2023年度(令和5年度)の文理学科の全体の志願倍率は、1.41倍(前年度は1.38倍)で、前年度より上昇し、依然として高い水準でした。
また、普通科(単位制除く)の全体志願倍率は1.14倍でしたが、高校によっては高い倍率となっているところがあるため、注意が必要です。

2023年度(令和5年度)の中学３年生の成績(評定)の平均が前年と比べて上がってきています。
大阪府では、調査書に記載される評定は、国語・数学・英語・理科・社会の５教科について、大阪府全体で実施される「チャレンジテスト」の結果をもとに補正されるという制度になっています。

• 大阪府公立高等学校入学者選抜における調査書評定の府内統一ルールのお知らせ(PDF)

ですから、定期テスト対策や日々の授業・提出物など、成績アップのためにしっかりと対策をするのはもちろん、チャレンジテストで高得点を取ることが重要です。
さらに、実技４教科については、チャレンジテストでの補正がされないので、実技のテスト、定期テスト、授業態度、提出物など、様々な活動について、しっかりと取り組むことが大切になってきます。
平均が上がっているということは、同じ高校を受験するライバルの評定も上がっているということになります。できるだけ高い内申点を持って受験日を迎えられるよう、中３生はもちろん、中１・２生も今から対策をするようにしましょう。

公立高校入試では英検®などの外部検定での取得級・スコアによって学力検査の英語の得点を読み替えるという制度があります。入試当日の英語の学力検査の得点と読み替えの点数のうち、高いほうの点数が合否判定に使用されるという制度です。
読み替えがされるのは、英検®でいうと2級以上と高レベルなことから、この制度が初めて導入された2017 年度(平成29年度)は、英語資格を活用した志願者は345人でした。しかし、その後は年々増加し、2022年度(令和4年度)は3505人となりました。特に文理学科では、志願者の活用が多くなっています。
中1・2生であれば今から計画的に英検®などの級取得のための対策を始めるのもよいでしょう。中３生については、英語に自信のある方はぜひ挑戦していただき、あまり得意でない方は資格取得だけに力を入れるよりも、学力検査対策をしっかりやっていくことが大切になります。