苦手科目に手を付けよう! 嫌いな科目でもやる気を出す3つの方法

受験対策

苦手科目はやる気が出なかったり、勉強すること自体が嫌いになってしまったりします。苦手科目の勉強を避ければ避けるほどテストもうまく行かなくなり、余計に嫌いになるということはよくあります。少しずつでもやる気を出せるような工夫の仕方を紹介していきます。

なぜ苦手科目はやる気が出ないのか?

苦手科目にやる気が出ない理由

苦手科目のやる気が出ないのには理由があります。これらの理由を解消していけば、やる気を出すことは可能です。

集中できないから

「勉強に集中できない」ということを理由にして苦手科目の勉強を避けるお子さまがいます。集中できないことには外的な要因(周囲の環境)と内的な要因(精神的な原因)の2つがあり、どちらに原因があるのかを考えるとよいでしょう。もちろん両方の原因で集中できないということもあります。

苦手なので長く勉強できないから

苦手科目ほど長時間勉強しないと克服できないと考えている人は多いです。もちろん集中して勉強する時間が長い方が知識や解き方が定着するのは確かです。ですが苦手意識のせいで集中できなかったり、やる気が出ないまま机に向かっているのが苦痛だったりすることがあるでしょう。

得意科目と同じような得点が取れないから

「苦手科目や嫌いな科目はどんなに勉強しても満足な得点が取れない」と感じる人も多いです。得意科目と同じような得点が取れないことで満足度を得られず、「まただめだった」「どんなに勉強しても点が上がらない」「それなら勉強したくない」という負のスパイラルに陥りがちです。ですがなかなか得点が取れないからこそ「苦手科目」になっているわけですから、一気に得意科目と同じような得点をねらうのは難しいものです。

方法①:やる気を出すために集中できる環境をつくろう

集中できる環境

遊び道具と勉強を切り離す

自分の部屋にゲームやマンガなどの遊び道具があると、苦手な科目からついつい逃げたくなってしまいます。勉強する部屋には遊び道具を置かず、勉強と遊びをしっかり切り離すことが大切です。
ゲームやマンガは、勉強をするときは一時的にリビングなどに置いておき家の人に管理してもらうと、自分の部屋で集中して勉強できます。マンガなどが多くて移動させられない場合は、鍵付きの本棚に入れるか、本棚の前面に布などで目隠しをするだけでも効果があります。遊びと勉強を切り離せないという場合には図書館などほかの場所で勉強することも検討しましょう。

リビングでの勉強は集中できないので注意

なかにはリビングで勉強するという人もいますが、集中できないのでやめた方がよいです。リビングはご家族がテレビを見ていたり、キッチンでご飯のしたくをしているのが見えてしまったりするため、集中できる環境ではありません。テレビの音や家族の話し声、兄弟が遊んでいる音などは集中をさまたげる騒音になるため、勉強の邪魔になります。またローテーブルとソファーでは高さが合わず、集中できません。

音楽を効果的に使って集中を高める

音楽をかけると集中できる場合があるので試してみましょう。完全に静かな状態では集中できないという人も多く、適度に音が聞こえた方が集中できるという研究結果も出ているため、音楽をかけるのはよい方法です。
歌詞が入っておらず、ゆったりした曲調のものを選びましょう。歌詞が入っているとそちらに集中が向いてしまいますし、元気のよい曲も自然に耳から入ってきてしまい、気がそれてしまいます。最近ではカフェでかかっている音楽のCDや、集中力を高める「ホワイトノイズ」という音を流せるアプリなどもあるので活用してみましょう。ボリュームは大きすぎず、気にならない程度にすることが大切です。

日頃から部屋を片付けておく

部屋は集中できるように日頃から片付けておきましょう。勉強前に片付けをし始めると、それだけで1日が終わってしまうこともあります。日頃から片付ける習慣をつけておき、いつでも机に向かって集中できる環境をつくりましょう。

