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【神奈川県】2020年度:公立高校入試分析(2)-学力検査の傾向と対策
2020年度の公立高校入試の結果の振り返りや学力検査の傾向と対策についてお伝えします。
第2回目の今回は、学力検査の傾向と対策について解説します。

全校同一の共通問題に加え、エントリー校では「特色検査」が必須に
神奈川県の公立高校入試の学力検査は、基本的には5教科の全校共通問題(※一部の高校を除く)です。英語ではリスニング問題も含まれます。教科により難易度の差が大きく、平均点も最も低い教科と高い教科で20点以上の差が生じることもあります。また、2020年度入試から、学力向上進学重点校エントリー校の全てで特色検査のうち、特に対策が必要な自己表現検査(記述型)が必須となりました。

5教科の合格者平均点は昨年度から大きく上昇、全体的には易化傾向
5教科の合格者平均点は、昨年度の263点から288.3点に大きく上昇しました。とくに過去2年間難問が続いていた社会の平均点が大幅アップ。歴史の並べ替えなど複雑な形式の問題がなくなり、解きやすくなったことが影響しているようです。また、国語・数学も難易度が下がり、平均点が510点上昇しました。
学力向上進学重点校(エントリー校含む)の特色検査は難問増
共通選抜の学力検査と比べ、高度な思考力・判断力・表現力を問う難問が多い特色検査の自己表現検査。2020年度は共通問題の問1が難問となりました。素材文の会話文も長く、グラフの読み取り要素もあり、かなり手間がかかる問題で、ここで時間を取られて後半の選択問題で時間切れになってしまったケースも少なくないでしょう。
2021年度入試に向けての対策はコレ!
●共通選抜の5教科では、基本的な知識のヌケモレをなくしてしっかり得点していくことがまず第一。記述問題も基本をおさえ、対応できるようにしておきましょう。
●自己表現検査(記述型)実施校を志望する場合は、教科横断的な複合問題や、資料読み取りなどの問題形式に慣れておきましょう。