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【岐阜県】2021年度公立高校入試で出題範囲削減 影響と対策は?
岐阜県教育委員会は、2021年度(令和3年度)入試の第一次選抜の本検査・追検査の学力検査において、出題範囲を縮小することを発表しました。

【配慮内容】中3で学習する内容の一部が出題範囲から除外に
岐阜県教育委員会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため臨時休業による授業日数確保のため、卒業式を約2週間遅らせる中学校があるなか、第一次選抜の本検査を約1週間繰り上げることを考慮し、 中学3年生の年度末3週間相当の学習内容を、第一次選抜の本検査・追検査の出題範囲から削減すると発表しています。
教科 | 除外される内容 |
---|---|
国語 | ○「漢字に関する事項」 ◆漢字を問う問題において、県内公立中学校で使用している第3学年の教科書で新たに学習する漢字 |
数学 | ○「標本調査」 |
英語 | ○「語、連語及び慣用表現」 ◆県内公立中学校で使用している第3学年の教科書の右に示す範囲で新たに学習する語、連語及び慣用表現 |
理科 | ○第1分野 ◆「科学技術と人間」 ○第2分野 ◆「自然と人間」の一部 |
社会 | ○公民分野 ◆「私たちと国際社会の諸課題」の一部 |
【影響】受験生にとっての影響は大きくない
すべての教科で除外される内容がありますが、受験生にとっての影響はそれほど大きくはないと考えられます。
国語
漢字の一部が除外されますが、さまざまな文章の読解・記述などは例年通りの出題と思われます。
数学
数学では、平面図形や空間図形、関数や計算問題など、さまざまな内容から出題されています。削除される標本調査はもともと入試で出題されても小問なので、それほど大きな影響はないと思われます。
英語
一部の新出語句等が除外されますが、出題方針が変更になるわけではないので、リスニングや長文読解問題などの出題に大きな変化はないと思われます。
理科・社会
理科・社会は中1~中3で学習するさまざまな内容から出題されています。除外されるのは3年の学習範囲のうちのほんの一部なので、それほど影響はないと思われます。
【対策】過去問に取り組むときの注意点は?
各教科ごとに注意点を解説しています。確認して、過去問に取り組みましょう。
○国語
すべての問題に取り組んでください。
○数学
標本調査と明らかな内容であれば、取り組みの優先順位を下げても構いません。
○英語
すべての問題に取り組んでください。
○社会・理科
除外されることが明らかな内容であれば、取り組みの優先順位を下げても構いません。
入試問題は複数単元にまたがって出題している問題も多く、削除される内容かどうかの判断に迷うこともあると思います。厳密にやりすぎると学習の効率が下がる場合もあり、全問解いてしまったほうが早い場合もあります。
入試の出題範囲から除外されても、学習指導要領で定められている内容は中学校で学習することに変わりはありません。授業で学習した場合は定期テストで出題される可能性もあるので注意が必要です。また、私立高校では例年通り出題される可能性もあります。
出題範囲から除外される内容も、今後の学習のための大切な内容です。高校入学前にしっかりと身につけておく必要があります。