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【埼玉県】2022年度:公立高校入試分析-入試結果はどうだった?

2022年度の公立高校入試の結果の振り返りについてお伝えします。

実質倍率は下げ止まり 公立高校から私立高校への志望者の流れは依然として顕著

一般募集の実質倍率(全日制全体)は近年、下降傾向となっていましたが、2022年度は1.14倍で、2020年度と同じ倍率になりました。

また、以下の進路希望状況調査にあるように、近年県内の公立高校を志望する割合が低下しています。一方で、県内の私立高校を志望する割合は2022年度はわずかに低下したものの、この4年間では上昇傾向にあります。
埼玉県では、私立高校の授業料などの支援制度が充実しており、国の就学支援金に加えて県独自の補助があります。ただし、県独自の補助を利用する場合は、埼玉県内にお住まいの方が埼玉県内の私立高校に通っていなくてはいけません。これが県内私立高校を志望する割合が上昇していることの要因となっていると考えられます。

埼玉県 進路希望状況調査(12月15日現在)
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
県内国立 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4
県内公立 75.4 74.9 73.2 71.8 71.8
県内私立 17.1 17.2 18.5 20 19.9
県外国立 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3
県外公立 0.5 0.5 0.6 0.4 0.6
県外私立 6.3 6.7 7.2 7.2 7.0

大学進学に力を入れている高校では高倍率のところも

全体の実質倍率は下降傾向ですが、高倍率となっている高校もあります。例えば浦和(市立)高校は、受検者506名、合格者が246名で、実質倍率が2.06倍と厳しい入試になりました。とくに、大学進学に力を入れ、進学実績を出している高校を中心に高い倍率となっています。また、学科別に倍率を見ると、とくに理数科が飛びぬけて高くなっています。このように大学進学に力を入れている高校・学科に志願者が集まっています。

埼玉県では、2017年度から数学・英語において、より思考力・判断力・表現力を必要とする学校選択問題を採択する学校がありますが、高倍率だった普通科の上位11校のうち9校が、また理数科の7校のうち6校が学校選択問題を実施した高校でした。
倍率が高い理数科と普通科を併設している高校をめざしている場合はとくに注意が必要です。内申点対策、当日の学力検査対策をしっかりと行っていきましょう。

2022度入試 実質倍率が高かった高校(全日制普通科、ただしコースを除く)
高校名 倍率
1 〇浦和(市立) 2.06
2 〇川口市立 1.81
3 〇浦和西 1.54
4 〇蕨 1.47
5 川越(市立) 1.46
6 浦和南 1.45
7 〇大宮 1.44
8 〇越谷北 1.43
9 〇浦和第一女子 1.42
9 〇所沢北 1.42
9 〇和光国際 1.42
2022度入試 学科別実質倍率(全日制)
学科名 倍率
普通科 1.16
農業科 1.01
工業科 1.03
商業科 1.05
家庭科 1.01
看護科 1.19
外国語科 1.23
美術科 1.06
音楽科 1.00
書道科 0.92
体育科 1.00
理数科 1.75
福祉科 1.00
人文科 0.71
国際文化科 1.00
映像芸術科 1.35
舞台芸術科 0.97
生物系・環境系 1.04
総合学科 1.04

この記事を書いた人

埼玉県入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

埼玉県の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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