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【山口県】2026年度から変わる公立高校入試制度の変更点と対策

2026年度(令和8年度)から、山口県の公立高校入試制度が変更されます。これまでの推薦入学が廃止され、中学校長の推薦が不要な特色選抜に変わります。第一次募集は変更ありません。主な変更点を中心に新しい選抜の内容および対策についてお伝えします。

中学校長推薦が不要の特色選抜は志願者が自分の意思で出願できる

これまでの推薦入学と異なり、特色選抜は中学校長の推薦が不要な自己推薦型の選抜です。高校が示す「アドミッション・ポリシー」と「出願要件」を満たすことが必要ですが、志願者が自分の意思で出願できる選抜です。

アドミッション・ポリシー

アドミッション・ポリシーは、各高校が定める「入学時に期待される生徒像」です。公表イメージの例として、以下の内容が発表されています。

アドミッション・ポリシーの公表イメージ
1. 学習意欲に富み、自ら進んで考え、判断し、行動できる生徒
2. 将来への明確な目的意識をもち、実現しようとたゆまず努力する生徒
3. 生徒会活動、部活動、ボランティア活動等に自ら積極的に取り組む生徒

アドミッション・ポリシーとは(高校入試用語集)

出願要件

各高校が定めた特色選抜に出願するための基準です。学習活動の実績として「評定の数値基準」を示す場合もあります (2026年度入学者選抜に限り、1年生の評定は数値基準として求められません) 。公表イメージとして、以下の内容が発表されています。

出願要件の公表イメージ
次の1・2の要件を全て満たすとともに、3・4のいずれかを満たす生徒
1. 本校志望の意思が強く、基本的な生活習慣が身についている者
2. 学習成績が良好な者(第3学年の評定合計が34以上)
3. スポーツ・文化・生徒会活動等において、顕著な実績を残した者
4. 学習成績が優秀な者(第3学年の評定合計が38以上)

学校独自検査

学校独自検査は、志願する高校で求められる力や学科への適性などを確認するための検査で、小論文、実技検査、口頭試問、基礎学力検査、総合問題などから各高校が選択し、独自に実施内容を決定します。2026年度入学者選抜の実施内容は、2025年7月に出願要件と同時に公表される予定です。
口頭試問はその場で示されたグラフや資料をもとに考えをまとめて表現するなど、学習意欲や思考力、対応力などが確認されます。総合問題は各教科で培った力を総合的に問う内容で、高校ごとに中学校までに学習した範囲から問題が作成されます。

新しい入学者選抜の特色選抜について書かれたチラシ(2024年3月発行)のPDFが発表されています。

内申点の確保と学力検査の得点力をつけることが大切

新たに実施される特色選抜では高校・学科によっては出願要件に評定の数値基準が設定されていたり、基礎学力検査や総合問題の実施が予定されています。変更のない第一次募集では全員に学力検査が実施され、調査書(内申書)も重視されます。1点でも多くの内申点を確保しておくことと、学力検査の得点力をつけておくことが大切です。

山口県教育委員会のWebサイトには「中学生のための学校紹介」ページも用意されています。

最新情報は、引き続き山口県教育委員会のWebサイトで確認しましょう。

この記事を書いた人

山口県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

山口県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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