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【東京都】併願校選びのポイント 私立高校の「出願基準」とは? 

私立高校の一般入試は、都立高校の一般選抜の前に実施されます。都立高校が第一志望でも、「行きたい」と思える私立高校に合格しておくことで、自信をもって都立高校受験に臨むことができます。 私立高校ではいくつかの選抜方法がありますが、都立第一志望の場合、どのような選抜方法で受験できるのか、見てみましょう。

都立高校第一志望の人の多くが、私立高校の一般入試の「併願(併願優遇)」で受験

東京都の私立高校の入試は「推薦入試」と「一般入試」があり、都立高校を第一志望とする人の多くが、「一般入試」の「併願(併願優遇)」で受験します。

【東京都 私立高校の入試制度一覧】
選抜方法 志望順位と他校の受験 内申点などの基準 学力試験
推薦入試 単願推薦
(A推薦)
第一志望のみ
他校は受験不可
あり 原則なし
一般入試 単願 第一志望のみ
他校は受験不可
あり あり
併願
(併願優遇)
他校も受験可能
高校により以下の1、2がある
1. 都立のみ可
2. 都立・私立とも可
あり あり
オープン 受験の制限はなし なし あり

オープン以外は内申点などの出願基準があることが多い

私立高校の中には、推薦入試、一般入試・単願、一般入試・併願(併願優遇)に内申点などの出願基準を設けているところがあります。出願基準の内容は高校によってさまざまですが、おもに以下のような条件があります。

(1)出席状況
「3年間の欠席合計日数が15日以内」など、出席状況を条件とする場合。

(2)内申点の基準
おもに中3の成績が使われ、「5教科の評定合計が21以上」「9教科の評定合計が38以上」など、評定を条件にする場合、同じ高校でも学科やコースなどによって基準は異なることが多いです。「9教科に1がないこと」などといった条件がある場合もあります。

(3)検定などの取得状況
「英語検定3級以上で、9教科に1点加点」など、英語検定や漢字検定などの検定を取得していると、内申点に加点される場合もあります。

【出願基準例】
高校名 コース名 内申点の基準 検定などの取得状況
桜丘高校 Sコース 5科で23 英検®・漢検・数検 2級以上は+2
英検®・漢検・数検 準2級は+1
※Gコースは、基準の条件として英検準2級相当の英語力が必要
Aコース 5科で23
Gコース 5科で21
八王子学園
八王子高校
文理コース
特進クラス
9科で41
または5科で23
または3科で15
英検®・漢検・数検
各3級以上は9科に最大+1
文理コース
進学クラス
9科で37
または5科で21
または3科で13

私立高校を併願などで受験する場合は、内申点などが出願基準を満たしているかどうかを確認することが必要です。同じ高校でもコースにより基準が異なることがありますので、注意しましょう。

東京都では、12月中旬から、中学校の先生と私立高校間で受験生の合格の可能性を話し合う「事前相談」が行われます。 都立高校が第一志望の場合は、私立高校は一般入試の併願優遇を利用して受験する人が多いですが、出願基準を満たしていれば合格の可能性はぐっと高まります。ただし、当日の学力試験の結果次第では、希望するコースで合格できないなどの場合もありますので、過去問対策など、事前にしっかりと行っておきましょう。
一方、オープン入試では出願基準は設けられておらず、誰でも出願し受験をすることが可能です。「内申点はよくないけれど、学力試験で高得点を取る自信はある」という受験生はオープン入試を受けることが多いようです。

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「気になるあの高校の出願基準はどれくらいだろう」、「今の成績で、どのあたりの私立高校の併願を受験することができるだろうか」など、私立併願校を選ぶ際の、不安や疑問の声が毎年多くの方からあがります。そんな不安や疑問は、ぜひ「進研ゼミ」の<保護者向け 個別相談ダイヤル>へご相談ください。豊富なデータをもとに、専門のアドバイザーが第一志望校から私立併願校まで志望校決定のアドバイスをします。

この記事を書いた人

東京都入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

東京都の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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