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【栃木県】2021年度公立高校入試で出題範囲削減 影響と対策は?
栃木県教育委員会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、各中学校等において、臨時休業が実施されたことを受け、2021年度(令和3年度)入試の学力検査において、出題範囲を縮小することを発表しました。

【配慮内容】中3で学習する内容の一部が出題範囲から除外に
栃木県教育委員会は、社会、数学、理科については、学力検査の出題範囲から一部の内容を除くと発表しました。国語と外国語(英語)については、全ての内容を出題範囲とすると発表しています。
教科 | 除外される内容 |
---|---|
国語 | 全ての内容を出題範囲とする。 |
社会 | 次の内容を出題範囲とする。 〔地理的分野〕 全ての内容 〔歴史的分野〕 全ての内容 〔公民的分野〕 「私たちと国際社会の諸課題」を除く、全ての内容 |
数学 | 「標本調査」を除く、全ての内容を出題範囲とする。 |
理科 | 次の内容を出題範囲とする。 〔第1分野〕 「科学技術と人間」を除く、全ての内容 〔第2分野〕 「自然と人間」を除く、全ての内容 |
英語 | 全ての内容を出題範囲とする。 |
【影響】受験生にとっての影響は大きくない
社会・数学・理科で除外される内容がありますが、受験生にとっての影響は大きくはないと考えられます。
社会・理科
社会・理科は中1~中3で学習するさまざまな内容から出題されています。除外されるのは3年の学習範囲のうちのほんの一部なので、それほど影響はないと思われます。
数学
数学では、平面図形や空間図形、関数や計算問題など、さまざまな内容から出題されています。削除される標本調査はもともと入試で出題されても小問なので、それほど大きな影響はないと思われます。
【対策】過去問に取り組むときの注意点は?
各教科ごとに注意点を解説しています。確認して、過去問に取り組みましょう。
○社会・理科
除外されることが明らかな内容であれば、取り組みの優先順位を下げても構いません。
〇数学
標本調査と明らかな内容であれば、取り組みの優先順位を下げても構いません。
○国語・英語
すべての問題に取り組んでください。
入試問題は複数単元にまたがって出題している問題も多く、削除される内容かどうかの判断に迷うこともあると思います。厳密にやりすぎると学習の効率が下がる場合もあり、全問解いてしまったほうが早い場合もあります。
入試の出題範囲から除外されても、学習指導要領で定められている内容は中学校で学習することに変わりはありません。授業で学習した場合は定期テストで出題される可能性もあるので注意が必要です。また、私立高校では例年通り出題される可能性もあります。
出題範囲から除外される内容も、今後の学習のための大切な内容です。高校入学前にしっかりと身につけておく必要があります。