理解力がグッと高まるノート術

あなたは学習するときにノートをどんなふうに使っていますか? なんとなく文字や計算式で埋めている人が多いかもしれません。でも、それだけではもったいない! とり方・つくり方を少し工夫するだけで、ノートを「自分だけの参考書」へとバージョンアップできるのです。今回は、成績アップや志望校合格につながる「最強ノート活用術」を紹介します。

見やすいノートのコツは中1・2で身につける

進研ゼミ出身の大学生に聞きました

中1・2生の中には、ノートを使って先生の板書を書き写したり、問題を解いているけれど式や答えを書くだけという人もいるかもしれません。
中学時代に「進研ゼミ」を受講していた大学生にアンケートを取ったところ、中学のときに「問題を解くだけ」に少しずつ別のやり方をプラスしながら、ノートのレベルアップに成功した人が多数いるとわかりました。そして、多くの人は「中1・2からノートづくりのコツがわかってきた」と回答しています。つまり、中1・2生のみなさんは、まさに今がノート術を身につけるベストタイミングなのです。

授業も自習も「T字ノート」がオススメ!

T字ノートとは(ノートにT字を書こう)

「自分だけの参考書」としてのノートをつくるテクニックはいろいろありますし、自分なりのやり方が見つけられるのがいちばんです。ただ、もしまだいいやり方が見つからないな…と思っているかたに試してみてもらいたいのが「T字ノート」術。「T字ノート」とは、ノートの1ページを大文字の「T」を書くことからこう呼んでいます。こうして、ノートを3つに区切って、それぞれのスペースを
(1)タイトル(単元・ページ)
(2)演習スペース(問題を解くスペース)
(3)分析スペース(わかったこと・気づいたことを書くスペース)
として使います。(1)~(3)のスペースをどう使うのか、ポイントを紹介しましょう。

(1)には日付や単元名、目標を書く

日付や単元を書くのは、後でその単元を復習したいときにそのページを探しやすくするためです。また、目標を書きとめておくことも大切です。「目標なんてない…」と思うかもしれませんが、教材に載っている「その単元で身につけたいこと」などを書き写しておくだけでも、学習の目的が明確になります。

(2)の演習スペースはゆったり使う

演習スペースには計算の途中式などを書きますが、ポイントは式を詰め込みすぎないこと。例えば分数などは、スペースが狭いとどれが分母でどれが分子かわからなくなり、計算ミスを招きやすくなります。式と式の間を1行ぐらい空けて、余白をたっぷり取りましょう。

(3)の分析スペースの余白には気づいたことや別解をメモする

分析スペースには、覚えていなかった単語や公式、用語などを書きましょう。こうすると、後で見返したときに「このときは、この公式を覚えていなかったんだな。もう一度見ておこう」などと気づくことができます。また、解き方のポイントや別の考え方なども書いておけば、自分がどう学んでいったかがひと目でわかります。

教科によってスペースの分け方は工夫しよう

T字ノートをつくるとき、3つのスペースの割合は教科によって変えてみてもいいでしょう。教科別のオススメT字ノート術を紹介します。

数学は、途中式をしっかり書けるよう「演習スペース」を広くとる

T字ノート(数学)

数学のT字ノートは、Tの縦線を少し右にずらし、問題を解くときの途中式を丁寧に書けるよう、演習スペースを広く取るといいですよ。

英語も「演習スペース」を広く取って、問題の答えだけでなく英文全体を書く!

T字ノート(英語)

数学と同じく、英語も演習スペースを広くとるといいでしょう。英語の問題は穴埋めや記号で答えるものも多いですが、ノートで問題を解くときは、記号や英単語だけでなく、英文をすべて書く習慣をつけましょう。これを続けることで、英文の形や表現が身につくとともに、見直したときにも英文をまるごと見て理解することができます。

理科・社会は分析スペースを広く取って関連知識を整理

T字ノート(理科)

理科と社会は、Tの縦線を左側にずらし、分析スペースを広くとりましょう。理科や社会は、問題の答え自体は短い用語や数字であることが多いですが、その用語の関連事項がたくさんあります。そこで、関連事項をひとまとめにして分析スペースに書いておくのです。例えば歴史の「保元の乱」なら、「誰と誰が、何のために戦ったのか」「その結果どうなったのか」まで整理しておくと、後で見たときにたくさんの知識を一度に思い出せます。

初めはマネをするだけでOK!

ノートづくりは、いろいろ試しながら自分なりのやり方を身につけていくもの。最初からきれいなノートをつくろうとするのではなく、まずは1つでもマネしてみてください。そこから「こうしたほうがわかりやすいな」という自分なりのやり方が見つかるはずです。

ここで紹介した勉強法は、「進研ゼミ個別指導教室」で行われている事例です。「進研ゼミ個別指導教室」についての情報は、下記をご覧ください。

この記事を書いた人

高校入試情報担当

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進研ゼミ『中学講座』

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