英語の「読む」「書く」力を伸ばすうえでも「音読」は有効?

予習・復習 定期テスト 受験対策

英語を「読む」「書く」力は、「聞く」「話す」力とは別のものだと考える人は少なくないようです。しかし、4つの力はつながっており、「聞く」「話す」ための学習をベースにすることで、「読む」「書く」力もぐっと伸ばすことができます。ベネッセ教育総合研究所で英語教育の理論や学習について研究してきた成果や中学の先生にうかがったことをもとに、英語の「読む」「書く」力を伸ばすうえでも効果的と言われている学習法を解説します。

音読で英文を習得することが「読む」「書く」力アップにつながるのか?

音読で「読む」「書く」が伸びる?

VOL.1の記事「中学生の英語力は『教科書の音読』で伸ばす」では、教科書の音読が英語力アップに効果的だとお伝えしました。「音読をすれば、確かに『聞く』『話す』力は伸びるだろうけど、『読む』『書く』力にはあまり関係ないのでは?」と思う人がいるかもしれません。しかし音読によって「読む」や「書く」のスキルも伸びると考えられています。

なぜなら、音読を十分繰り返すことで英文をしっかり習得できるからです。教科書の文章には、重要文法や新出単語をバランスよく含んだ英文が満載なので、それらがまるごと頭に入っていれば、英語を「書く」にも「読む」にも活かせるというわけです。具体的にご説明しましょう。

音読で「読む」「書く」が伸びる?

英文の意味を考えながらの音読で「読む」力が高まる

教科書の音読は、英語の「読む」力を高めるのに大変役立ちます。音読するときは英文の意味を考えながら何回も聞いたり読んだりするため、続けているうちに英文を見ただけで意味がわかるようになっていきます。この積み重ねによって、高校入試で出題される長文の読解問題も、英文を見て意味がわかり、速く読めるようになっていきます。

教科書の英文が頭に入ってきたら、週末や長期休暇など時間のあるときに、教科書の巻末にあるような、授業で使われなかった長めの文章にも挑戦してみましょう。初めて見る英文でも、実は授業で学び、十分音読して意味がわかる英文がたくさん使われています。初めて読んで意味がある程度でもわかれば、大きな自信になります。

英語を「読む」ための題材は、教科書の巻末に載っている読み物に加えて、英語検定対策用の問題集に載っている文章などもおすすめです。レベルとしては、「だいたい意味がわかる」と感じるぐらいのものが適当です。「サッと読んで概要をつかむ」→「意味がわからない文や単語は、辞書などで意味を調べる」という流れで読んでみましょう。さらにわからないところを学校の先生などに質問してみてもよいでしょう。自力で文章を読む練習をするうちに、模擬試験や高校入試で出題される長文も読解できるようになっていくでしょう。

音読で「読む」「書く」が伸びる?

「書く」力を伸ばすには声に出しながら書く

英語の「書く」力を高めるうえでも音読は重要です。音読によって重要文法や新出単語を含む英文を習得できるので、自分で英文を書くときにもその表現や単語を思い出すことができるようになるからです。

英語を「書く」力を伸ばすためには、音読して慣れた教科書の本文を、声に出しながら手を動かして書くことをおすすめします。この練習によって、文字と音を頭の中でしっかり結びつけることができます。うろ覚えの場合は、教科書に戻って文字を確認しながら音読し、書きながらだんだん覚えていきます。

音読で「読む」「書く」が伸びる?

英語の表現や単語を声に出しながら「書く」練習は、教科書のチャプター(1~2ページのまとまり)全部でなくても構いません。重要文法が含まれるキーセンテンスのほか、文法や意味が少しあやふやな文、なぜか気になった文、心に残った文などでも構いません。自分でピックアップして取り組むことが大切です。これだけでも、高校受験で出題される英作文問題に役立つような「書く力」を高めることにつながっていきます。

編集協力:横堀夏代

この記事を書いた人

加藤由美子

加藤由美子

ベネッセ教育総合研究所
言語教育研究室室長

ベネッセコーポレーション大阪支社を経て、ベルリッツ・シンガポール学校責任者として駐在。帰国後はベネッセの英語教育事業開発を担当。研究部門では、ベネッセの英語教育カリキュラム開発や、英語教育に関する調査・研究に取り組む。現在は、教科の基盤となる言語教育研究も行う。

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