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【東京都】2021年度都立高校入試で出題範囲削減 影響と対策は?

休校措置に伴う受験生への配慮として、東京都教育委員会より、2021年度(令和3年度)入試の学力検査において、出題範囲から除外される内容が発表されました。
この変更により、入試の出題にどんな影響があるのか、どのような対策をすればいいのかについて、解説します。

【東京都】2021年度都立高校入試で出題範囲削減 影響と対策は?

【配慮内容】中3で学習する内容の一部が出題範囲から除外に

東京都教育委員会の発表では、学力検査では中1・2の学習内容と中3の学習内容の7か月程度で学習可能な内容を出題範囲とするとしています。
除外される出題範囲は以下の通りです。

東京都 学力検査において出題範囲から除外される内容
教科 除外される内容
国語 中学3年生の教科書で学習する漢字
数学 中学3年生で学習する内容のうち、次に挙げる内容
〇三平方の定理
〇標本調査
英語 関係代名詞のうち、主格のthat、which、who及び目的格のthat、whichの制限的用法
※ 同様の働きをもつ接触節も出題しない。
社会 公民的分野のうち、次に挙げる内容
〇『私たちと経済』の「国民の生活と政府の役割」
〇『私たちと国際社会の諸課題』
理科 各分野のうち、次に挙げる内容
〇第1分野
・『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」
・『科学技術と人間』
〇第2分野
・『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」
・『自然と人間』

【影響】受験生にとって特に影響が大きいのは数学と英語

すべての教科に除外される内容がありますが、出題内容に影響が出てくるのはおもに数学と英語です。

数学
除外される内容のうち、標本調査はもともと入試で出題されても小問なので、受験生への影響は限定的です。一方、三平方の定理のほうは、三平方の定理を使用する問題が出題できないため、図形分野特に空間図形の出題には影響があるものと思われます。ただし、図形分野は中1で学習する平面図形・空間図形から、中2で学習する合同と証明や三角形・四角形、そして中3で学習する相似な図形や円などと幅が広いため、三平方の定理が除外されたとしても、さまざまな内容の出題が考えられます。

英語
関係代名詞の一部が除外されます。読解問題の素材となる長文においても除外内容が使えなくなるため、一文の長さが短くなることが予想されます。ただし、出題方針が変更になるわけではないので、リスニングや対話文・物語文といった読解問題などの出題に大きな変化はないと思われます。

国語
漢字の一部が除外されますが、さまざまな文章の読解・記述などは例年通りの出題と思われます。

社会・理科
社会・理科は中1~中3で学習するさまざまな内容から出題されています。除外されるのは一部の内容なので、数学・英語に比べるとそれほど大きな影響はないと思われます。

【対策】過去問に取り組むときの注意点は?

各教科ごとに注意点を解説しています。確認して、過去問に取り組みましょう。

〇国語
すべての問題を演習してください。

〇数学
除外される三平方の定理を学習した上ですべての問題に取り組むのが望ましいですが,時間がない場合には空間図形の問題を後回しにしても構いません。

〇英語
ほとんどの入試問題では、関係代名詞が使われていますので、避けて通ることは不可能です。過去問ではすべての問題に取り組んでください。

○社会・理科
社会・理科で除外されることが明らかな内容であれば、演習の優先順位を下げても構いません。

ただし、入試問題は複数単元にまたがって出題している問題も多く、判断に迷うこともあると思います。厳密にやりすぎると学習の効率が下がる場合もあり、全問解いてしまったほうが早い場合もあります。
入試の出題範囲から除外されても、学習指導要領で定められている内容は中学校で学習することに変わりはありません。授業で学習した場合は定期テストで出題される可能性もあるので注意が必要です。また、私立高校では例年通り出題される可能性もあります。
数学の三平方の定理や英語の関係代名詞をはじめ、出題範囲から除外される内容は、今後の学習に大きく影響する大切な内容です。高校入学前にしっかりと身につけておく必要があります。

この記事を書いた人

東京都入試分析担当

東京都入試分析担当

進研ゼミ『中学講座』

東京都の高校入試分析を担当しています。進研ゼミのサービスをフル活用して志望校に合格できるよう、受験生と保護者に役立つ情報を提供していきます。

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