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公立高校受験生向け 私立併願校の選び方
第一志望の高校に合格できなかった場合の進学先確保のために受験する高校を「併願校(へいがんこう)」と呼びます。高校入試において、併願校選びは、受験成功の大事なポイントです。納得のいく併願校を押さえておくことで、第一志望校に向かって全力で頑張ることができます。リアルな体験談から、併願校選びで押さえておきたいポイントをご紹介します。

併願校を選んだ決め手は実力、通いやすさ、やりたいことができるか
納得のいく併願校を選ぶには、どのような観点で選んだらよいか、ご家庭の方針はそれぞれ異なると思いますが、多くの受験生が以下のような観点で併願校を選んでいます。

やはり併願の高校なので、自分の実力に合わせて確実に合格できる高校を選ぶことが大事ですね。また、駅からの距離など通いやすさや、まわりの環境、私立高校の新しい校舎や設備が整っている面なども決め手になっているようです。新型コロナウイルス感染症の影響で休校になる時期も長くなりましたが、今後は高校がオンライン授業などにどのように対応しているかなどの視点も大事になってくると思います。
本人が公立高校志望のため、私立にまったく興味を持たず、なかなか決まりませんでした。親としても公立だと有難いと思っていましたが、もし公立がダメだった時は私立になるため、いい加減には決められないと思いました。通うことになっても遠すぎず、学力に見合った学校ということで絞っていきました。
また、保護者ならではの視点で、学費や奨学金の有無、内申点などの出願の条件についてもチェックしておくことが大事です。第一志望に合格できなかった場合でも、お子さまが充実した高校生活を送り、「ここでよかった」と思える高校を探しておきましょう。
併願校も実際に高校に足を運んで決めよう
「併願校を選ぶときにいちばん参考にした情報」として、全体の47%の先輩が「学校説明会」や「高校見学」をあげています。併願校も実際に高校に足を運び、お子さまの直観や気持ちと相談しつつ、併願校ならではの条件を満たしているかもしっかりとチェックして、併願校を決めていたようです。

併願校として、いろいろなところの説明会に行きましたが、子供の性格と学校の勉強カリキュラムが合うところがなかなかなくて悩みました。実際高校見学に行って、通っている生徒さんの様子をみて、決めました。あとは、学校の成績で併願の特待生になれる学校、なることができない学校があり、できれば特待生として受験したかったので、その点も考慮。最終的には、特待生の学校で、子供の性格にも合っている特進クラスのある学校にしました。
併願校を2校に絞った後、どちらにするかの決め手が無く、随分迷いました。最終的に学校見学の時にイメージが良かった方にしました。良い選択だったようで、試験の日はスムーズに終わり、第1志望校の試験への自信につながったようです。
オンラインでの高校説明会や個別相談会なども活用を
例年は、夏休みが終わるまでの間に、併願校の候補となる私立高校を何校か見学しておくのがよいのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、夏の高校見学会を実施しないところも多くなっています。オンライン入試説明会を開催しているところもありますので、興味のある高校はぜひ参加してみましょう。

秋から冬の時期は、募集要項が発表され、募集の内容が具体的になり、高校説明会が開催されます。感染には気を付けながら、絞り込んだ私立高校には、一度は足を運べるようにしたいところです。冬休み前の三者面談までには、私立の併願校を決めておきましょう。
併願校の候補はどうやって見つける?
進研ゼミ中学講座<高校入試情報サイト>では、先輩が受験した併願校を高校ごとに調べることができます。「あの高校を受験した先輩は、どこを併願校にしていたか」を調べてみましょう。

新型コロナウイルス感染症の収束はまだまだ先だと言われています。第一志望の公立高校受験の前に、私立高校を受験して、進学できる高校を確保することは非常に大事になってきます。親子で納得のいく併願校を見つけましょう。
併願校の選択を、ぎりぎりまで悩みました。成績はもちろんですが、その学校でやりたい事、通学のしやすさ、等で悩みました。結局、本人がその学校で何を学びたいか、やりたい事が可能な高校を選びました。あと、自分の入りたい部活があるかないかも、選択肢に入れました。