勉強法

効率的な暗記勉強法で効果絶大! 効率暗記3か条

受験対策

暗記のサイクルは、覚える・思い出す(テスト形式)・繰り返す。この3つを効果的に行うことが効率アップの秘けつです。今回は、わたし自身の塾での指導経験をもとに、効果絶大な暗記の3か条をご紹介します。

たくさん覚えたいなら 「関連付ける」

関連づける

テスト範囲が広くなると、たくさんのことを覚えなければなりません。また、「せっかく時間をかけて覚えたはずなのに思い出せない!」なんて経験も多いはず。そんな方には、「つながりを意識した暗記方法」で、「想起練習」をすることが最も効果的です。

「想起練習」とは、一度記憶したことを、何も見ずに書き出すことをいいます。
今まで一度も聞いたことがないような新情報を覚えることは、いちばん大変なことです。似たものを関連づけたり、比較したりすることによって、より記憶に残りやすくなります。
例えば、歴史の「公事方御定書」よりも「生類憐みの令」の方が中学生にとって覚えやすい用語です。「生類憐みの令」は、徳川綱吉の動物愛護に対する極端な法令ですが、漢字からすぐに内容がわかりますし、動物を大切にすることは中学生にとっても身近な考え方だからです。

さらに、図や表を活用すれば、文字だけより、記憶に残しやすくすることが可能です。この方法をマスターすれば、一問一答問題だけでなく、選択問題などの応用問題でも正答することができるようになります。

うまく覚えられないなら 「全身を使う」

全身を使う

単純な暗記法では、効率よく覚えることはできません。全身を使って暗記をすれば、脳が活性化され、記憶の定着は一段とよくなります。
書くときは「手と目」を使い、声に出すときは、「口と耳」を使います。さらに、ずっと座りっぱなしより、部屋の中で歩きながらなど、適度な運動をしながら暗記をするとより効果的です。

暗記する時間や場所を意識して取り組むことも大切です。就寝前やいつもより少し早く起きて、暗記に取り組んでみてください。よいコンディションで暗記をすれば、暗記のニガテ意識を克服することができ、記憶に残りやすくなります。

授業中の取り組みでも、先生が板書すること以外に、メモや疑問に思ったことを余白に書きながら聞くと、集中力が上がります。書くことで、内容をよく理解でき、詳しく授業内容を記憶することができるようになります。無理なく知識を広げることで、暗記が得意になれるはずです。

なかなか集中できないなら 「時間と量を区切る」

区切る

確実に暗記するためには、集中力やモチベーションが不可欠です。集中できていないまま時間だけを使っても、テストでよい成果は出せません。うまく集中できないときは、「時間と量を区切る」をやってみてはいかがでしょうか。

タイマーは、英単語「10問あたり5分」が目安です。量は、「2ページずつ覚える」ようにやってみましょう。そして、間違えた問題だけもう一度すぐに覚え直して、必ずテスト形式で暗記するようにしましょう。
ただし、休憩を頻繁に取りすぎたり、教科書の隅から隅まで覚えたりする方法はよくありません。覚える用語は、あらかじめ要点を絞ってください。教科書の太字などの重要用語から覚えるといいですね。

うまく「区切る」をマスターすれば、集中力や学習効果を上げることができ、効率よく知識量を増やすことができます。

まとめ 効率暗記の3か条を試してみよう!

効率暗記の3か条を試してみよう

実際のテストでは、用語の暗記だけでは意味がありません。答えだけを暗記しても、何を問われているのか、どの知識を使えばよいのかわからないからです。
暗記をする上で大切なことは、この用語にどんな意味や性質などが関連するのか理解しながら覚えることです。そうすることで、基礎から応用まであらゆる問題に対応する知識を同時に養うことができます。

暗記勉強は、スマホのメモリーのように記憶容量を考えがちですが、人間の脳は、ロボットと違って、覚えれば覚えるほど、どんどん暗記できるようになります。

さらには、全身を使って覚えることで、暗記に対するニガテ意識を克服することができ、時間や量を区切って取り組むことで、短時間でたくさんの量を暗記することも可能です。

ぜひ、効率暗記の3か条をマスターして、自分に合った暗記法を楽しみましょう。

※ここでご紹介した教材の名称・内容・デザイン・お届け月などは変わることがあります。

この記事を書いた人

高濱麻美

高濱麻美

co-step inc.編集プロダクション

個人指導塾の教室責任者兼英会話講師、元進研ゼミLet’s のコーチ/BE Studio講師経験あり。

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