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高校受験の併願校はどう決めればいい?
高校受験が近づいてくると、第一志望のことで頭がいっぱいになって、併願校のことはつい適当に選んでしまいがちです。そうなる前に、併願校を選ぶポイントや手順を改めてチェックしておきましょう。

併願校でも「通いたい」高校を選ぶ!
高校受験の併願校を決めるときに一番重視したいポイントは、「その高校に通いたいと思えるかどうか」です。
「併願校」というと、「確実に合格できる高校」という点だけで選ぼうとする人もいます。でも、併願とはいっても、その高校に入学する可能性はゼロではありません。第一志望校合格に向けて全力投球するためにも、納得できる併願校を選ぶことが大切なのです。
併願校選びではこの7項目を確認

では、「納得のいく併願校」を選ぶにはどうしたらいいでしょうか。ポイントは、その高校が「自分がこだわりたいポイント」を満たしているかどうかを確認することです。多くの先輩は、7つのポイントをチェックしながら絞り込んでいます。
難易度
「自分の学力で確実に合格できる高校」を選ぶ。
大学進学実績
授業内容やカリキュラム
環境
「駅から近いか」「校舎が新しいか」「図書館や情報室、トレーニングルームなど自分が使いたい設備があるか」などをチェック。
通学にかかる時間
入試制度
東京都の「併願優遇制度」など、地域によっても私立高の併願入試の制度は異なります。自分の住む都道府県の入試制度はどうなっているか、また、併願校候補の高校にはどんな制度があるか、確認しましょう。
学費や入学金の滞納制度
私立高校の中には、公立高校の合格発表日まで入学金の支払いや手続きを待ってくれる「延納制度」のある学校もあります。
自分がこだわりたいポイントもチェック

ここで挙げた7項目以外にも、「参加したい部活・行事があるか」「大学進学に向けてのサポート制度が整っているか」「在校生はどんな感じの人が多いか」など、自分なりのこだわり項目も決めておくと併願校選びがスムーズになります。また今後は、「感染症が拡大した時にオンライン授業を行ってくれるか」などもポイントになる可能性があります。すべての項目を満たす併願校はないとしても、「何を重視して選ぶか」は、家族で話し合っておくといいでしょう。
自分で確かめることも大切
「通いたいと思える併願校」を見つけるには、Webサイトでまずリサーチします。さらに、自分の目で確かめることも大切。学校見学会や説明会が開催される場合は、実際に併願校候補の高校に出かけて、学校の雰囲気を体感しましょう。説明会がない学校でも、校舎の前まで行ってみることで、通いやすさや雰囲気を確認することができます。2021年度入試に向けては、オンライン説明会に力を入れている学校も多いので、ぜひチェックしておきましょう。
三者面談までに併願校を絞り込んでおく
併願校を含めた受験校の最終決定は、中3の11~12月頃に行われる三者面談で担任の先生と相談しながら行うことになります。それまでに、併願校はある程度絞り込んでおきましょう。2~3校選んでおくと安心です。併願校を決めきれずに迷っている人は、進研ゼミ中学講座<高校入試情報サイト>で、「自分の第一志望校を受験した先輩は、どこを併願校にしたか」を調べてみるのもオススメです。