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【愛知県】2021年度:公立高校入試分析-入試結果はどうだった?
2021年度の公立高校入試の結果の振り返りについて解説します。
公立志願者の減少止まらず 第2次選抜で2,600名以上の募集
2021年度公立高校一般選抜及び推薦選抜の志願者総数は、72,057人と2020年度の78,477人と比較して約6,400人減りました。
2021年度入試は、新型コロナ感染症拡大の影響からか、2月上旬に先に合格が決まる私立高校の入学手続きを行い、公立高校を出願しなかった生徒が多かったようです。
そのため、2021年度公立高校入学者選抜の一般選抜及び推薦選抜で合格者が募集定員を満たせず、第2次選抜で2,693人の募集となりました。昨年、第2次選抜が実施された学校・学科は50校1校舎67学科だったのに対し、2021年度は81校1校舎111学科と募集定員を満たせない学校・学科も大幅に増加しました。
第2次選抜の募集人員もここ数年増え続けています。ところが、2019年度の第2次選抜は1,064人募集に対し97人の志願、2020年度は1,580人募集に対し75人志願、そして、2021年度は2,693人募集に対し、志願者数は21人と大幅に減っており、公立離れが進んでいる状況です。
2校組み合わせによっては高倍率に注意すべき場合もあり
群 | Aグループ | Bグループ |
---|---|---|
尾張1群 | 名東 | 菊里 |
昭和 | ||
松蔭 | ||
名東 | 天白 | |
昭和 | ||
松蔭 | ||
名東 | 名古屋西 | |
昭和 | ||
松蔭 | ||
熱田 | 天白 | |
名古屋西 | ||
尾張2群 | 向陽 | 瑞陵 |
三河 | 豊丘 | 小坂井 |
公立高校志願者が減少していますが、すべての高校で志願者が減っているわけではありません。愛知県の公立高校入学者選抜においては、2校志願することができます。中には高い倍率の組み合わせもあります。例えば、尾張2群では向陽(A)―瑞陵(B)、三河では豊丘(A)―小坂井(B)などです。尾張1群は組み合わせ例をご確認ください。 ※( )内はグループ名
昭和・普通科 | 天白・普通科 | |
---|---|---|
募集定員 | 320 | 360 |
第1志望者数 | 598(452) | 425(469) |
内推薦選抜等志願者数 | 64(50) | 42(64) |
第2志願者数 | 177(132) | 529(506) |
志願者総数 | 775(584) | 954(975) |
最終倍率 | 2.42 | 2.65 |
一般選抜合格者数 | 275 | 318 |
推薦選抜等合格者数 | 45 | 42 |
特に2021年度入試では昭和高校普通科第1志願者598人(前年度より146人増)、第2志願者177人(45人増)、天白高校普通科第1志願者が425人(44人減)、第2志願者は529人(23人増)と昭和(A)―天白(B)の組み合わせにおいて、志願者が大幅に増えています。
このように、一部の高校では志願者が集まりやすく、2校の組み合わせによっては厳しい戦いとなる状況です。
公立高校入試では第1志望者が第2志望者よりも有利に扱われることはありません。内申点を取り切ること。入学者選抜当日の学力検査で得点できる学力を身に着けておくこと。この2つのポイントが大切です。出願直前になって焦らなくて済むように、今から着実に実力を付けていってください。