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【千葉県】2019年度 公立高校の入試結果分析
2019年度(平成31年度)の千葉県公立高校入試の全体受検倍率は、前期選抜が1.71倍、後期選抜が1.35倍。最近5年間の中ではもっとも倍率が低い入試となりました。全体倍率は下がりましたが、すべての高校の入試が楽になったわけではありません。

前期受検倍率は県立船橋・理数科の4.46倍が最高! 5校6学科で3倍超え!
県立船橋、県立千葉、千葉東、市立松戸、成田国際では前期選抜の受検倍率が3倍を超えました。この5校6学科だけでも受検者数2,683人中、募集枠は840人で、1,843人が不合格になるという厳しい入試でした。
学 校 名 | 学 科 名 | 定員 | 前期選抜 募集枠 |
受検者数 | 受検倍率 (※下段はH30の 前期受検倍率) |
---|---|---|---|---|---|
船橋(県立) | 理数科 | 40 | 24 | 107 | 4.46 (2.88) |
船橋(県立) | 普通科 | 320 | 192 | 627 | 3.27 (3.45) |
千葉(県立) | 普通科 | 240 | 144 | 454 | 3.15 (2.92) |
千葉東 | 普通科 | 320 | 192 | 605 | 3.15 (3.18) |
松戸(市立) | 普通科 | 280 | 168 | 527 | 3.14 (2.19) |
成田国際 | 普通科 | 200 | 120 | 363 | 3.03 (2.83) |
なぜ上記の高校に多くの受検生が集まったのでしょうか。
【ポイント1】県立船橋高校の充実した進路指導と好調な進学実績
理数科、普通科とも高倍率だった県立船橋高校は、「船高カレッジ」という分野別大学模擬講義に代表される手厚い進路指導や、その結果として、国公立大学への合格者数や、現役進学率が伸びています。そうした背景から、進学を重視する受検生が多く集まったと考えられます。
【ポイント2】市立松戸高校の受検者増には学区の拡大が影響か
市立松戸高校の普通科は、平成30年度入試までは松戸市内に住む中学生のみが受検できましたが、平成31年度入試より、市川市、船橋市なども受検可能に。このことが受検生の増加に影響したようです。
【ポイント3】募集定員の減少にも注目
千葉県では人口減に合わせて、毎年、募集定員の調整を行っています。上記高校の中では千葉東高校が、昨年よりも定員が40名減。また、前期の受検倍率が2.99倍だった東葛飾高校では東葛飾中学校からの内部進学生80名分の定員を減らしました。募集定員は受検倍率に影響しますので、注目してみましょう。
今回ご紹介した高校についてくわしい情報や、実際に通う先輩の体験談をご覧いただけます。
千葉県公立高校の受検状況の詳細については、千葉県教育委員会のWebサイトでご確認ください。