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【神奈川県】平成31年度公立高校入試 倍率はどう変わった?
2019年度、神奈川県公立高校入試(全日制)の最終倍率は1.19倍。結果的には昨年度と変わりませんが、高校別で見ると上位TOP10の高校のほとんどが昨年度よりも倍率が上がっています。
今年度の入試の特徴を倍率から見ていきましょう。

公立志願者数は引き続き減少傾向
卒業予定者数は前年度から410人減少。それに対し、公立高校の志願者数は対前年マイナス882人で、子どもの数の減り幅以上に志願者数が減っています。公立高校志願者数の減少傾向は昨年度から続いており、今年もその傾向は変わりませんでした。その背景には、私立高校の授業料実質無償化と、大学入試改革への不安感があるものと考えられます。
卒業予定者数 | 募集定員 | 志願者数 | |
---|---|---|---|
2018年度 | 69,112 | 43,043 | 51,793 |
2019年度 | 68,702 | 42,810 | 50,911 |
差異 | -410 | -233 | -882 |
学力向上進学重点校(エントリー校含む)の高倍率傾向続く
それでは高倍率だった高校を見てみましょう。
横浜翠嵐、横浜緑ケ丘、多摩の3校は昨年度も倍率TOP10に入っており、いずれも学力向上進学重点校(エントリー校含)に指定されています。また、今年ランクインした桜丘、金沢は横浜市の「進学指導重点校」の指定校。大学進学に力を入れていて、高校ごとに個性的な取り組みが行われています。
桜丘では英語4技能(聞く、読む、話す、書く)に力を入れ、語学学校と提携した特別講座を開講。金沢では全クラスで特進プログラムを実施するなどです。
このように、「進学指導」という点が倍率に大きく影響したということは間違いありませんし、進学に力を入れている高校は今後も高倍率が続くことが予想されます。
高校名 | 学科・コース | 実質倍率 | 昨年度実質倍率 | |
---|---|---|---|---|
1 | 横浜商業 | 国際学科 | 2.09 | 1.34 |
2 | 横浜翠嵐 | 普通科 | 1.84 | 1.83 |
3 | 神奈川総合 | 普通科個性化コース | 1.83 | 1.42 |
4 | 横浜緑ケ丘 | 普通科 | 1.73 | 1.60 |
5 | 神奈川総合 | 普通科国際文化コース | 1.70 | 1.49 |
6 | 湘南 | 普通科 | 1.64 | 1.37 |
7 | 多摩 | 普通科 | 1.61 | 1.69 |
8 | 光陵 | 普通科 | 1.58 | 1.44 |
9 | 桜丘 | 普通科 | 1.55 | 1.29 |
10 | 金沢 | 普通科 | 1.48 | 1.14 |