養護教諭

養護教諭の仕事内容は?

養護教諭の仕事内容は多岐にわたる


養護教諭とは、学校にいる「保健室の先生」のことです。
児童生徒だけでなく教員を含めた学校全体の健康管理や保健指導の中心といえる存在です。
養護教諭の仕事内容は多岐(たき)にわたりますが代表的なものを紹介します。


ケガや病気の生徒の応急処置
養護教諭の仕事で一番イメージしやすいのは、生徒のケガや病気の応急処置でしょう。
養護教諭は、保健室で手当をしたり、休養させたりするだけでなく、病院を受診すべきか家庭で休養すべきかなどの判断も行います。
また大ケガや意識消失などがあった場合は、心肺蘇生法(しんぱいそせいほう)などで対応するほか、救急車を要請(ようせい)したり病院に連れて行ったりします。


生徒や教職員の健康診断・健康管理を行う
養護教諭は、身体測定や、内科検診、歯科検診、視力検査などの健康診断の計画や準備、測定から結果の記録までを引き受けています。
学校によって時期が違う場合もありますが一般的に健康診断の集中する春や9月、1月は、養護教諭にとって忙しい時期になります。
また養護教諭は児童生徒だけでなく、教員も含めた教職員の健康診断にかかわる業務も定期的に行い、健康管理や健康相談に乗っています。


学校の環境衛生を管理する
学校は、「学校保健安全法」という法律で、環境衛生の基準が決められています。
養護教諭は、この基準にそって、水道水やプールの水質検査、教室の空気の二酸化炭素の濃度や、気温が保たれているかどうかの検査を行い、学校内の衛生状態を管理しています。


保健指導を行う
個人の生徒に対して保健指導を行うのも養護教諭の仕事です。
例えば睡眠不足が続き不調を訴えている生徒には、生活習慣の改善を指導します。
また学級活動などの時間にクラス全体に病気やケガを防ぐための保健指導や、歯磨(みが)き、手洗い指導などを行うこともあります。


保健体育の授業を行う
学習指導要領に沿った内容の授業を、担任の先生や体育の先生と共同で行うこともあります。
たとえば、思春期の心身の変化などの単元でゲストティーチャーとして参加したりもします。


生徒の心の悩みのケアをする
また不登校や心の悩みを抱えた生徒に対して、スクールカウンセラーなどと協力してケアをすることも大切な仕事になってきています。

養護教諭はどんな働き方をするの?

養護教諭の就職先は?


養護教諭の就職先は、公立または私立の学校で、小学校~高校や特別支援学校です。
幼稚園で働く養護教諭は現在のところは少ないようです。
公立の学校に就職する場合は、身分的には地方公務員として働くことになります。
公立の学校では異動がありますが、公務員なので福利厚生も充実していると言えます。
育児休暇が3年間取れるなど労働環境が安定しているため、長く働き続ける人が多い仕事です。
私立の学校で働く場合は、人事異動もなく一つの学校で長く働けます。
私立の学校の場合、福利厚生などはその学校によってさまざまなようです。


養護教諭の給与は?


公立学校に勤務する場合、地方公務員として各自治体(県や市など)で決められた給与体系に沿った給料が払われます。

一般的に地方公務員は長年働くほど年功序列式に給与が上がっていく職業なので、初任給の給与水準は高くないものの、長く安定して働けるのが魅力です。
ただし残業手当は、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」という制度により、あらかじめ給与の4%が上乗せされているのみです。

私立学校の給料・待遇は各学校によってさまざまでかなり異なるようです。
公立の学校以上の好待遇で働ける学校もあれば、非常勤からのスタートという厳しい待遇の場合もあるので就職する先の学校はよく調べて選ぶことが大切かもしれません。

養護教諭はどんな人に向いているの?

子どもの健康を守りたい人や学校で働きたい人、医学や看護学に興味のある人


学校で子どもたちの健康管理にあたる仕事ですから、子どもの健康を守りたい人や学校で働きたい人、医学や看護学に興味のある人が養護教諭に向いています。
養護教諭は、普段は授業は行いませんが、依頼されて健康教育や性教育などの授業を行うこともありますから、子供に教えることも好きだとなお良いと思います。
子どもの成長を支援することを楽しめる人、また一つの学校に一人の配属なので、人に頼らず自分で考え、行動できる人に向いています。

養護教諭の将来展望は?

どんな人に向いている?なにより子どもの健康を守りたい人


最近では、不登校やいじめの問題など悩みを抱える子どもが年々増えており、養護教員の増員が検討される動きが出ています。
養護教諭がスクールカウンセラーと協力して、不登校の生徒の悩みの解決のために対応するケースも増えていく見込みです。
そのため、養護教諭の役割は今後もますます重要性を持ち、様々な悩みを抱える子どもたちの心の回復のために活躍が期待されていくでしょう。

養護教諭にはこうすればなれる!

まずは養護教諭免許状が必要


養護教諭になるには国家資格である「養護教諭免許状」の取得が必要です。
「養護教諭免許状」には専修免許、一種免許、二種免許があります。
いずれかの免許状を取得すれば、小中高の養護教諭を目指すことができます。


養護教諭「一種免許」を取るには大学の学歴が必要
養護教諭「一種免許状」は、大学の教育学部養護教諭養成課程や、一部の大学の医学部保健学科などで専門科目を修めると得られます。
さらに大学院に進むと養護教諭「専修免許状」が得られます。


保健師・看護師資格を持つ人
保健師、看護師の資格を持っている人にも、養護教諭「一種免許状」を取得するルートが開かれています。
文部科学大臣指定の養護教諭養成機関に、保健師は半年以上、看護師は1年以上在学し、所定の単位を修めると養護教諭「一種免許状」が得られます。


養護教諭「二種免許」を取るには短大の学歴が必要
養護教諭「二種免許状」は、短大の養護保健学科や養護教諭養成機関に進学して、所定の科目を勉強すると得られます。


次に採用試験に合格することが必要


養護教諭になるには、「養護教諭免許」を取得した後、公立の学校に勤める場合と、私立の学校に勤める場合でルートが違います。

公立学校に就職を希望する場合は、一般の教員と同じように都道府県の「教員採用候補者選考試験」に合格することが必要です。
合格すると「教員採用候補者名簿」に名前がのり、公立の学校での採用を待ちます。

私立学校への就職を希望する場合は、直接各学校の採用試験を受け、採用されると養護教諭となることができます。

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