勉強法
効率暗記3か条 「全身を使う」をやってみよう!
効率暗記3か条は、「関連付ける」「全身を使う」「区切る」。今回は、わたし自身の塾での指導経験をもとに、「全身を使う」暗記の具体的な方法をご紹介します。
見る(目)だけでなく、書く(手)、声に出す(口・耳)など、全身を使って暗記しましょう。 さらに、脳も活発にするため、時間帯や場所を工夫する方法もあります。
書いて覚える
英単語のつづりや漢字の書き取りなどは、目視して覚えるだけではうまく暗記できません。そういうときは、「書いて覚える」をやってみましょう。
国語の漢字は、画数や部首、「トメ・ハネ・ハライ」まで意識して覚えるようにしてください。漢字は必ず得点したい問題です。入試や模試ではただ書くだけでは、正解になりません。「知っている漢字をきちんと丁寧に書けるか」を問われます。ハネがなかったり、突き抜けてしまったりするだけで、減点もしくは不正解と判断されてしまうので、しっかり書いて練習しましょう。
また、読み方や意味調べをしておくことも重要です。「効率的な暗記勉強法で効果絶大! 効率暗記3か条」でお話したとおり、新しい情報を入れるためには、つながりを意識して取り組むことが大切です。そうすることで、長文においての語い力も広がり、もっと文章が読みやすくなるはずです。
声に出して覚える
英語のつづりや古文の長文などは声に出して覚えましょう。脳が活性化され、集中力や定着度が上がります。
英単語は、つづりを書きながら発音もして、目や手、口、耳などたくさんの感覚を使って覚えると非常に効果があります。正しい発音を覚えれば、リスニングテストでの効果も発揮することができます。
古文や英語の教科書本文を覚える際にも、音読することはとてもよい暗記の仕方です。大切なのは、無意識に読んで取り組むのではなく、内容をよく理解したうえで覚えることです。覚えた用語を意識したり、会話の主(ぬし)や、訳(やく)も思い浮かべたりしながら暗記しましょう。
長文を暗記すれば、穴埋め問題でも例文が頭に入っているので、簡単に答えることができるようになります。
時間帯や場所を工夫する
学校から帰った後、疲れた状態で勉強を頑張りすぎていませんか? とくにテスト前だと、寝不足になりがちですよね。体のコンディションが整っていないままの暗記勉強法は、逆効果です! 暗記の時間帯や場所を工夫するだけで、暗記の効率をグッと上げることができます。
暗記のベストタイミングは、寝る前です。人間は睡眠中に前日の情報を整理し、記憶を保存させます。ポイントは、暗記が終わった後に何もせずに寝ることです。暗記をした後、余計な情報が追加されると、定着させたい記憶を混乱させてしまいます。ですので、寝る前はスマホを見たりせず、就寝前の15分を利用して、暗記をしましょう。翌日にもう一度思い出せば、さらに効果は上がります。
ただし、疲れは暗記の敵です。集中力を欠いたまま暗記をしても、時間を無駄にしてしまいます。そうならないよう、疲れたらしっかり休みを取って、朝から暗記することも時間の有効な使い方です。また、同じ場所で暗記し続けるより、たまには場所を変えてみましょう。
部屋の中を歩いたり、適度に運動したりしながら暗記することも非常に効果的ですので、ぜひ試してみてください。
まとめ 効率暗記の3か条を試してみよう!
全身を使って覚えることで、暗記に対するニガテ意識を克服することができるかもしれません。
ほかにも、「関連付ける」「区切る」暗記もおすすめです。ぜひ、効率暗記の3か条をマスターして、自分に合った暗記法を楽しみましょう。
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