みが大きく変わります。どのような変更がなされるのでしょうか。

受検チャンスは「一次選抜」の1回に!

すべての高校で「一次選抜」を実施

試験期間の短縮化と授業時間の確保のため、今までの選抜(I)と選抜(II)が統合され、「一次選抜」が実施されます。合格者が入学定員に満たなかった学科・コースでは、「二次選抜」が実施されます。
今までは選抜(I)と選抜(II)で異なる高校に出願することも可能でしたが、この変更により、受検チャンスは原則「一次選抜」の1回になると言えるでしょう。高校が発表する教育目標(スクールポリシー)などを確認し、行きたい高校を慎重に選択することが求められます。

一部の学科・コースでは、特色枠による選抜を実施

一次選抜の選抜方式は、2通りあります。

  • 一般枠による選抜
    すべての学科・コースで統一的に実施する選抜方式で、入学定員の50%以上の合格者を決定します。
  • 特色枠による選抜
    学科・コースの特色が出る内容で実施する選抜方式で、入学定員の50%以内で合格者を決定します。特色枠による選抜を実施しない学科・コースもあります。

特色枠による選抜を実施する学科・コースでは、特色枠による選抜で合格者を決定した後、合格とならなかった受験生を対象に、一般枠による合格者を決定します。

広島県一次選抜の流れ

選抜では学力検査が重視され、新たに「自己表現」を実施!

合格者は、学力検査、調査書(内申書)、自己表現の3つの得点の合計点で決まります。独自検査を実施する学科・コースでは、独自検査の得点を含めた合計点により合格者を決定します。

【学力検査】選抜の比重の6割を占める

変更点

  • 学力検査の比重が高くなる
  • 外国語(英語)で、新たな検査を検討

選抜資料の比重は、「学力検査:調査書:自己表現=6:2:2」とすることが基本。現行の入試制度よりも、学力検査が重視されるようになります。

広島県 選抜における得点の計算例

学力検査は、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科です。基本は5教科各50点満点ですが、一部の高校では、教科の配点が異なる場合があります。
また、外国語(英語)の聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの力を総合的に見るための検査を実施することが検討されています。

【調査書】評定の比重は、中1:中2:中3=1:1:3

変更点

  • 中3の比重が高くなる
  • 記載内容は選抜に必要な項目のみになる

調査書には、中1から中3までの学習の記録(評定)が、9教科×5段階で記入されます。一部の学科・コースでは、特色枠による選抜で、教科の配点が異なる場合があります。
学習の記録(評定)の比重は、中1:中2:中3=1:1:3。現行制度では全学年が同じ比重ですが、2023年度入試からは、中3の評定が3倍にされます。

また、調査書に記載される内容は、志望校、氏名、性別、学習の記録(評定)などの、選抜に必要な項目のみとなります。「特別活動の記録」などは、調査書から記入欄がなくなります。

【自己表現】受検生全員に「自己表現」を実施

変更点

  • 面談方式で「自己表現」を実施
  • 全員、「自己表現カード」を作成

自己表現は、「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」が、どのくらい身についているのかをみるために、面談方式で実施されます。
自分自身のこと(得意なことやこれまで取り組んできたことなど)や、高校に入学したあとの目標などについて、自分で選んだ言葉や方法で表現することが求められます。

また、受検会場で全員が「自己表現カード」を作成します。自己表現の補助的な資料として用いられます。自己表現カード自体は、評価の対象ではありません。

【独自検査】学科・コースによって独自の検査を追加

学科・コースによっては、特色に応じて独自の学力検査や作文、実技検査など、独自の検査が追加される場合があります。これは、現行制度と変わりません。

進路希望に合った志望校選びと、学力アップを

目的意識をもって中学校生活を送る

以上のように、2023年度入試からは、さまざまな選抜方法の変更が行われる予定です。学力検査が重視され、評定も中3の比重が高くなると聞くと、「中3になってから頑張ればいいや」と思うお子さまもいらっしゃるかもしれません。
しかし、自己表現でみられる「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」は、一朝一夕に身につくものではありません。

自分は何が好きなのか、将来やりたいことは何なのか、そして、そのために中学校3年間で何を意識し、どのように活動してきたかということを、自分の言葉で表現できるようになる必要があります。
つまり、進路の希望を考え、目的意識をもって中学校生活を送ることが大切なのです。

納得のいく志望校を選び、合格できる学力を身につける

中学校3年間で進路の希望を考え、納得のいく志望校を選びましょう。そして、内申点をしっかり取り、当日の学力検査で得点できる学力を身につけ、志望校合格をめざしましょう。

広島県 新入試制度まとめ

〈高校入試情報サイト〉では、お子さまの志望校選びや受験勉強に役立つ最新の入試情報を発信しています。ぜひ、ご活用ください。

この記事を書いた人

広島県入試分析担当

広島県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

広島県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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