友達と図書館で勉強してみよう

家ではどうしても集中できないという人は、図書館や学校の図書室を利用しましょう。図書館には机や自習専用スペースがありますし、図書館でも勉強をしている人は多いです。声や物音を出してはいけない場所ですし、周りの人も勉強をしているため自然に集中できるようになります。周囲のペンの音やページをめくる音などの「静かな作業音」も音楽と同様に集中力を高める効果があります。また、図書館のような「しゃべってはいけない場所」なら、友達と一緒に行っても遊んでしまうことはありません。むしろお互いの頑張りに影響されて、いつもより集中できることもあります。

方法②:苦手科目はまずは5分間から! 少しずつ勉強時間を延ばそう

まずは5分から

苦手科目を勉強するのはつらいという場合でも、まずは5分間程度の短時間から始めてみましょう。徐々に勉強時間や勉強量を増やしていき、科目に対する抵抗感をなくしていくことが大切です。

まずは5分間机に向かってみよう

まずは5分間、教科書やテキストを開いて机に座ってみましょう。もちろん座るだけでなく、教科書をざっと読んでみることをおすすめします。5分間耐えられたなら、翌日は10分間に延ばしてみましょう。少しの時間でも「勉強した」と感じられれば成功です。

まずは最初の3問を解いてみよう

テキストや問題集がある場合、最初の3問だけ解いてみましょう。間違えても構いません。間違えたら解答・解説を読み、教科書で正しい知識や解き方を確認してもう一度解いてみてください。その3問がちゃんと正解できれば大成功です。翌日は5問、その次は10問、1ページと少しずつ増やしていきましょう。

「1日少しずつ」を続けてみよう

1日少しずつの勉強でも、3日坊主で終わってはもったいないです。1日少しずつを毎日続けていきましょう。1日10分でも1週間続ければ1時間以上になります。1日30分勉強できれば、1週間で3時間半も勉強したことになります。

方法③:「小さい目標」をつくって少しずつ達成していこう

目標達成

苦手科目や嫌いな科目はいきなり大きな目標を設定しても、なかなかうまくいきません。小さい目標を立てて、少しずつ達成していきましょう。

「今日の授業で解いた1問」を解けるようにする

苦手な勉強を始めたら、その日の授業で解いた問題を1問だけ解いてみましょう。しっかり正解できれば成功です。授業で習ったばかりの内容が頭に残っているため、復習には向いています。忘れてしまった内容を勉強するよりも解きやすいですし、早めに復習をした方が定着しやすいのでおすすめです。1問解けるようになったら翌日は3問、5問と増やしていきましょう

「今日読んだ文章」を音読してみる

国語や英語などはその日の授業で読んだ文章を音読してみましょう。まだ授業の内容が記憶に残っているうちに音読をすると、より内容を深く理解することができます。覚えていない単語や漢字もチェックしておくとよいでしょう。

続けることも目標になる

すぐに達成できる小さい目標を「続ける」ということも目標になります。1日達成できたら2日、2日達成できたら3日、そこから5日、1週間、10日間と少しずつ延ばしていきましょう。

「小さな目標」でも達成していくことが自信になる

最初はどんなに小さな目標だとしても、達成していくことが自信につながります。苦手意識は失敗した経験から生まれることがありますが、たくさんの成功体験をしていけば苦手意識が少しずつ消えていきます。できることを増やし、「苦手ではない科目」にしていきましょう。

【まとめ】苦手科目でも少しずつ努力すればちゃんと結果が出せる!

苦手科目はやる気が出ないということが多いですが、「なぜ、やる気が出ないのか?」をまずは自分で考えてみましょう。環境が問題ならやる気を出せるような環境をつくり、長く勉強できないならまずは短時間から始めて少しずつ長くしていきましょう。小さい目標を一つひとつ達成して成功を積み重ねることが自信につながっていきます。できるだけ毎日少しずつ勉強していけば、「苦手科目」はいつの間にか「苦手ではない科目」になっていきます。

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この記事を書いた人

前澤洋介

前澤洋介

co-step inc.編集プロダクション

教員免許所持。20年間学習塾の講師・教科主任・校長を歴任し、中学・高校・大学受験すべての分野で指導を経験している。

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